弁護士市川尚のコンビニエンスな日々

架空の法律事務所のバーチャルな日常をご紹介します。
(このブログはフィクションですが、初めての方のための「わかりやすい」弁護士事務所「コンビニエンス法律事務所」は実在いたします。)
バック・ナンバーは http://gold.ap.teacup.com/clf512062/ をご覧ください。


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 3日目は、ホテルから羽田空港まで行き、Bさんの帰還を見届けるだけのスケジュールであった。もちろん、「おつかれさまでした。」「ぜひまた来てください。」と馬鹿デカい声を張り上げてる私は、空港でみんなの注目を集めた。

 ただ、別れ際、Bさんは、「お金のトラブルはぜったいいやだから、かかったお金はぜったいに割り勘にしてくれ。」と強くおっしゃる。

 私は、もともと今回はご招待のつもりだったし、「次に私が九州に行った時でもいいじゃないですか。」と言ったのだったが、結局、別れ際、Bさんから経費半額の36,000円余を頂戴した。実は、昨日、Bさんが「明日の朝払うからぜったいに割り勘にしてくれ」と強く主張していたので、念のため計算だけはしておいたのだ。(しかし、朝迎えに行ってもお金のことはなんにも言わなかったので、ああ、忘れてんだな、と私は思っていた。)

 最後にしっかり支払いもし、清々した風で、Bさんは空港の金属探知機をくぐっていった。もしかしたら、この36,000円にあの銀座クラブのお代も含まれていると思っているのかもしれないが。

 それにしても、私も老体。ずっと観光にお付き合いし、さらにほとんど大声でしゃべり続けて喉の調子もおかしくなったが、そのわりには、大きな事故とかもなく、無事にBさんをお見送りでき、年来の宿題を果たすことができた。本当によかったと思う。

 ただ、心残りがあるとすれば、あの旧友Kさん(電話した人)。最初からわかっていれば、あらかじめご連絡をしたうえで、BさんとKさんとの再会をセッティングすることもできたのにな…という点だ。

 それは、ひとまず私の宿題としておこう。いつの日に実現できるかはわからないが。

 そして、観光にかまけておろそかにしていたほかの宿題に、これからせっせと取り組まねば。

 ともあれ、Bさん。ホントにお疲れ様でした。いついつまでもお元気で。(おわり)

 

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☆ 浅草を散策するBさん

 

 それでも、Bさんは、スカイツリーからの眺望を心ゆくまで堪能したようだった。

 隅田川、浅草寺、国技館、東京ドーム、レインボー・ブリッジ等々、点景をひとつひとつ確認しながら、じっくり時間をかけて下界を見下ろし続けるのだった。私は、連れてきてあげてよかった…と思った。

 浅草観光なども終え、午後330分ころ、東京駅着。

 「どうです。楽しかったですか。」と、恩着せがましく尋ねる私に「楽しかったです。」とBさんは答えてくれた。ほんとによかった。

 無理ないスケジュールを心掛けているので、観光はこのくらいにして、ホテルに戻る。

 Bさんは一風呂浴びるというので、夕食に行く時間を約束して、私は2時間くらい、ホテルのロビーで時間をつぶしていた。(その2時間、Bさんは、入浴だけでなく、下着の洗濯までしていたとのことだった。)

 さて、東京2日目の夕食だが、何を食べたいか、うなぎでも天ぷらでも、なんでも好きなところにお連れしますよ…と話していたのだが、Bさんは、焼き肉を食べたいという。

 たしかに老人ホームでは、めったに焼き肉など食べる機会がなかろう。

 私は、知り合いの韓国人がやっている赤坂の本場焼き肉店に連れて行こうかとも思ったが、Bさんが、さっき足が痛くなってきたようなことも言っていたので、ホテルの近くにある「牛角」を予約した。

 そこで、ふたりでかなりの肉、野菜、さらに〆の冷麺までたらふく食べたのだが、Bさんの言うには「牛角は九州にもある。」と。

 こういうことは、私ならわかっていても言わないが、Bさんは率直というか、正直である。これでは、俺も、いつか東京に連れて行って九州料理を食べさせたホームの園長とあまり変わりがないのかもしれないが、Bさんが久しぶりの焼き肉を相当喜んでいたのは事実のようだったからヨシとしよう。

 「いやあ、おかげさんで、たらふく食べました。」

 心なしか、帰りのホテルまでのBさんの足取りが重い。昨夜遅くまで飲んでいたし、今日は今日でスカイツリーに行ったり、浅草に行ったり、高齢者向けにゆとりあるスケジュールを組んだつもりだったが、やはり85歳のBさんには相当こたえたかもしれなかった。

 しかしながらどうしてどうして、私に向かって「昨日の美人から、『先生、今夜も来て』なんて電話かかってくんじゃないの。」と、私をからかってんのか、それとも本気なのか、なかなかに意気軒昂なこの夜のBさんであった。しかし、今夜はそのままホテルで休んでいただくこととする。

 お見送りし、また、明日の迎えの時間を約束して、Bさん上京ツアーの2日目が終わった。(つづく)

 

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 東京スカイツリー観光には、私は「はとバス」を利用することとしていた。

 Bさんは耳が不自由だし、あちこち交通機関を乗り換えたり…では、Bさんも疲れるに違いないし、私も疲れるに決まっていると考えたからである。

 はとバスのそのコースは、朝920分に東京駅前を出発し、午前中にスカイツリーの「天望デッキ」(地上340~350m)と「天望回廊」(450m)を両方見物し、昼は浅草に回って、昼食をとり、浅草寺など見物してから東京駅に帰る…というプラン。

 しかし、Bさんは、バスの道中も、ガイドさんの説明そっちのけで、「昨日の女性はほんとに美人だった。」とか、よほど楽しかったのだろう、昨夜の思い出話に余念がなかった。というより、ガイドさんの声はほとんどBさんの耳に届いていないのに違いない。

 ましてや――途中、バスが私の事務所の近くを通ったので――私が「ほら、あそこが私の事務所ですよ!」と指さしても、Bさんは「ほう。いよいよスカイツリーですか。」と、あまり会話は成り立たない。

 しかし、さすがにあれほど楽しみにしていたスカイツリーである。

 バスが近づくにつれ、その巨大な姿がぐいぐいと眼前に迫ってくる。Bさんも気持ちが高ぶってきたようであった。

 ところで、はとバスのスカイツリー・コースも、340~350mの天望デッキまでしか行かないコースがほとんど。450mのところまで行くプランは3コースしかないそうだ。

 もちろん、天望デッキから自費(プラス1,030円)で450mのところまで行くことは自由だが、混雑度によっては行きたくても行けない場合もある。

 Bさんのようにスカイツリー、スカイツリーと言っている人には、最初から450mが入っているプランの方が安心だ。私もそのつもりでこのコースを選んだ。

 しかし、誤算というか、はとバスに対する苦言というほどのものでもないが、どうせ《デッキ》と《回廊》両方行くなら、最初にデッキで350mの眺望をたっぷり楽しんでから、最期にその上の450m(回廊)に向かう…という段取りの方が、スカイツリー観光の醍醐味ありと言えないだろうか。

 しかし私たちのコースは、まず450mの方に直行してしまうのだった。(つづく)

☆ スカイツリーからの眺望を楽しむBさん

 

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