24日(木)に発売になったXperia arc。四日間色々使ってみた感想をまとめたい。
①外観
Xperia arcレポート~外観を少しだけ
↑このレポートの通りになるけど、とても満足度の高いデザイン。特にスマートフォンには珍しいシルバーや日本女性向けにピンクを投入してきたのは、素晴らしい判断だと思う。
とりあえず、自分が今まで見たスマートフォンの中で最高のデザイン。
②UI(ユーザーインターフェース)
UIも全体的に優秀な仕上がりになっている。デフォルトで用意されているのが、Sony Ericssonホームというもの。
Xperia arc LauncherでXperia arcのホーム画面を体感する
↑先日、少しだけ記事にさせてもらっている。
このSony Ericssonホームで一番いいな!と思うのが、細かいアニメーションが入るところ。本当は動画で見てもらうのが一番いいんだろうけど、拙い文章で表現します。
例えば、何か操作をしていて
ホーム画面に戻った時、メディアとかブラウザの上に仕切りの白いラインがあるけど、ここを光が左端から右端へ走る。
ホーム画面からアプリやウィジェットを除去する時
ゴミ箱マークのところまでドラッグすると、グルングルンと回ってゴミ箱に吸い込まれるアニメーションが入る。同時にゴミ箱の蓋がパカッと開いて吸い込み終わると蓋が閉じる。蓋が閉じた時にはブルッと震えるフィードバックのオマケ付だ。
携帯っていうのは、やはり操作していて面白さもあった方がいい。こういった細かいところで遊び心が感じられるのは非常に嬉しい。
またホーム画面はもちろん
メニュー操作や、アプリ一覧の操作もサクサク動き追従性も良い。
ただ一つ気になるのが、
アプリ一覧は4×4のアプリ一覧のページを横に順番にめくっていくような感じになるのだが、最後のページにたどり着くまで時間がかかる。
例えば、Xperia arcと同じホームアプリを入れている自分の使っているDesire HDでは色々アプリをDLしてあるので
10ページ分にもなる。最後のアプリのページを見ようと思ったら、わざわざ9回も画面をフリックしなければならない。最初のページから最後のページへ逆回転で1フリックで到達させるか、Galaxy Sのようにピンチアウト操作からのヘリコプタービューで好きなページを選べるような工夫が欲しかった。
③メインディスプレイ
Desire HDと比較していく。
暗所で最大輝度で白の画像を表示させた。
左がXperia arc(4.2インチ480×854FWVGA)で黄色っぽい発色、右がDesire HD(4.3インチ480×800WVGA)で青白い発色。より明るいのはXperia arcの方だった。
同じ花の画像を最大輝度で表示させる。
上がDesire HD、下がXperia arc。分かりにくいかもしれないが、Xperia arcの方が鮮やかな発色をしているのが分かる。
画面の明るさの自動調整
画面の明るさを自動調整が入るように設定して、暗所で同じ画像を表示させた。上がDesire HD、下がXperia arc。Xperia arcの方が随分暗く画像が表示されているのが分かると思う。
何が言いたいかというと、暗所で暗めに表示されるのは目に優しいということ。
例えば寝る前に電気を消して枕元で携帯を触っていたとする。画面が明るすぎると目がチカチカして、いざ寝ようとした時にはなかなか寝つけないなんて時もある。Galaxy Sがそうだけど、暗所でも自動調整では輝度が落ちにくいので困る場合もある。
Xperia arcはそういった面もしっかり考慮されているのかな、という気がした。
ただ、Xperia arcは画面の明るさはデフォルトで自動調整に設定されているものの、メニュー画面から確認すると
左がXperia arc、右がDesire HD。Xperia arcは自動調整についてのメニューが無い。確実に画面を自動調整にするには
ウィジェットでデフォルトで用意されている電源管理を使って、一番右端をタップしていくとと順番に最大輝度→バックライトオフ→自動調整→最大輝度・・・となっていくので、ここで変更する必要がある。ちょっと分かりにくいかな。
④ブラウジング
標準ブラウザでこちらもDesire HDと比較していく。
左がXperia arc、右がDesire HD。共に大画面なので、ブラウジングしやすい。
ただ、以前のレポートに比べて使いやすさの評価は下がった。よくよく使ってみると、軽いページでは軽快な動きだが、重たいページになるとDesire HDに比べるとスライドやフリック操作の追従性も落ちるし、ピンチイン・アウトの追従性や正確性もやや不満が残る。もちろん使いにくいって事ではないけど、Desire HDやGalaxy Sという国内最高レベルのAndroidと比べるとどうしても見劣りするというのが正直な感想。
⑤文字入力
Xperia arcにデフォルトで用意されているのはPOBoxという文字入力方式。
文字入力方式に関しては人により好みが分かれるので、評価は難しいところだけど、サクサクと文字入力していけるので、優秀だと自分は思う。
⑥カメラ
個人的に一番不満なのが、カメラ。画質とか使いやすさとかは置いておいて、
何故撮影できるサイズが4種類しかないのか?種類が少ないのはまだいいとして、最もカメラ撮影で使われるVGAサイズで撮影できないのか、意味が分からない。前モデルのXperiaでも、VGAで撮影できずかなり評判が悪かったが、今回この件に関して全く改善されていない。
自分もブロガーなのでよく分かるけど、ブログを書いたりTwitterしたりする時に2Mサイズの画像をアップするのは時間がかかるので気軽に使えない。
とてもサイバーショット携帯というカメラに拘った携帯をリリースしている会社のやる事とは思えない。ソフトウェアの更新でなんとかなるものなら早急に対応して頂きたい。
まとめ
書いてこなかった細かいところも含めて。
Xperia arcは最新のOS Android 2.3を搭載する事に拘った機種。日本では一番、世界でも最も早く2.3でリリース出来る機種の一つになる。メインディスプレイは大変美しく、全体的にサクサク動く。UIもよく練られており、ユーザーに優しい機種。
しかし、デュアルコアでなかったり、操作性で他ハイスペック機種に劣る面もある。RAMやROMが少ないのもマイナス。個人的にカメラが×。FONに繋がらないという不具合もある。
完璧な機種なんて存在しない。どんな機種でも良い面と悪い面が混在する。Xperia arcは前モデルの反省を活かして多くの改善がされた。もう一頑張りしてくれていたら、心から満足できる仕上がりになっていたかな。Xperia arcの後継機はきっと、もっと改善されているかと思うと、気が早いけど今からもうとても楽しみ。
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