『プリンセスボンバーに狂い咲き』という、角川書店での初めての連載漫画。
最初は増刊号の読み切り用の漫画としてプロットとネーム(下描きの下描き)を経て完成させたのですが、編集長との打ち合わせで急きょ、本誌で新連載という運びになりました。
私がファザコン(笑)でバンドが好きー♪みたいな話をしていたら、「じゃあそれ漫画にすればいいじゃない」、というお言葉で生まれた作品。
バンドマンがパパなんてサイコー
きっと娘はこんな感じね
、と萌え萌えでノリノリで描いた自分の煩悩いっぱいの漫画。
しかしタイトルがなかなか決まらなくて、掲載ギリギリまで(仮)って状態。
100個以上考えたタイトルの中で多く出てきた言葉は“姫”。
少女漫画のヒロインならこんな子がいい!っていう自分の趣味で、あからさますぎるくらいにブリブリな可愛い女の子。
だから姫
そんな時に聴いたこの曲
すかんちの『恋はB・O・M・B・E・R』
まさにこれこそ私の求めてた言葉だ・・・(>_<)
歌詞の中には姫、爆弾、という英語の言葉が出てきて、この漫画の方向性が決まっていったのです。
「プリンセスボンバーに狂い咲き」というタイトルをファンの方が「プリボン」と略しているのを知って自分も使うようになりました
この曲、今でも本当に大好きで、“すかんち”というバンドがもういないってのが悲しいです
深夜のライブ番組で初めて聴いたショックは忘れません!
あと「プリボン」のヒロインのパパ、バンドマンの紫織(しおる)のモデルがX-JAPANのYOSHIKIさんではないか、ALFEEの高見沢さんではないかと言われたりしました。
実際は高見沢さんがモデルでした
姿かたちそのものではなく、あの存在感が、という意味です。
年を重ねても美しくカッコよく、イメージを崩さないその姿勢。
そして私はビートルズにも影響を受けたので、存在としては逆輸入のスーパーロックバンドってスタンス。
イギリスでデビューして日本に帰ってきたバンド、「ザ・サディスティックス」。
紫織がボーカルを務めるこのバンド名は「サディスティック・ミカ・バンド」から勝手に頂いちゃってます
紫織の年齢は32歳で14歳の娘、李奈がいます。
お父さんでも娘にデロデロに甘くても、外ではちゃんと芸能人しているパパ♪
当時はBUCK-TICKの櫻井敦司さんのファンで、あっちゃんがパパなら・・・ って激しい妄想の上に産みだされました
恋人とか妻とかだと絶対的な繋がりじゃない。
でも親子なら絶対的な血の繋がりがある。
これが私の理想でした。
親子だからもちろん恋愛ではないけど、血の繋がりっていうのがどうしても描きたかったんです。
でも実際は恋人みたいにイチャイチャしてますけど
何年も経って、今凄く描きたい作品です。
まだ未完の作品もあるのに(>_<)
以上、ちょっとしたネタバレでした