デジタル写真は撮影後、編集という“楽しみ”がある。


仕事でしている方は“作業”とも言う。


これが結構手間食うのだが、ひょっとしたら撮る時より楽しんでいるかも知れないほど時間を忘れる。


例えばバスケだと1ゲーム大体500ショット。


PCにデータを移して編集ソフトに読み込み。


構図とピントを基準に篩いにかけて約半分、更に使えそうなの選びで更に半分。


大体100ショット余りが編集の対象になる。


収差補正、ホワイトバランス調整、露出補正、ノイズリダクション、トリミングと基本的な編集から始まり、コントラスト、カラーバランス、トーンカーブ調整など拘ると4時間位は余裕で掛かる。


勘違いしないで欲しいのは、あくまで見た記憶に近づけることが目的であって捏造することではないということ。


風景ならこれでもかというぐらい演出もするが、スポーツ撮影には不要である。


生憎、写真というのは環境によってかなり記憶とかなりかけ離れたものになったりするのだが、それを記憶に近づけていくのである。


潔い方、高い技術をお持ちの方はjpg.撮って出しでOK!らしいが、拙のようなヘナチョコではムリ。


基本RAWで撮って取り繕う、というのがパターン。


RAWだとjpg.に比べ編集耐性が強いので、少々いじっても画質の破綻が少ないというのが理由。


例えば下の画像はRAWをそのままjpg.に現像したもの。


晴撮雨読、おおむねゴロ寝。-ポチで大きくなります
1/1000秒のシャッタースピードで撮る為、ISOは1250。

この程度の大きさであればなんとか見れなくもないが、明らかにベージュ色の床の影響で色かぶりが酷い。勿論実際の見た目はこんなんではない。

晴撮雨読、おおむねゴロ寝。-ポチでも大きくなりません
一部分の等倍切り出し。

かなりノイジーなのが分かる。

プリントするにしても2Lサイズまでか・・・。


ということで補正の内容であるが、まずはレンズの収差補正。

最近の画像編集ソフトには各レンズの収差補正データがプリセットされているが念の為、比較した上で適用。(今日のレンズは収差の出にくい中望遠単焦点なのでほとんど変わらなかったが)

続いてトリミング。単焦点のレンズの為焦点距離の融通が利かない分チョイ削る。傾きはあえてこのまま。

次にホワイトバランスを調整して色かぶりを取る。これは予め現場にてニュートラルグレーを撮っておいたので、同位置から撮った画像は一括補正でオシマイ。

露出もマニュアルの為、補正無し。天候の影響をうけない屋内はこの点ラク。

そしてノイズリダクション。同じISOでも場所、被写体が変わるとノイズの出方も変わるがほぼ同じ被写体なので同じISO画像を選別して内1枚を調整、あとは残りの画像に一括コピー。

この高松市立総合体育館はある程度勝手知っているので、枚数の割りにはかなりスムーズに完了。特にここはフリッカーが無いので有り難い。

てな感じで1枚に掛かる時間は大体2分程度。



で編集済みが下の画像。


晴撮雨読、おおむねゴロ寝。-ポチで大きくなります

同じ部分の等倍画像はこんな感じ。
晴撮雨読、おおむねゴロ寝。-ポチでも大きくなりません

プレーヤーは鈴木選手(カツオ)。

シーズン終了お疲れさま。

来シーズンもファイブアローズでの活躍期待してます。








が壊れた。


電源は入るのだが液晶がブラックアウト。


密閉性の低いであろうスライド式タイプをズボンのポケットに無造作に入れていたので、湿気とか塩分にやられたのであろうことはなんとなく想像がつく。


ショップに持ち込んでみたが、かなり古い機種なので直るかどうか分からないとのこと。


今どき4年以上も使っていたことにも感心された。

嬉しくはないが・・・。


機種変更した方がお得ということで仕方なく現機とはお別れ。

寂しくはないが・・・。


ところが、ところが、選ぶほどの種類が無い。

以前も数は抱負にも関わらず、“コレ”というのが無く現機に妥協したのだが、今回の選択肢はナントほとんど同じ形の3種類。


「もっとチッチャイの無いの?」と抵抗するも今どき何言ってんのと言わんばかりに一蹴。


スマートフォンが主流の今、普通の携帯の需要はほとんど無いのでどうしようもないらしい。


グローバルスタンダードの申し子とも言えるデバイスではあるが、この変わり身の速さにはついて行けない。


多様性とか異端という言葉が“死語”になるのもそう遠くないであろう。


ただ、拙が憂うのは携帯電話が普及し始めたころの市場の要求と今のそれとはかなりの齟齬があるということ。


つまり昔のそれと今のそれは全く別のデバイスで、それぞれがそれぞれのマーケットの需要に対し別々に進化すべきものになるはずにも関わらず、供給側の都合、というか一種のプロパガンダで一本化されてしまっているのにカスタマーが気付かず踊らされてているのではないかということ。


スマートフォンタイプがこのままの流れで進化する、それはそれで喜ばしいことである。おそらく通話以外の機能はドンドン便利になる。

その代わり大きさ重さはこれ以上劇的には小さく軽くはならないであろうし、反って大きくなる可能性の方が高い。

あえて別の名前を付ければ“わざわざ携帯しなければ使うことのできない小型パソコン”


に対し、拙の希望する携帯電話の進化形は“わざわざ携帯しなくてもよい通信機”身に着けていることすら意識しなくてもよい所謂“ウェアラブルフォン”。


具体的には指輪やピアス型の単独タイプ、腕時計とか眼鏡等普段身につけるものとのコンポジット。


潜在的な需要は有ると思うし、機能をシンプルにすれば製品化も可能なはずだが、どこかチャレンジしてくれるメーカーの出現を期待するも、グローバリズムが骨の髄まで染み込んだ今日では無理な話か。



晴撮雨読、おおむねゴロ寝。-ポチで大きくなります
コイツのスタイルは今も昔も変わらない。

最早完成形か?



最近の被写体はスポーツが多い。


風景とかも撮ってはいるのだがなんかピンとこない。

印象的な風景写真とか見ると拙のセンスの無さを痛感する。


良いスポーツ写真も勿論センスを要求されるのであろうが、試合中は無我夢中で“構図どころではない”ところが救いということもある。


主には地元のプロスポーツのホームゲーム。


香川には野球、サッカー、バスケットボールのプロチームがあるが、その中でも拙が一番難易度が高いとするのはバスケある。


野球、サッカーは撮影条件が良い。

雨天もナイターもあるぞとご反論の方もおられようがそういう時には行かないし行ったとしても言い訳が利く。


趣味だから。


では、バスケはどうか。


屋内でするので季節、天気、時間の影響は無い、という意味では撮影環境は一番と思われるが屋内というのは季節、天気、時間に関係無く“暗い”。


動体撮影で重要な要素の一つがシャッタースピード。


等速直線運動体であれば“流し撮り”というスローシャッターでの撮影法もあるが、バスケの場合はいかに相手に読まれない動きができるかどうかで明暗を分かつスポーツであるからして、意図的にブラして表現したい時以外は基本高速シャッターが要求される。


その高速シャッターの最大の障害が“暗さ”である。


下の画像を例に採ると、

晴撮雨読、おおむねゴロ寝。-ポチで大きくなります SS 1/1600 F4.0 ISO400 現像時補正 +1.0

ここまで速くすると芯で捕らえたボールでも縫い目が分かる。

ただし躍動感を出す為、シャッタースピードを半分ぐらいにしてブラすのも有り。

バッターは水口選手(だったと思う)。

晴撮雨読、おおむねゴロ寝。-ポチで大きくなります
SS 1/1000 F2.0 ISO2000 現像時補正 +1/2

一番奥でドリブルをしている栗原選手にピントがきてるお気に入りの一枚。


上はオリーブガイナーズのホーム開幕戦。

ピーカンとまではいかないが影ができる程度の薄曇り。


下はファイブアローズの公開練習。

試合ではないので照明もかなり暗め。


補正も考慮した上で計算すると明るさの違いは約25倍!

上の設定で下のシーンを撮ると明るさは25分の1、ハイライト部以外は真っ黒になる。


人の眼はうまく出来ていて実際よりも感じる違いは小さいが機械はそうはいかない。


で、写真をする方はみんな口を揃えて“高感度に強いカメラと明るいレンズ”と言うのである。


生憎、高感度に弱い二世代前のカメラしかない拙としては、一段でも明るいレンズを使いたい。


明るい場所ではたかが一段だが、暗い場所では倍の速さでシャッターがきれる有り難い一段なのである。


もっと光を。