70年式〜90年式の純正部品が少なくなってきているバイクのメインハーネス製作についてのお問い合わせをいただく回数が増えていますので、改めてご説明を記載させていただきます。
※とてもマニアックな内容になりますので ご興味の無い方にはつまならない内容になります事 ご容赦ください。
当店で製作させていただくメインハーネスは出来るだけ純正に近い状態で製作させていただきます。
しかし、4メーカーそれぞれに どうしても手に入らないカプラー等ありますので、それは元のハーネスから再利用させていただきます。
基本的にはカプラーまで新品を使用させていただきます。
2色配線も どうしても入手できない物は他の色を使用しますけど、1台につき1〜2本の割合です。
・材料の配線に関しまして。
純正のメインハーネスの材料は、「矢崎総業」「住友電装」の2社から提供されています。
市販される材料の割合から住友電装の配線使用率が高い場合が多いです。
ハーネステープは矢崎総業のハーネステープで全体の被覆と保護をさせていただきます。
基本は二重巻きでハーネスを仕上げますけど、車両によっては純正で四重巻きでしたので その場合には四重巻きで仕上げさせていただきます。
基本は純正の仕様に従いますけど、純正同等かこちらの判断でそれ以上の保護をさせていただく場合もあります。
・配線の接続について。
純正は金色の金具でカシメて複数本数をまとめ、分岐される方式が一般的手法です。
私は複数本数の接続時には半田を使用し、半田接続後にはバリ取りのヤスリかけもしますので よくある半田のバリが被覆を破りショートをするような事はございません。
・配線の太さについて
お客様からよくご質問をいただく回数の多い 市販されている「強化メインハーネス」についてです。
確かに配線一本一本は太さが太い方が電気を流す容量は多いので、電気の流れは良くなります。
車種にもよりますけど、外装とフレームの狭い中を通るメインハーネスが純正より太くなると外装の組み付け時にハーネスが干渉して 後々に擦れた箇所から被覆が破れショートする元凶になる場合もあります。
メインハーネス製作依頼をいただく年式で多いのは80年代の車両です。
30年の時を経過して配線も相当な進化を遂げています。
同じサイズ表記でも1本1本の太さ(直系)は細くなっています。
80年代と現代では 同じ太さの配線でも流す電気の容量は全然違いますので 太ければ良いという考えには疑問を抱いています。
むしろ当時物の純正メインハーネスより細く製作させていただきます。
メインハーネス製作を開始させていただき 約5年の月日の中で試行錯誤しながらより良いメインハーネス製作に取り組んでおります。
基本コンセプトは純正同等以上のクオリティを目標に製作させていただいております。
メインハーネスは人間の身体で言えば血管と同じ役割で その重要性の分かりにくさから信憑性に疑問を感じるお客様も多いですけど、メインハーネスを交換すれば間違いなくバイクの調子は良くなります。
エンジン始動性、アイドリング安定性、加速時のスムーズさ、灯火類の明るさ等で違いを感じていただけます。
配線仕上げの長さ
カプラー分岐の位置・移設
等 純正と全く同じ形状では無いカスタマイズにも対応させていただきます。
メインハーネス製作に ご興味のあるお客様は一度ご連絡ください。
車種や配線の量により 納期と金額は変動しますので まずはお問い合わせください。
よろしくお願いします。
CCW鹿児島 ABM
鹿児島市谷山中央2丁目4151-18
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TEL&FAX099-296-9677