今シーズンは、なでしこリーグから多くの選手が海外に渡ります。フル代表で、なでしこを代表する鮫島選手、川澄選手、近賀選手、大野選手、そして木龍選手も。既に、海外でプレーしている大儀見選手、熊谷選手、宇津木選手、田中選手、岩淵選手、そしてアッサーノ。

 男子でも言われている選手の空洞化が心配です。男子では、多くの海外移籍選手がおり、スター選手の海外移籍で、国内の観客動員数が減ってきているようです。このことは、女子でも起こりうることではないでしょうか。
 まだまだ観客動員の面では、盤石とは言えないと思います。そこへきての人気選手の海外移籍。代表の底上げにはなると思いますが、リーグの人気の面では、ダメージは大きいと思います。この二つの命題を解決することは難しいと思いますが、リーグあっての選手だと思います。一定の時期が来たら、日本に戻ってきてほしいです。個人的には、海外の方が楽しいかもしれません。でも、リーグの運営、試合の質を考えたら、今のような大量流出がベターであるはずがありません。

 もし、許されるなら、若手の海外移籍が望まれます。ベテラン選手は、リーグを支えてほしいですね。今が一番大切な時期だと思います。ドイツワールドカップの優勝からすでに3年、ロンドンオリンピックからも2年になろうとしています。なでしこに憧れて、サッカーを志した小中高生たちにって、ドイツ、ロンドンの感動もかなり薄れてきていると思います。だからこそ、リーグの試合の質を上げなければ。面白い、見ていてわくわくするような試合を提供しないと、観客が離れていくと思います。コアなファンだけでは、持ちません。多くの老若男女をサッカー場へと誘わなければ、いつかきた道になりかねません。