…ばれてなかった。 そう、父親にはばれてなかったのです。 アイルトンが父親の後頭部のハゲた部分に兄の形見の眼鏡の尖った所で刺そうと思っていた事はばれてなかったのだ! アイルトンの肩から力がぬけた。心拍数が正常に戻りつつあった。 いくとき時が流れただろうか、父親が口を開いた…。 「アイルトン君、何も言わずに聞いて欲しい…………養子に来て…くれんか…」 『…えっ!?』 つづく