過去を悔やむ心や未来を不安に思う心を洗い流したいなら、神社いかなきゃ!
秋田市の久保田城跡の千秋公園に鎮座する彌高神社(いやたかじんじゃ)です。旧県社。
社号標は江戸時代まで殿様だった佐竹侯爵の揮毫です。


秋田県の旧県社は10社あるけど、そのなかでもっとも創建年が新しく、明治14年(1881年)です。
なぜなら、明治維新後に江戸後期に活躍した国学者・神道家が再評価され、その一人である平田篤胤と、経済・軍事・農政・天文などマルチに才能をふるった佐藤信淵が御祭神なのです。
2人とも、秋田県出身で江戸で活躍した人なり。


神社名は、藩校・明徳館の題額「仰之彌高」から名付けられました。
手水舎の屋根がなんかお城の天守っぽいですね。


平田篤胤は国学者・神道家として、古神道を大成し、大国主命の幽冥界主宰神説はその後の神道に大きな影響を与えました。フシギ系も研究熱心で、神仙界と行き来できるという天狗小僧・寅吉にインタビューしたりしています。


佐藤信淵は意外にも保育士さんの認知度が高い。公費による幼児保育施設の設立を日本史上最初に主張したため、「日本のフレーベル」の異名があるのです。
明治の創建ですが社殿は旧城内にあった正八幡を購入したものなので、江戸時代の権現造りという文化財。


プロバスケの秋田ノーザンハピネッツはホームの試合前に選手とブースターが一緒になって秋田県民歌を歌いますが、その三番の歌詞にも「篤胤信淵」の名が出てきます。まあ、三番までは歌わないけどね。それから地元の県立高校の校歌の三番の歌詞も「篤胤信淵」から始まります。


御朱印をいただきました。中央の印は「彌高神社璽」、左下は「県社彌高神社社務所章」ですな。


2種の神紋をあしらったオリジナル御朱印帳。いいかんじですね。