弁護士市川尚のコンビニエンスな日々

架空の法律事務所のバーチャルな日常をご紹介します。
(このブログはフィクションですが、初めての方のための「わかりやすい」弁護士事務所「コンビニエンス法律事務所」は実在いたします。)
バック・ナンバーは http://gold.ap.teacup.com/clf512062/ をご覧ください。


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 秋の三連休の中日、念願だった海老名市内名所巡りを楽しんだ。

 海老名市は神奈川県の中核都市で、小田急線、相模鉄道、JR 相模線が交わる交通の要衝でもある。

 ビナ・ウォーク、ららぽーとなど、駅付近は商業施設が活況を呈する。

 まず、前から、生きてるうちに一度は見たいと思っていた市内の大ケヤキを見物する。県の天然記念物。

樹勢はかなり衰え、つぎはぎ状の補修で、なんとか命脈を保っているといった感じだったが、それゆえにこそ、心揺さぶる共感を覚えた。

 次いで、近くの国分寺を訪ね、国の重要文化財である鐘を見物した。昭和50年代に造られたコンクリート製鐘楼の中にあり、あまりよくは見えなかったが、実に立派な釣り鐘で、私も一度でいいから、全身全霊を込め、このような鐘を思いっきり打ち鳴らしたいと思った。

 さらに歩いて昔の国分寺跡に向かった。

広々とした草地に、堂宇や七重の搭の礎石が復元されている。

 さすがに三連休の中日だけあって、史跡は観光客で賑わっていた。

★写真 相模国国分寺跡

 

 たたずみながら私は悠久の昔に思いをいたし、不覚にも涙を流さざるを得なかったのである。

 さらに、そのすぐそばに昔の役場を移築し、改装したという「温故館」という郷土資料館があったので、そこを見学。小旅行はさらに充実したものとなり、私は大いに満足し、深い感動を胸に海老名をあとにした。カバンが軽ければ、もっと訪ねたいところもあったが、肩が千切れそうだったので断念。

 まあ、実に有意義な休日だったといえよう。

 

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 東京都練馬区の「光が丘美術館」で、酒井雅子さん、高田のぞみさん、山岸真由美さんの3人が結成した「Round-P」のコンサートが開かれた(101日のことです。)。

 この3名はどなたも東京芸術大学を卒業後、ウィーン、ブダペスト、ベルリンとそれぞれ海外に遊学したご経験もある、実績十分のピアニストだ。

 私は、高田のぞみさんのご主人のY君とは昔よくいっしょにキャッチボールをした仲であり、その縁で高田さんのファンになったのだが、楽しみにしていた今回のコンサート。やはり、とっても素晴らしかった。

 この日は、私は、ある高齢者の方と(もっとも自分も十分高齢者だが・・・)定期的に外出する日になっていたのだが、自然な流れとして、その方もこのコンサートにお誘いした。

お誘いして本当によかったと思う。・・・3人の方々の演奏は、流麗で、しかし、ときには男性のように力強く、それぞれ実に情感豊かだった。そして、去年から敗訴ばかりしている私を、「負けるな、負けるな、まだ引退しないで」と励ましてくれるようにも聞こえた。

 それにしても、あぁ、みなさん、なんてピアノがうまいんだろう!!・・・と、これはあまりにあたりまえの感想。60歳近くなろうってのに、こんな程度の表現力しかない自分が情けない。

 しかし、とくに、高田さんのバッハの演奏(パルティータ第4番)は、ほんとに際立っていたと思う。演奏はもちろん、ピアノを弾いているときの表情が実によかった。

 私は、Y君にボールではなく石を投げつけたくなった。

 さて、3人が弾いていたのは、美術館が保有する、世界に13台しかないというベーゼンドルファー社の特別仕様のピアノで、全体に飴色の蒔絵が施されているようで、厳かな輝きを放ち、これも実に素晴らしかった。ネットでしらべたら、同社のピアノは普通のグランドピアノでも1000万円以上する。・・・これではとても孫に買ってやることなどできない。

 コンサートが終わり、聴衆、みな晴れやかな顔で美術館の外へ。

 外は気持ちの良い秋晴れだった。

 おかげさまでとても充実した休日を過ごせた。

 

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 約15キログラムの荷物をかついで3か所の裁判所めぐりをした後だった、というのもあるが、けっこう憔悴していた私に、これからお邪魔する先のFさんから携帯メールが入った。

 しかし、なんと、いい根性してんじゃねぇか。この俺に「来るときタバコ買ってきてください」とは!

 しかも、MEVIUSとかいうおしゃれな煙草を。

 もちろん、障害者はタバコ吸うななんて言わないし、弁護料払う前に買い物頼むなよとも言わない。「りょうかいです!」と私は返信した。しかし、Fさん、タバコ吸ってたのか。

・・・もちろん、女のくせに・・・なんてことも、口が裂けても言わない。

 駅前のコンビニで、くだんのMEVIUS3箱と、飲み物3本(私は無性にカルピスソーダが飲みたかった。)を買って、Fさん宅へ伺う。

 日頃から気前が良く、宵越しの金は持たないクチの私は、タバコは手土産代わりにしてあげようかとも思っていたが、タバコって高いんですね! 知らなかった!!

 3箱で1300円くらい。単に燃やしてしまうものだってのに!・・・これはきちんとお代をいただかねば。なんのためにタクシー代節約してんのかわかんなくなる!

 さて、Fさんは、もちろん「先生、すみません。」と、しきりに恐縮していた(はずである)。しかし、世界無表情選手権が開催されれば、間違いなくこの人は優勝するな! Fさんはそういう感じの人で、基本的にアイソというものがない。

 私がFさんに「タバコ吸うとは知りませんでしたよ。健康にはあんまりよくないんじゃないですか。ま、今さらやめられないでしょうけどね。」と多少いやみっぽく言ったのだが、Fさんは「私じゃなくて、お母さん。」と同席している86歳の母親に、私が買ってきたMEVIUSをそのまま手渡した。

 ありがとう、ありがとう・・・と、お母さんはさっそくその1本に火をつけ(注:火をつけてあげたのは私だ。)、いかにもおいしそうに、最後の1ミリまでその1本を吸っていた。

 私はなんとなくタバコ代をFさんに請求しづらくなったが、そこのところはちゃんとけじめをつけることにし、千円札2枚寄越したFさんに、おつりもしっかり渡した。

 「これだけが今の私の楽しみなんですよ。」とお母さん。大昔、美容師として相当活躍した方のようだが。

 Fさんによれば、お母さんは非常にプライドが高くて、他人になかなか心を許さない人とのことだ。あのFさんがそう言うんだからよほどなんだろう。たしかに、ヘルパーさんとかには、なかなか煙草買ってきて・・・とか言いづらいのかもしれない。

 「毎日、何本くらい吸うんですか?」と尋ねた私に、お母さんは「そんなに吸いません。せいぜい1,2本です。」と答えた。

 「…ま、いずれにせよ健康にはよくないと思いますけどね、まあ86歳まで生きたんだから、逆にタバコは健康にいいのかもね。お母さんの場合。」と私が言ったら、お母さんは、入れ歯をガタガタさせながら、ヒヒみたいな表情で笑っていた。

 そして、「さすが、弁護士さんは頭がいいですね。」と私をからかうのだった。

 このあとしばらく老母子と家屋明渡についての相談をしたが、後半はほとんどお母さんの昔話の聞き役をつとめた。技能優秀で2度も表彰された、とか、有名な女優さんがお客だった・・・とか。

 ・・・話は尽きないが、失礼しなくちゃならない時間だ。女所帯にあんまり遅くまで居て、世間からあらぬ誤解を受けてはならぬ。

 で、私は「つづきはまた今度聞かせてください。」と切り上げて、まだ明るいうちに、Fさん宅を辞去した。なんとなく、タバコはやっぱり手土産にしてあげた方がよかったかな、という気持ちを抱えながら・・・。

 それにしても、私の周囲でもタバコを吸う人は、本当に珍しくなりました。

 

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