天地の恵み

空気はいくら吸ってもタダ、太陽の熱と光線もタダ。
それは分かる･･･
「あなたが今日買った魚、それもタダです。」
と言われると、
「私は魚代として1,000円支払った。よってタダではない。」
「いいえ、タダなんです。」
「えっ!?」
となるだろう。

では、あなたは一体誰に支払ったのか？
・漁師さんの日当に○○円
・市場の利益に○○円
・地方への運賃に○○円
・魚屋さんの儲けに○○円
その合計が1,000円とする。
魚代はどこにも含まれておらず、
魚はタダでもらったことになる。
それぞれの労賃、
つまり働いたお礼に対して支払ったのであって、
天地の恵みである魚はタダで頂戴しているのだ。
つまり、人間は天地の恵みと
社会の人々の労働のお蔭で生かされているのだ。

最近、クロマグロの乱獲が世界的に問題視されている。
世界中でマグロの消費が増加し
絶滅の恐れがあるとして、
EUが大西洋・地中海のクロマグロの国際取引を
禁止する措置を指示する立場をとり、
最大の消費国である日本は苦しい立場に立たされている。

また、“畜養”といわれ海で獲ったマグロを生けすで育て、
太らせてから売り出すことも、
資源の乱用やエサの扱いによっては深刻な海の環境問題になっている。

ここらで魚に限らずあらゆる天地の恵みに感謝し、
お返しをする時期に来ている･･･
とは言っても、天地に対してお返しなど出来るはずもない･･･
自然環境を守ることが
人間として唯一出来ることではないだろうか？

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