２８年度に新大学を開校 大阪府立・市立大統合案

大阪府市が協議している府立大（堺市中区）と大阪市立大（大阪市住吉区）の経営統合に向けて有識者が協議する「新大学構想会議」の会合が２７日行われ、両大学を１法人１大学として統合し、平成２８年度に開校する提言案を発表した。学生数は約１万７千人で、公立大としては全国最大規模。来年１月末に最終案をまとめ、松井一郎知事と橋下徹市長に提言する。

　両大学の統合は、グローバル社会で国際間の大学競争に打ち勝つ大学を目指すことなどを目的に、府市の方針に基づき検討。提言では、府市が目指す２７年度の大阪都実現にあわせて同年度に法人を統合し、学生を募集する案を提示した。

　提言案によると、府立大は現在４学域と大学院７研究科、市立大は８学部と大学院１０研究科を設置しているが、新大学は４学域９学部１２研究科に再編。ナノテクノロジーや創薬などの分野を研究する地球未来理工学部や、獣医学部、リハビリテーションや福祉などを学ぶ人間科学域（いずれも仮称）を新たに設置する。

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