3月1日 亡くなる2日前 | forget-me-not

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大腸癌末期の父→腹部大動脈周辺・肺転移→脳転移 残された時間は・・・
日々の症状や家族の思い、病院の対応等々綴りたいと思います。

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この日は朝からとっても体調が良く、話もほぼ普通に出来ました。


ちょっと息切れ気味ではあったけれども。


お昼前に嚥下状態を調べにリハビリのかたが来ました。


おかゆ、卵と野菜を細かくしたもの、りんごのすりおろしの3種類を持ってきて


ひとくち口にしては聴診器で飲み込み具合をチェック。


結果、おかゆの一品のみ許可が出て夜から出されることになりました。


実に2週間何も口にしなかった父でしたが、美味しい!と久しぶりにそんな言葉を聞き


母も私も本当にびっくり!


また食べられる、と信じて疑いませんでした。


明日の昼間はお茶ゼリーとヨーグルトもつけてもらえることになりました。


私は嬉しくて、父の誕生日である15日位まではもしかしたら頑張れるかもと早速叔母にメールしたのでした。


午後2時過ぎに先生がいらして


「昨日よりぐっと意識がはっきりしてますね。 ちょっと差が大きいかな??

 夜からおかゆも出るそうですね。 ゆっくり過ごされて下さい。」


その後、しばらく落ち着いていたのに突然痛みで大騒ぎ。


「早く呼んでくれ!死んでしまう!」 と大きな声を出し点滴の痛み止めを追加してもらいました。


デュロパッチは皮膚から浸透するため効きが遅いそうです。


15分くらいしてやっとうつらうつらし始めました。(15:28)


何度か起きたり寝たりしていましたが、17時頃にはやっと落ち着きました。


と思ったら、もうすぐ夕食だそう。


寝ているのを起こすのも可哀相だし、でもおかゆも食べて欲しいし、悩むところ・・・。


結局体調が悪く食べるところでなく、夕食は中止。


その後もまた寝たり起きてしまったりの繰り返し。


20時半ころにまた痛みを訴え、


「帰りたい! 帰してよ! ○○も一緒に帰ろう!」


と私の両手を掴んで言う父。


私はこらえ切れずに涙が溢れて来て本当に自宅へ帰してあげたいと思いました。


そこへ母から電話がかかり、状況を話すと


「帰って来てもねぇ。。。」 と、母も泣いているようでした。


辛そうで本当に可哀相と夫にメール (20:51)


少し寝たと思ったらまた痛みでナースコール。


フェンタニル1Aというちょっとだけ強い点滴を追加されました。(21:49)


その後何度かナースコールするも痛み止めを追加するしかなく、


それもあまり効かずに父が全く寝ないので眠剤を入れて少し眠るようにしましょう、と看護士さん。


ところがこれも効かず、一向に眠る気配なし。


呼吸は定期的に荒くなり、そのたびに身体の痛みを訴えるので再度ナースコールしたのでした。


看護士2人がやって来て、痰が溜まっているようなので吸引しましょうね、と。


何度もやってもらっていますが、初めての看護士でした。


口から入れるもうまく取れず、初めて鼻からチューブを挿入。


嫌がる父を2人で押さえつけ、チューブを払いのける父の手をのけて


無理やり30秒近くにわたり吸引したのです。


チューブを抜いた直後、突然頻呼吸になりました。 (1分間で38~50までになりました)


看護士は 「また何かあったら呼んで下さい」 と戻ってしまったのですが


10分経っても15分経っても呼吸は戻らず。再度ナースコール。


「もう少し様子を見ましょう」


更に30分。 


いよいよ 「うーーん・・・」 と首をかしげる看護士。


そんなことの繰り返しで1時間、2時間経ち、


「このままで本当に大丈夫なのか!? 

心筋梗塞も過去に患っているのに心臓が弱ることはないのか?

まさかこのまま危篤になるようなことはないですよね??

至急医師に指示を仰いで欲しい!」


私は必死の思いで訴えると


「わかりました」 と言ってから1時間以上経って担当医と痰を吸引した看護士でなく、


夜の担当看護士が一緒に来ました。


担当医は看護士に状況を説明させ、 (と言ってもその看護士は別の患者に呼ばれその時の父を見ていないのだが)


「入院当初から全身状態は悪いですから痰の吸引が原因とは考えにくいですね。

また、吸引時間が長いような気がしたのではないですか。

まさにこのように急変するのが末期がんということです。」


というような内容のことを言い、続けて


「明日にも当初話した鎮静剤をどうするか考えておいて下さい」 と


何の処置もないまま戻られていきました。


父の呼吸は戻ることなく一睡も出来ず、私は夫にメールしました。(4:24)


痰の吸引による医療事故がないかを調べてもらおうと思ったのです。


そして、翌朝母と夫には早めに来てもらいました。