感想と願い
看護師でもあるがんロングサバイバーとして
(約30年前 と PCUで 自分の揺るがない看護の土台,基礎を得た者として)
【相手の立場を想像する力】
【知識,技術(の知識)とは異なる実践力】
昨年5月~非常勤看護師で勤務をして来ました。
実に様々な場面でこの2点をよく思う日々でした。
では「」という目標がありますが、
これが必ずしも患者さん軸で展開されていないのではないか、と感じることを重ねて来た様に思っています。
「患者さん軸で考えている」という自分軸の思いや考えで看護が展開されてはいないか、
日々吟味することが大切だと、改めて考え続けることになりました。
がん看護の目的
がん患者さん,ご家族が病,治療との共存の生活,人生において
幸せであること。
がん患者さんへの看護師の役割
がんは治療プロセスが長く、それぞれの段階で必要となる治療やケアが異なる。
がんと共に生きる歩みの中で、長い治療プロセスを見渡して、常に患者さん,ご家族にとって何が重要かを考え、
ご自身の人生を生きられるよう患者さん,ご家族の可能性を引き出す。
患者さん,ご家族の「今大切なこと」に着目しながら、
病気の進行やそれによる様々な影響などの「次に起こること」を
様々な情報のもと予測し支援する。
( 元看護部長 ○○○○氏(新人時代の先輩) の病院HPでのお言葉より引用)
「患者さん,ご家族がHAPPYであること」というフレーズを、
最近特に腫瘍内科医師が発しているのを目にしています。
看護の目的も上記ですが、
例えば、安全で確実な治療の提供、症状コントロール等、この目的のための手段であるものを、
目的と認識されているのではないか、と感じる経験を重ねて来た様に思います。
病院施設としての枠,規模をかなり超えた様な患者さん数を受け入れていること、
大前提として在院日数短縮等医療のシステムによること、
重ねてどうやら慢性的な看護師不足等により、
人対人の看護、一人の患者さんの全体像と歩みを継続的に見つめ、ラポール形成とその質のアップ、
この過程はなかなか踏めない環境であると感じ、
仕方ない部分もあると実感しました。
過去、私が、,PCUで、
最期まで看取る時代にこういう経験を重ねられたことは、
私の看護師としての揺るがない価値となり、
個人としての人間性を高めることにも繋がっています。
感謝しています。
又、私の経験上、5~16床の外来化学療法室では、
患者さんとある程度はお互いに人となりを理解し合い、
これまでの歩み~生死や人生への考えを分かち合える関係を100%ではありませんが築ける環境でした。
予後(週~)月~年単位のとても大切な時期、
生活の一部となる外来化学療法の期間をこの様に過ごせることは、お互いに有意義であることと考えています。
ですので、こういう環境に無い様な、知らない様な、現状の看護師の皆様を、少し気の毒に感じてしまう部分もあります。
現状、機能別看護的、ベルトコンベア的、一期一会的と感じてしまう部分も仕方ないとは思っております。
ですが、たまには、
①目の前の患者さんが自分だったらどう感じるか
②患者さん本人の目,耳,心になりきり、どう感じるか
②は全体像掴みきれないと軽いものになると思いますが、
時には、真剣に①や②の時間を作り、あえて胸の痛みを感じて欲しいと考えてしまいます。
それが、看護師しての
(本来の)責務遂行とプロフェッショナルとしての情熱と、
よく言われる看護師としても必要な人間性向上に繋がると、
私は考えています。
私は、の患者でもあります。
「自分が、不毛でも人一倍悩み、得た大切にしてきた看護、それを患者の私は受けられない。」
という疑問を、しばらくここまで感じ続けて来ました。
ALL Ph(-)罹患前も、移植後約5年後の復職でも、
実に様々な病院、様々な看護師方他医療者を見て来ました。
専門看護師、認定看護師という方々も増え、
(失礼ながら)様々なレベル,価値観の存在の実感を重ねて来ました。
私は、こういう方々に、
定型かつ高度であろう知識や技術の完璧な習得を基に、
高い実践力や人間性、プロフェッショナルとしての情熱を期待してしまいます。
そもそもの職業人としてのマナーの不足と感じること、
ご自身の感情のコントロールをあえて?しない様なこと、
十分な対話も無い中で、ご自身の能力や経験知より、
スタッフ看護師の人となりを一方的に決めつけ、
実際とは異なる人物を作り上げる(恐ろしかった)、
自己覚知が不十分でありそう等、
当院にて感じることを重ね、怖さと悲しさを感じました。
プロ的ながんピアサポーターの方より、
「看護師ってすぐ決めつけるでしょ。(だから嫌なの。)」
と吐露されたことがあります。
その言葉が何回も思い出される、当院での日々でした。
看護師間での(よくない)コミュニケ―ションスタイルや関係の構築の仕方みたいなものは、
どう注意しても、自信がおありでも、対患者さん,ご家族ににじみ出てしまうこともあると思います。
患者さん,ご家族は、病を得たことにより、医療者の言動にも敏感ですよね。
新人時代に接したある患者さんは
「ここはとても見晴らしがいい。誰が本当に優しいか、心ここに在らずとかよく分かる。」
と病床のことを話されていました。
私も患者として実感しました。
ご経験多い看護師さんほど、
自分はデキル評価者と自覚されていると感じていますが、
当然評価される側にもあります。
簡単な思いやりも無い、品位が高いとは言えない、つまらない、ご自身を過信して簡単に決めつける等しないでください。
ご自身の言動を指摘されても分からない方もいらっしゃる様です。
過信にて、自分軸中心になっているのではないでしょうか。
の看護師さんは、人間性も本当のプロフェッショナルとしても高いものを持って頂くことを、これからも期待し願います。
ここは「」だからです。
私は、若い頃のでの学びや、
患者さん,ご家族、
(特にでの)情熱ある先輩方と思いやりある医師の方々とのめぐり逢いをずっと愛し続けているので、
この願いはずっと変わりません。
●nabPTX投与速度について~
「1年は意見せず黙っているものでしょ。」
→でも疑問 患者さんの人生に関わる薬剤 正規の投与とは
例) 20ml/30分投与→40ml/H ルート容量約13ml→仮に10mlとして
薬液の性状によりルート内充満で15分 指示速度で投与されるのは半量
指示時間終了orボトル空でWASH OUTの速度200~400ml/Hに切り替え→5~10倍速度で投与
薬剤投与の6Rに沿っていない,倫理的な問題も
➡「これまで何千例とやって問題無い」
←急性の症状無しで問題無しの確定に疑問
効果,副作用の(中長期的な経過の)違いの有無は大規模比較試験でなければ明確ではないのでは
適正使用ガイド「ルート内薬剤も指示速度で投与」
他施設→
①nabPTXをルート刺入部まで満たす
②30分で開始
③途中ボトルが空→WASHOUT生食 nabPTX指示速度で30分終了迄
④WASHOUT全開へ
↑これは患者数多い当院では出来ない
どうしてnabPTXだけそう言うのか
←薬剤の量と性状のためです
(単純な算数でも考えてみてください)