俊介と中谷が交錯し落球…新井良太が３年ぶりに盗塁！福留一夜明け適時打！岩貞９回粘れず５敗…

●26日マツダスタジアムで広島－阪神12回戦が行われ、広島は 2回に新井の 5号ソロで先取点。阪神は 3回に福留、ゴメスの連続適時打で逆転した。広島先発戸田は 3回 2失点で降板。 8回に 1点を勝ち越された広島は 9回、二死満塁から会沢が同点打。さらに代打松山の中飛が失策を誘ってサヨナラ勝ちした。阪神は 3－ 3で迎えた 9回、二死満塁からラファエル・ドリス投手(28)が松山を中飛に打ち取ったと思われたが、中堅・中谷将大外野手(23)と左翼・俊介外野手(28)が交錯し、ボールを落球(記録は中谷の失策)。 3走・鈴木の生還を許し、痛恨のサヨナラ負けとなった。俊介は、立ち上がることが出来ず担架で運ばれた。金本知憲監督(48)は｢お見合いしたわけでもなく、ぶつかってでも捕るというね。結果、落ちてしまったけど。お見合いして落とすより、全然いい｣と振り返った。チームはリーグ戦再開後、 3連敗。首位広島と10.5ゲーム差に広がった。俊介は故障したとみられ、チーム本隊を離れた。
●新井良太内野手(32)が2013年シーズン以来、 3年ぶりの盗塁を決めた。 8番左翼で先発。 1点を追う 3回、先頭で 3塁内野安打を放つ。一死 1塁から 2盗に成功し、 3番福留の適時打で同点のホームイン。
●福留孝介外野手(39)が同点タイムリーを放った。 1点ビハインドの 3回。二死 1、 2塁から広島戸田の変化球を振り抜き、打球は 3遊間を抜けた。前日25日に 2安打を放ち日米通算2000安打に到達。福留は｢個人的なことは昨日で終わった。また今日からチームの力になれるように｣との意気込みで快打を見せた。だが、チームは思わぬ形でサヨナラ負け。俊介と激突して落球した中谷に対し、すぐさま声を掛けた。百戦錬磨のベテランらしい気遣いだった。
●岩貞祐太投手(24)が無念の 5敗目だ。リーグ戦再開後初の先発登板。 2回に広島新井に本塁打を浴び、 5回には田中に犠飛を許した。しかし 8回まで許した安打はこの新井の一発だけで粘りの投球を見せていた。しかし完投を目指した 1点リードの 9回に粘れなかった。下水流は三振に切って二死まではきたが会沢に同点適時打を浴び、降板。結局、黒星がついた。記事をまとめてみました。

　＜広島 4－ 3阪神、12回戦＞◇26日◇マツダスタジアム
　広島は 2回に新井の 5号ソロで先取点。阪神は 3回に福留、ゴメスの連続適時打で逆転した。広島先発戸田は 3回 2失点で降板。
　広島は 5回に 3連続四球で満塁とし、田中の中犠飛で同点に追いついた。阪神は 4回から 6回まで 1安打無得点に終わる。
　 8回に 1点を勝ち越された広島は 9回、二死満塁から会沢が同点打。さらに代打松山の中飛が失策を誘ってサヨナラ勝ちした。

　 9回、広島・松山の打球の落球で座り込むセンターの中谷とレフトの俊介＝マツダスタジアム

　阪神は 3－ 3で迎えた 9回、二死満塁からラファエル・ドリス投手が松山を中飛に打ち取ったと思われたが、中堅・中谷将大外野手と左翼・俊介外野手が交錯し、ボールを落球(記録は中谷の失策)。 3走・鈴木の生還を許し、痛恨のサヨナラ負けとなった。
　俊介は、立ち上がることが出来ず担架で運ばれた。

　阪神金本知憲監督＝マツダスタジアム

　阪神が信じられないサヨナラ負けを喫した。
　 1点リードで迎えた 9回、先発岩貞が会沢に同点打を浴びた直後だ。二死満塁の窮地で抑えのドリスを投入した。代打松山が放った打球は左中間へ。捕球を試みようとした中堅中谷と左翼俊介が激突し、グラブに収まりかけた白球が落ちた。平凡な飛球を落球し、まさかの結末。
　金本知憲監督は｢お見合いしたわけでもなく、ぶつかってでも捕るというね。俊介はケガしたけど。ただ、高いフライだから、お互いをパッと見るとか。中谷の若さかなと。俊介も見ないといけないし。でも、ぶつかっても捕りにいっているわけだから。結果、落ちてしまったけど。お見合いして落とすより、全然いい｣と振り返った。
　チームはリーグ戦再開後、 3連敗。首位広島と10.5ゲーム差に広がった。俊介は故障したとみられ、チーム本隊を離れた。

　左中間への飛球を追った俊介外野手(左)と中谷将大外野手が交錯。衝撃でボールは中谷のグラブからこぼれた＝マツダスタジアム

　｢超変革｣の悲しき代償だ。阪神は逆転サヨナラ負けで同一カード 3連敗。 9回二死満塁で左中
間への飛球を追った左翼・俊介と中堅・中谷が交錯し、サヨナラタイムリーエラーとなった。借
金は今季最多の｢７｣。首位広島とのゲーム差は｢１０.５｣に拡大し、最下位ヤクルトとわずか０.５
差。超変革路線は厳しい壁にブチ当たった。
　衝撃的で、残酷な結末だった。 1点リードで迎えた 9回。岩貞が会沢に同点打を浴び、なお二
死満塁。代わったドリスから代打・松山が放った打球は高々と左中間に上がったが…。
　一歩先に落下地点に入った左翼・俊介に中堅・中谷が交錯。いったん中谷のグラブに入った白
球は無情にもグラウンドに落ちた。今季 7度目のサヨナラ負け。倒れ込んだ俊介は、そのまま担
架でベンチ裏へと運ばれた。

　俊介外野手は右足を痛め、担架で運ばれた＝マツダスタジアム

　｢言いようがないわね、もう…｣
　感情を抑えるように金本監督が答えた。痛い落球が目立つ今季。しかし、今回に関しては｢高い
飛球だから、互いがちょっと見るとか。中谷の若さかな。(経験がある)俊介こそ見ないといけな
いし｣としつつも、｢ぶつかってでも捕りにいっているわけだから。お見合いして落とすよりは全
然いい｣と話した。
　声はかけ合っていた。守備固めで入った俊介の方が位置的にも“優先”に見えたが、自分が捕
るという姿勢は責められなかった。積極的なミスは責めない。それが｢超変革｣の前提だからだ。

　悪夢のような幕切れに金本知憲監督(右)らも凍りついた＝マツダスタジアム

　選手は懸命にやっているからこそ、簡単な打開策がない。単純に技量が足りない。それが、超
変革がぶち当たっている厳しい現実だ。今季 3度目の同一カード 3連敗で、借金は最大｢７｣。首
位広島とのゲーム差は｢１０.５｣に開き、 3連戦を通して力の差を見せつけられた。
　点が取れない打線に投手陣は慎重になり、足でも揺さぶられた。常に重苦しい。最低でも 1点
というところで取れない。 8回は 1点を勝ち越し、なお一死 1、 3塁で原口が 2ゴロ併殺に倒れた。
　技術が足らないのは覚悟の上だ。だから強引な進塁打は求めず、思い切り引っ張っていいとい
う指示もある。しかし無死 1塁などでの弱々しい飛球を今季何度見たか。指揮官の目指す野球の
レベルに、近づくこともできていない。加えて主軸が頼りないときたら、勝てるわけがない。

　先発の岩貞祐太投手＝マツダスタジアム

　広島戦前、｢今年は若い選手を使っているけど育成メインとも思っていない｣と改めて勝利への
こだわりを誓った。電鉄本社からはすぐの結果は求めないと言われている中、あえて自らを追い
込むような発言。その真意を｢若手が勘違いしたらアカンから。それと(援護がなくても奮闘して
いる)投手陣のためにも｣と明かした。甘えの排除。｢でも本当にあれは俺の本心だから。育成しな
がら勝つんだと｣－。
　最下位ヤクルトとも 0.5差。待ち受ける未来は厳しいが、残り69試合、そして来年以降へ、ど
う変革の基礎を築いていけるか。同じ若手でも我慢して使う選手の“線引き”など、よりシビア
な視線が今後は求められていくはずだ。

　 3回表阪神一死 1塁、打者鳥谷敬内野手の時、 1塁走者新井良太内野手は 2盗を決めた。野手菊池涼介＝マツダスタジアム

　新井良太内野手が2013年シーズン以来、 3年ぶりの盗塁を決めた。
　 8番左翼で先発。 1点を追う 3回、先頭で 3塁内野安打を放つ。一死 1塁から 2盗に成功し、 3番福留の適時打で同点のホームイン。｢(盗塁は)スキがあれば行こうと思っていました｣と振り返った。

　 3回表阪神二死 1、 2塁、福留孝介外野手は左前適時打を放った＝マツダスタジアム

　福留孝介外野手が同点タイムリーを放った。 1点ビハインドの 3回。二死 1、 2塁から広島戸田の変化球を振り抜き、打球は 3遊間を抜けた。
　｢いいところを抜けてくれました｣
　前日25日に 2安打を放ち日米通算2000安打に到達。試合前には｢たくさんの方からメールや連絡を頂いた。ちょっと落ち着いて返せればと思う。個人的なことは終わった。チームが勝つことを考えてやっていきたい｣と話していた。

　 3回、適時打を放った福留孝介外野手＝マツダスタジアム

　25日に日米通算 2千安打を達成した福留は｢個人的なことは昨日で終わった。また今日からチームの力になれるように｣との意気込みで快打を見せた。 1点を追う 3回に左翼へ適時打、さらに 2－ 2の 8回には左中間へ適時 2塁打を放って主軸の役割を果たした。
　だが、チームは思わぬ形でサヨナラ負け。俊介と激突して落球した中谷に対し｢誰でもミスはあるし、このミスによってプレーが小さくなることは絶対に良くない。一つの勉強｣と、すぐさま声を掛けた。百戦錬磨のベテランらしい気遣いだった。

　 9回裏広島二死満塁、岩貞祐太投手は会沢翼に左前同点適時打を浴び、交代を告げる金本知憲監督(中央)と矢野燿大コーチの前をうなだれてベンチに下がる＝マツダスタジアム

　岩貞祐太投手が無念の 5敗目だ。
　リーグ戦再開後初の先発登板。 2回に広島新井に本塁打を浴び、 5回には田中に犠飛を許した。しかし 8回まで許した安打はこの新井の一発だけで粘りの投球を見せていた。
　しかし完投を目指した 1点リードの 9回に粘れなかった。丸、鈴木に安打されると新井は歩かせ、一死満塁。下水流は三振に切って二死まではきたが会沢に同点適時打を浴び、降板。結局、黒星がついた。
　｢チームが 1点を守ろうと言うときに踏ん張りきれなかった。 9回だけでなく相手を『いけるぞ』という雰囲気にさせてしまった。申し訳ないです｣。首位広島の勢いを止められず、悔しそうに話した。

　 3回表阪神二死 1、 2塁、福留孝介外野手は左前適時打を放った＝マツダスタジアム

　岩貞祐太投手が無念の 5敗目だ。
　リーグ戦再開後初の先発登板。 2回に広島新井に本塁打を浴び、 5回には田中に犠飛を許した。しかし 8回まで許した安打はこの新井の一発だけで粘りの投球を見せていた。
　しかし完投を目指した 1点リードの 9回に粘れなかった。丸、鈴木に安打されると新井は歩かせ、一死満塁。下水流は三振に切って二死まではきたが会沢に同点適時打を浴び、降板。結局、黒星がついた。
　｢チームが 1点を守ろうと言うときに踏ん張りきれなかった。 9回だけでなく相手を『いけるぞ』という雰囲気にさせてしまった。申し訳ないです｣。首位広島の勢いを止められず、悔しそうに話した。

　 9回、岩貞祐太投手は会沢に同点打を浴びた。奮闘むなしく敗戦投手になった＝マツダスタジアム

　虎党の｢あと 1球｣コールは、鯉党の歓声にかき消された。岩貞はベンチに戻るとタオルで顔を覆った。悔しさが涙となってあふれる。託された 9回のマウンドを守れなかった。悪夢のような敗戦を、気持ちの整理がつかないまま見届けた。
　｢ 1点を守り切ろうというところで、踏ん張り切れなかった。本当に悔しい思いをした。あそこ(満塁)で粘り切れたら…というところですけど、それまでの流れでも相手に『いけるぞ』という雰囲気を漂わさせてしまった。チームに申し訳ない｣
　 1点リードで向かった 9回。丸、鈴木に単打を許し、新井を敬遠して満塁策をとった。下水流を見逃し三振に斬ったが、続く会沢にカウント 1－ 2から 4球続けたチェンジアップを左前への同点打にされ、降板。直後に落球で敗戦…。先発として責任を背負い込んだ。
　 4月に震災被害を受けた故郷・熊本が、リーグ戦再開直前に豪雨に見舞われた。半壊の実家も雨漏りがひどく、心を痛めていた。少しでも勇気を与えたいと、強い気持ちで上がったマウンドだった。

　ベンチで悔し涙の岩貞祐太投手＝マツダスタジアム

　蒸し暑い広島に対応するため、こまめに水分を摂取。 8回まで被安打は新井に浴びたソロ 1発だけ。 5回に 3四球と犠飛で 1失点する“悪癖”がまた出たが、 6回からは 3イニング連続で三者凡退に抑えた。金本監督は｢ 8回まではほぼ完璧じゃないかな｣とうなずき、迷いなく 9回も送り出したが、勝利が遠い。完封した 5月27日の巨人戦(東京Ｄ)から約 1カ月遠ざかる中で、救いは 3試合で17失点もした交流戦から立ち直った姿を見せたところだ。
　｢ 6回以降のテンポのいい投球をもう一回、今後も出せるように。 1週間で心身ともにゲームに臨めるように戻していきたい｣
　ロッカーで着替え、冷静さを取り戻すと前を向いた。涙に暮れている時間がないことは、誰よりも岩貞がわかっている。

　とうとう鯉軍に完全に白旗状態になってしまった…。しかし、今年の鯉軍は強いですよね。どこを見ても傷を受けていない球団がいない様な状態になっている。まるで、鯉ではなくシャチの様な状態になっています。ついこの間まで｢６強｣状態と言われていたのが嘘みたいですよね。今一度留まり振り返り、反省をしてから前を向いて進みだして欲しいですね。そうして、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！