ベッカム様とかヨン様とか、最近はなんでも“様”を付けて呼ぶのがトレンドだから、オリバー君も今ならさしずめオリバー様か。


もっとも、そうなるとオリバーサマでバーサマと間違えられそうだ。


以下はオリバー君に関するウィキペディアの解説の後半です:


『・・・・来日歓迎ディナーショーには正装で出席し、宿泊するのはダイヤモンドホテルのスイートルームにするなど、オリバーを人間扱いした巧妙な演出はマスコミの興味を惹き、連日の報道はオリバーを一躍ブームにした。


特に日本テレビでは出演料500万円を払い、1976年7月22日に「木曜スペシャル 謎の怪奇人間オリバー!」と題して、学者らが鑑定分析する模様を放送して24.1%の高視聴率をあげた。


ちなみにこれを担当したのが日本テレビの社員ディレクターだった矢追純一であり、ホテルでオリバーの世話をしていたのがIVSテレビのアシスタントディレクターだったテリー伊藤である。』


という訳で、AD だったテリー伊藤はオリバー君とホテルで同宿することになったらしい。


『あの頃は僕も駆け出しのAD でしょ。だからホテルに泊まってオリバー君の面倒を見ろって命令されたわけですよー』とテリー伊藤。


ほうほう、そうか。タイヘンだったろうな。僕は思った。


僕が小学生だった頃、学校でチンパン君のショーがあった。チンパンが綱渡りするんですが、このときチンパン君は下痢でもしていたのか、綱渡りをしながら緑色のウンチをした。


高級ホテルに宿泊したオリバー君も、おそらくトイレの使い方は知らなかったのではないか。きっとホテルのカーテンにでもぶら下がりながらウンチをしたに決まっている。


オリバー君のシモの世話も僕がやったんですよー、


とはテリー伊藤は言いませんでしたが、きっと彼はフロアに飛び散るオリバー君のウンチを拭いて回ったのではないか、と僕は想像しております。


[つづく]