S.Fの東大受験マラソン

S.Fの東大受験マラソン

2014年1月現在地方自称進学校の高2が東京大学理科一類合格を目指して、困難、不安、苦悩を乗り越えていく日々を綴っていきます(タブンネ)好きな科目は断然数学、国語は偏差値さんじゅぅぅ...小説平均点5点くらい(^q^)努力して、変えてみせる!

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みなさん、お久しぶりです(^^;;

学校に合格体験記を書いてほしいと言われて書いたものを載せます

所詮東大には行けなかった人間の体験記ですからそのくらいの気持ちで読んでいただいて結構です( ̄O ̄;)



(0)題名 Keep hope alive!
進学先 東北大学 工学部
氏名 
(1)なし
(2)大学の志望理由
 私は1年生の夏休みに東北大学のオープンキャンパス、そして2年生の夏休みに東京大学のオープンキャンパスに参加しました。どちらの大学にも魅力を感じましたが、東京大学への思いの方が圧倒的に強くセンター試験前までは東京大学志望を貫いてきましたが、センターで点数が足りず東北大学に進学する結果となったので、これから書くことは東北大学の合格体験記というよりもむしろ東京大学の不合格体験記を本心で綴っていくという形になります。不合格体験記は、ある意味合格体験記よりも真実を語っている場合もあるので、これから受験を控えている方々に少しでも参考になれば幸いです。

(3)各学年における学習で大切なこと
1年生 
英語と数学に力を入れてください。1年生のときにやる数学の分野のなかに、確率と整数は難関大では最頻出の分野ですのでどれだけやってもやりすぎるということはありません。また二次関数は高校数学において一生まとわりついてくるものなので完璧に理解してください。英語は、自分の中では中学校と高校の差が一番激しい教科だと思います。覚える単語、文法事項が桁違いです。一番時間をかけてやらなければなりません。しかし、東大を目指す人ならこの時期に東大レベルにまで引きあげてしまえばぐっと合格に近づけます。とにかく1年生のときは英語に全精力を注いでもいいくらいです。
ほかの教科については、定期考査で7割以上とれていれば大丈夫です。自分はこの時期、まだ勉強するという気持ちはほとんどなくかなり無駄にすごしてしまいました。英語ができれば全ての大学への道が拓けるといっても過言ではありませんので、英語からは逃げないようにしましょう。
2年生
数学を、できれば理系は数学3まで一通り予習して終わらせてしまうのがよいと思います。南高の授業スピードなら文系はそこまで急がずやらなくとも授業をしていれば数学は全範囲終わるので引き続き英語と数学をやりましょう。
この学年で数学を全範囲終わらせることができれば非常にあとあと楽です。受験で出題される数学の問題は分野融合問題が多く、全範囲終わってなければ演習が思うようにできません。また全範囲終わらせるといって、浅くやりすぎてもだめです。青チャートの基本重要例題はとける程度の段階まで引き上げてください。1年生のときに英語を勉強してない人は、やはり英語優先でやってください。理科や社会も入ってきて不安に思うかもしれませんが、まだ受験レベルに手をつける必要はありません。定期考査でしっかり点数をとりましょう。
3年生
この段階で、英語を高いレベルまで引き上げていればOK。数学Ⅲが終わってなくても焦ることはありません。そして3年生になったら理科社会に重点をおいてください。驚くほど理科は点数が伸びます。(社会は、自分は文系ではないのでわからない笑)
(4)各教科の学習法
国語
現代文は、勉強量と得点の相関関係があまりないと言われていたので、そこまで勉強する気になれなかった。普通の模試よりもむしろ東大模試のほうが偏差値がよかったりしたのでよくわからない。ただし、センター試験の勉強は必須。慣れとコツをつかんだおかげで最初は30点程度しかとれなかったが本番では90点ちかくとれた。
古文漢文は1年生のうちからコツコツ勉強するとよい。古文単語、文法、常識、句法の知識をたくわえ演習を積むという王道をたどればよい。

数学
理系の場合東大、東北大ともに確率と微積分は毎年必ず何が何でもでてくるので、確率を3年生になる前にできるようにしておき、3年生で十分な微積分の演習をつむ。自分は焦って答えを見て暗記する方法で勉強したことがあったが、ほとんど記憶にのこらないので頭使って手を動かしてやるほうがずっと効率がいいと思う。まずはチャートレベルを完璧にすることを優先。
東大数学は、非常にレベルが高く6問中2問(1問20点)解ければ上出来なのでそれくらい点数が安定してとれるようになったら、理科か英語にを力を注ぐことをオススメする。東北大数学は1問50点と、高得点で数学のレベルはそこまで難しくはなく、数学ができれば桁違いに合格しやすくなる。
私の知ってる人の中には、駿台模試で偏差値80越えだった人でも東大模試では120点中16点しかとれなかった人がいました。そのくらい東大数学は厳しいものです。難しい問題はできなくていいのでしっかりとれる問題でとっていきましょう。


英語
毎日やる。覚える。最初はつらいが耐えるしかない。単語と文法を覚えていくのが単調すぎる作業なので、長文を読みまくって覚えていくほうがいいかもしれない。そこは個人の好みによる。東大英語はとにかく問題量と種類が多い。要約、段落整序、英作文2つ、リスニング(30分)、和訳、文法、語句整序、長文(700~1000words)。速読力が必要と言われているが、速読というよりは緩急をつけて読む力をつけるべきである。英作文は先生に添削をしてもらい、リスニングは3年生になってから毎日のように聞こう。また英語力を伸ばすのに、実際に自分が発音することを強く勧めたい。英語のシャドーイングをしてから劇的に英語の力を伸ばすことができた。東北大の英語は、東大のものと比べると非常にわかりやすいが、東大が自由英作文なのに対して東北大学は和文英訳であること、そして最近は傾向がかなり変わってきてるということに注意してほしい。自分は、英語を勉強してなかったせいで2年生のころには偏差値40台を3回ほど模試でとってしまっていた。東大は、数学の平均点が50点あたりなのに対して英語の平均は70~80くらいあるので英語ができないと非常にくるしい。

化学
理論はしっかり理解しましょう。1年のときにやる理論分野は暗記ではなく理解に努めておかないと東大には太刀打ちできません。東大の化学は、見たことのない内容の問題が出てきます。
一方、無機有機は暗記勝負です。暗記量が莫大なので7~8回復習して覚えてください。
東大で無機有機がしっかりとれるようになれば平均点にはのれます。
私は最初の東大模試で60点中2点をとってしまいました。しかし驚くことにその平均点が5点だったのです。東大を受けるような人たちも、3年生になった直後はまだほとんど化学に手をつけてない人が多いので3年生で気合を入れて頑張ってください。

物理
暗記することはほかの教科に比べて圧倒的に少ないです。だからこそ理解しなければなりません。公式をいつどこで使うか見極められるかどうかです。高校の受験物理ではまずはそのスキルを身につけましょう。東大物理は、東大の他の教科に比べて点をとりやすいです。ただし時間が厳しいので瞬間的に解法が思いつくレベルまで昇華させましょう。一方東北大学の物理は厳しいです。問題がやたら長文であり一筋なわではいきません。年度によっては東大よりも厳しい問題がそろってることもあります。最近は若干易化の傾向にあるようです。

(5)定期テスト実力テスト模擬試験について
定期考査
ここで基本事項を確認しましょう
AOを狙う人であれば常に8割、9割を意識して頑張りましょう。
実力テスト
難しい問題もでてくるので、楽しんでください笑 良問がそろってるので復習も忘れずに
模擬試験
一番大事なのは3年生になってからやる冠模試というもので、それぞれの難関大の傾向にあわせて作られる模試です。3年生になってからうけるのはもちろんのことですが、2年生のときにぜひ受けてほしいです。どれか1教科でも良い点数が取れてれば自身にもつながるし、そもそもそこで良い点数を取れなくてもいいです。自分のレベルをまずはそこで知ってほしいです。
(6)お薦めの参考書問題集
ネットの評判と自分が実際に使ってみての二つを照らし合わせて、本当にオススメできるものをのせます。東大に合格する人は、参考書はほぼ必須、そしてみんなほぼ同じ参考書を使っています。東京大学受験ブログなどのサイトにいって東京受験生のブログを見ればその様子が分かります。東北大学はそこまで必須というほどではありませんが、使っておくと有利かもしれません。
特にオススメなものには◎をつけます
レベルはA、B、CでAが基礎、Cがハイレベルであることを意味します
ぜひ入門にオススメできるものは入門と書いておきます。また、参考書はやみくもにやるのではなく計画を立ててください。それも受験の日までの計画です。直近一週間の計画は詳細にたてて、それ以降は大まかで構わないと思います。

国語
現代文 
田村のやさしく語る現代文A
船口の現代文 読と解のストラテジーC
決める!センター現代文◎A入門

古文
マドンナ古文単語◎A入門
古文単語ゴロゴB
望月光の超基礎固め古文教室古典文法編◎A入門
ステップアップノート30B
古文上達シリーズA~C

漢文
漢文ヤマノヤマB
早覚え速答法B

数学

青チャートA入門
1対1対応の演習シリーズ◎B
微積分/基礎の極意◎B
東大数学で1点でも多く取る方法C
やさしい理系数学C
鉄緑会が出版してる東大数学過去問30年分C
東大数学専科◎◎◎B
(これは参考書ではなく、東大理科三類出身の方が書いているウェブ塾です。東大数学をとくための基本問題が60問程ブログにのってありすべてに対して解説動画があります。解説がどの参考書よりも素晴らしかったです。無料で見れるので一押しのオススメ)

英語
単語文法イディオム
システム英単語A~B入門
速読英単語A~C
DUO3.0◎B
解体英熟語C
東大英単語熟語鉄壁C
ネクストステージA~C
全解説頻出英文法語法問題1000◎B入門
フォレスト◎A~C入門

それ以外
やっておきたい英語長文シリーズ◎A~C
ポレポレB
基礎英文問題精巧◎B
ビジュアル英文解釈part1◎A入門
ビジュアル英文解釈part2B
灘高キムタツの東大英語リスニングB

物理
物理のエッセンスA
漆原晃の物理・物理基礎が面白いほどよくわかる本三冊◎◎A入門
名問の森◎B
難問題の系統とその解き方◎C
漆原晃の物理解放研究◎◎C
新物理入門C

化学
化学重要問題集◎A
有機化学演習◎B
福間智人の化学無機化学B
理論化学の最重点 照井式解法カード◎A~B入門
宇宙一わかりやすい無機化学A入門
宇宙一わかりやすい有機化学A入門
化学の新演習C
新理系の化学問題100選C

だいぶ書きましたがこれでもかなり削った方です笑本当にオススメできるものだけを書きました。ただし、参考書は一つ一つ丁寧にやってください。完璧に一冊を理解しろとは言いませんが復習を最低でも3回はしないとせっかくの苦労が無意味なものになってしまいます。しっかり心に留めておいてください。
あと、当然ですが過去問をときまくりましょう。

(7)後輩へのアドバイス

僕が東大に行きたいと思うようになったきっかけは、ネットで東大受験ブログを見たことでした。東大受験生のなかには、模試で全国2位をとったり、成績優秀者にのって図書カードをもらってるひと、数学オリンピックに出場する人などがいて、自分が偏差値70を目標にやっていたのがバカらしく思えることができました。東大生のなかには時給8000円の家庭教授のアルバイトをしてる人もいます。そういう世界にただひたすらあこがれと好奇心を抱きました。そして東大受験には他のどの大学よりもノウハウがあったのです。天才たちの勉強法から共通項を抽出してみると、意外と多いことに気づきます。いま医者になりたいとか、将来のビジョンがない人にはぜひ東大受験生の生活の様子をしってもらいたいです。東大受験ブログというサイトにいけば、たくさんの東大受験生の毎日の勉強の様子や模試の成績を見ることができます。私は正直、3年生の最初の頃は東大に合格する気しかありませんでした。合格する東大生のことを調べ上げていたので、それに従えば合格できると思っていました。しかし現実と理想にはギャップというものがやはり存在していました。ですが東大を目指してきたからこそそのギャップの存在を確認することができました。より真実に近い、役立つ情報をこの体験記を通してこれから受験するみなさんにとどいてほしいと願っています。それから
ここまできてなんですが、一番大事なことは周りの人への感謝を忘れないことです。受験はまわりの人が支えてくれてはじめて成り立つもの。それに私たちは学生であるまえに、大前提として人間です。勉強が第一と考え、それ以外を排除するのはどうでしょうか。ただしつねに感謝し続けることは常識的に考えて不可能です。大事なのは忘れるたびにまた思いだすこと。何回でも家族、先生、友人に感謝しなおしてください。
最後に、私は東大合格はできませんでしたが東大を志望して今まで試行錯誤してきたことに対しては一つも後悔していません。人生に一回しかできないであろう、すばらしい経験となりました。この体験記が、だれかのなんらかの挑戦のきっかけとなることを願っています。