Dan D'Agostino モノラル・パワーアンプ「PROGRESSION」 | 禁断のKRELL

禁断のKRELL

ハイエンドオーディオやヴィンテージオーディオを語っていきます。

 

 

 

Dan D'Agostinoの、新シリーズのモノラル・パワーアンプ「PROGRESSION MONO」を

聴いてきた。出力は1,000W(4Ω)。22kgにもなる分厚いアルミ素材にベンチュリホールを

設けた新設計ヒートシンクを採用したことも特徴だ。

 

 

 

独立後の第一作となる MOMENTUM MONOBLOCK POWERAMPLIFIER と比較すると

かなり大型のモノラルパワーアンプだ。

 

 

現代ハイエンドの頂点を目指して作られた原音再生、無色透明なサウンド傾向だと

感じられた。ワイドレンジ・透明感を追求したニュートラルで色付けがない音。

MSB SELECT DACの力もあり、"スーパーハイエンドサウンド"と言っていいだろう。

わずかに高域にキャラクターを感じるが、クレル時代の"パッション"とか"エモーション"といった

イメージはやっぱり伝わってこない。彫琢が深く非常に緻密で、言語化するのに

戸惑ってしまうほど高次元に到達したサウンド世界だった。非常に実体感がある。

 

 

アクシスのブースはトランスペアレントのケーブルの支配力がきわめて大きく、

重厚だが音楽が静謐で躍動しない。つまり音が非常に大人しい。

 

 

 

プリアンプはMOMENTUM PREAMPLIFIER で、

 

 

ダゴスティーノのアンプですから、鳴らしていたのはやはりウィルソンでした。

 

 

かなり硬調、硬質な音ですね。硬くカチッとした音です。

 

 

往年のクレルのサウンドもコロコロ変わりましたが、しいていうと最後期モデルと似ているかな。

 

初期以降のクレルに通底する誇張感や誇大感はそれほどないですが、

とても音像の彫り(奥行き)が深いです。

 

 

 

製品紹介動画

 

https://www.youtube.com/watch?v=p3I0kz2Fs1E&feature=youtu.be

 

 

再生動画

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=6jnQVJX6aa4