まさになでしこリーグは、混戦模様となってきました。昨日、おとといと行われた第6節は、今後のリーグ戦を占うような結果となりましたね。

 

これまでも書いてきましたが、AC長野パルセイロ・レディースと浦和レッドダイヤモンズレディースは、不安定な要素満載でした。第5節まで、2位、3位と順位こそいい位置につけていましたが、試合内容としては今一つしっくり来ていませんでした。その力が本物かどうかは、日テレ・ベレーザやINAC神戸レオネッサとの対戦を見てからでないと何とも言えないと思っていました。

 

長野Lは、次節の浦和L戦に勝ってホームでINAC神戸レオネッサ戦を迎えたいところです。勝ってI神戸戦となれば、長野Uスタジアムには3,000人を超える観客が押し寄せるのではないかと思っていました。しかし、第6節、伏兵と言えば語弊があると思いますが、ノジマステラ神奈川相模原にカップ戦(0-3)に続き0-5と完敗、次節浦和Lはまさに正念場となります。

 

長野Lの攻撃に重きを置くチーム作りは、毎年、防御に難がありました。それを上回る得点を上げることで、辻褄を合わせてきましたが、得点を上げられなければ苦戦は必至です。本田監督が師と仰ぐ風間監督率いる名古屋グランパスも、現在最下位に甘んじています。どう立て直せるか。

 

浦和Lは、最大の難関、日テレ・ベレーザ戦、I神戸戦を2連敗という結果になってしまいました。日テレは2,600人、I神戸戦は2,100人と、多くのファンが会場に駆けつけてくれました。この連敗は、ファンにとっては受け入れがたいものだったのではないでしょうか。今年こそは、優勝をと臨んだシーズンでしたが、現在6位のジェフユナイテッド市原・千葉レディースと同じく勝点9で5位(得失点差)と一気に上位から引き離されつつあります。

 

次節は、長野Lと浦和Lが対戦します。気が早いですが、負けた方が優勝争いから脱落すると思ってもいいのではないでしょうか。まさに、両チームにとって正念場の戦いです。

 

 

今季も優勝候補No.1の日テレ・ベレーザのもたつきが気になります。現在、長野Lに次ぐ3位ですが、内容が良くありません。第4節はノジマと引き分け(0-0)、第5節は浦和Lに勝ちましたが、第6節はジェフLと引き分け(1-1)ました。もたつきの原因は何でしょうか。実は、この3試合、司令塔の阪口夢穂がベンチ入りしていません。やはり彼女の存在の大きさが分かります。怪我をしたという情報はないのですが、ベンチ入りしない事情が分かりません。次節日体大FIELDS横浜戦はどうなるのでしょうか。

 

こうした中、ノジマの存在感がじわっと大きくなってきていませんか。第4節で日テレに引き分け、第5節は好調のジェフLに2-0と勝ち、第6節では長野Lに5-0と大勝しました。チームの雰囲気もいいですね。カップ戦の長野L戦を観戦しましたが、パスワーク、スピードあるビルドアップ等、目を見張るものがありました。ひょっとしたら、上位3位以内に食い込むかもしれません。これだけ頑張っているのだから、12日の試合、838人はちょっと寂しいですね。ノジマファンは、もっとチーム愛を示さないと!

 

 

先日の「JFAなでしこひろば2018in松本」ですが、あやちゃん、則さんという世界一の選手、監督がイベントに参加されたのに、地元の反応が今一つのような気がしました。若い人たちにとって、2011年のワールド杯優勝は知らいない世界でしょう。やむを得ないと言えばやむを得ないかもしれません。とはいえ、その反応のなさに正直がっかりしました。

 

それでも、イベントが終わった後、だれもあやちゃんに注目しない中、駐車場で車に乗ろうとしていたあやちゃんに一人の女子高校生が駆け寄ってサインを求めました。彼女のドキドキ感、サインをもらって父親のところへ戻っていくときの嬉しそうな笑顔は忘れられません。サッカーファンがメッシからサインをもらえるとしたら、どんなにドキドキするでしょう。サインをもらった彼女にとって、あやちゃんはメッシと同じ、憧れの選手だったのだと思います。そのシーンを目撃して、心のモヤモヤ感がどこかに飛んで行ってしまいました。