幸いなことに、今週は土日とも部活は休みで、教授の手伝いもない。

久し振りにまともな週末を過ごせる。


部活も教授の手伝いも嫌いじゃない。

寧ろ好きだ。

自分の休息よりも優先してしまう。

だからこそ、たまに無かったりすると肩の力が抜けて、嬉しい気もする。


僕は休日と決めたら大学には行かない。

行けば誰かしらと顔を合わせることになる。

大学の人間と会ったらもう、一気に平日の気分になるから。だから、休日には大学に行かない。


でも、ジョン君は違うらしい。


彼女は学校が好きなんだ。

学校、というか、「あの」空間が。

高校までは、学校に行きたくてしょうがない、なんて微塵も思わなかったジョン君が。

どうにかして休めないものか、と毎日のように考えていたジョン君が。

それでも、休むことによって「1日分の授業が欠ける」ことが凄く嫌で、

ジレンマに頭を抱えていたジョン君が。

(授業についていけなくなることはない。ただ、変な方向に完璧主義なんだ。あるイミ潔癖な人だ。)

「平日・休日問わず毎日学校に行っている」って……。


曜日感覚も狂うわけだ。


何ともなしに今日の曜日を尋ねたら、




日曜日。




って、即答なさった。

そうだっけ?って返すと、




ん?だって、明日は月曜で、講義あるよね?




などと仰る。



…………君は、もっと「休日」を満喫すればいいと思うよ。

本人がそれでいいならいいんだけどさあ。