いまだ足元を見ているのは

私だけかもしれません。



新しい一歩を踏み出そうとしている、妹たちの背中を

今後の活躍を祈りながら、そっと見送る。


そして、自分も・・・と

気持ちの切り替えが

なかなか、うまくできませんでした。



半年間を振り返り

このプロジェクトが、私に教えてくれたもの・・・


謙虚と感謝を忘れてはならないこと。


助けを求めることは、恥じることではない。


目の前にある、ひとつひとつの作業を丁寧にこなし

出会った方とのご縁を大切にすること。


また、このようなことも、学ばせていただきました。


不本意だと思うことでも

いつか必ず、報われる時がくる。



特別なことはありません。

このプロジェクトに限らず、どのような状況下でもいえることばかりです。


何事も原点、基本は同じ、ということなのでしょうか。





「井の中の蛙大海を知らず」

という諺は、まさに私のことです。


信じて疑わなかった、自分で作り上げた「常識」


私が住んでいる

ちっぽけな井の中だから、それが通用したのです。


大海に出て

自分の無知、無学を目の当たりにするような日々でした。


プロジェクトを終えた今、手放しで達成感に浸れないのは

見ないようにしてきた自分の生き様を

自分で、目の前に突きつけたからなのでしょう。


学ぶことが多く

気付くことも多く

なにより、自分と向き合うことが多い半年間でした。



この諺には「されど、空の深さを知る」

という後付けがあります。


井の中にいた私だからこそ、見える空の深さが、

あるのかもしれません。



そして、もうひとつ

「井の中の 蛙大海知らねども 花は散りこみ 月はさしこむ」



自分の置かれた環境を受け入れ

こんなに素敵なところだと、みなに言えるように

顔を上げて、前を見ようと思います。



「一歩を踏み出したい女性のために」と

スタートした、プロジェクト。

実は、踏み出そうとしていなかったのは私だと

気付かせてくれました。



このプロジェクトに関わった

すべての方に、感謝申し上げます。


                      (Y)