FM Acoustics FM155 | 禁断のKRELL

禁断のKRELL

ハイエンドオーディオやヴィンテージオーディオを語っていきます。


 

FM Acoustics FM155 スイス連邦 プリアンプ 1998年~現行 ¥1,728,000

 


 

 

 

      終焉の隔絶美音

 

 

RCA・アンバランス接続環境において世界最高峰トランジスタープリアンプ。



FM155はFMのプリアンプ、パワーアンプの中でも、エントリークラスに位置しながら
傑作機として広く知られている。姿形は小さいが、持てる力は極めて強大。
非常に鮮度感が高く、Fレンジ感は一聴して広帯域である、
位相特性精度の高さは随一、比類ない超高精度、
超高性能を誇っており、空間表現は広大で、強大なエネルギー感と
相まって、体ごと音の壁に包みこまれる感覚がある。
音像の強靭な実態感の高さでFMは間違いなく最強である。
凛然とした格調高い世界観を構築していて、硬質で非常にハリがあり、
テンションの張った厳格なサウンドである。
「世界一のサウンド」をブランド愛好者に納得させるだけの肩肘を張った音、とも言えるのだが、
For Music and Acoustics Ltd. 創設者 Manuel Huber氏 独自の感性で徹底的に作り込まれ、
磨き抜かれた高次元の音楽性の高さは、麻薬のような危い魅力を放っていて、
その魔力に憑りつかれたら、金銭感覚を狂わされ、破綻した人間に堕してしまうでしょう。
気が付けばそうした危険な世界に獲り込まれてしまうのだ。まさに脱帽、圧巻である。
FMの誇る隔絶美音には神通力を思わせる浸透力が有る。第一音が鳴った瞬間から、
一瞬にして総毛立ち、思わず仰け反ってしまう。これは次元が違う、聴いた瞬間に分かる。
荘厳たる怜悧さと、燦然とした艶めかしさがあり、戦慄の魔力を帯びたFM独自の音楽世界だ。
上位モデルと比較すると中身がいかにも寂しいのだが、回路は同じなので音も同格で、
むしろ鮮度感や全帯域のヌケの良さではFM155が上位モデル上回る。
本機はフルバランス設計のFM255の片側回路を用いてアンバランス仕様に変更し、
巧みにコストダウンを計っているのだ。搭載されたパーツの選定基準の厳しさは
上位機種となんら変わりがない、FM155はボリュームのゲインが異様に高く、9時で爆音となる。
かなり音像が大きく、FM155の元気いっぱいの前進サウンドは、こうしたハイゲインの機器に多い。
GAS AMPZILLAも最大ゲインで使ってこそだった。(音は粗くなる) 爆音対策のためか
ボリュームの質感は極上ながら、かなりの重厚感だ。全ての音楽ジャンルを愉しむことができるが、
ジャズやボーカル好きに好まれ、持前の世界最高の精度の高さはアコースティックのみならず、
シンセサイザーによる打ち込みの音楽にも最適である。まるで磨きこまれたクリスタルの
ようなクオリティの高さがあり、限界にまで研ぎ澄まされた鋭利な刃物のような
輪郭の切れ味で、一音、一音の輪郭を際立たせて、視覚化できるような立体感で
深々と空間描写する。真空管のように色合いが濃厚で艶やかな音である、
FM155のサウンドを聴いていると俄然気持ちが盛り上がってくる。心が高揚する!



ただ世界一なだけではない、別格に世界一の半導体プリアンプなのだ。



 

 

 

 

 

 


For Music and Acoustics Ltd. C.E.O Manuel Huber

 

 

 「もぎたての果実のようなフレッシュな音」 とは評論家の朝沼予史宏氏の弁である。

 

 

 

 

 

 

 

他社のプリとはまるで土俵違いです。

 

 


 

FMのプリは別格の存在です。



 

 

 

 

 


 

オールドレビンソン、チェロの信奉者の方に買い替えをお薦めします。不見転でなんら問題ありません。
 

 

濃厚な美音、甘美な倍音成分や、研ぎ澄まされた鋭敏さなど、FMはレビンソンサウンドと
(特にCelloとの) 共通点が多い音です。レビンソンJC-2の様な熱気や狂気とは少し違います。

 


 

これは、おそらく人生最後の半導体アンプとなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

全局面に置いて大変に立派なサウンドだが、

 

 

ただ、重箱の隅を突けば、エントリークラスゆえの限界のようなものはあるのかも知れない。
精一杯の感じというか。それでも他社製品とは完全に別次元であり、ほとんどのオーディオファイルに
とって手にすることができる唯一のFM製品でしょう。「FM155はドンシャリで粗い音」 という指摘が
あるが、本文と矛盾するようだが、使い方次第だが、これを全くの的外れとは言えないと思う。
超ハイゲインな機器の持てる宿命のような部分が有るのかも知れない。FM155は鋭敏すぎる部分がある。



 

FM155は噴出するような音圧の高さがあって、アタック(輪郭)の実態感は最強で、
低音の力感、量感も十分ある。(低音は上位機種がもっと上だ) FMのプリの迫力は凄まじいものがある。


 

高域寄りのパワーアンプやJBLとの組み合わせでは高域がキツい音になりがちなところがあるので、
アナログソースや、FMプリと極めて相性の良い真空管パワーアンプとの組み合わせなら安心だが、
JBL使いやソフトドーム以外のメタルツィーターのスピーカー、CD音源のみの方は注意が必要である。
真空管パワーアンプはほぼ高域の表情が穏やかで高域寄りのキンキンした音はしませんからね。





濃厚な美音、甘美な倍音成分や、研ぎ澄まされた鋭敏さなど、FMはレビンソンサウンドと
(特にCelloとの) 共通点が多い。音色は似ていませんが、位相特性の高さと
ドライバビリティの強力さの点でLNP-2Lとの共通しています。LNP-2やFM155で鳴らすと、
いかにも『大きなスピーカー』といった鳴り方をする、JBL4343など大型スピーカーが手玉に取られ、
まるで現代のハイエンド小型ブックシェルフスピーカーのように反応の良いキビキビとした音で
鳴りだすのには驚かされる。大型スピーカーのウーファーがモタつく、ボンつく、
イマイチ「スカッ」と鳴らないと悩まれている方は音を聴けばなんとかして手に入れたくなる!

レビンソンJC-2の様な熱気のある音や狂気とは少し違いますね。

FM155は非常に爽快感があり、高域寄りでキラキラしたやや「クールな音」だと思います。


 

FM155は極小音量だとギャングエラー(左右の音量差)が生じるのがネックである。
拙宅では左CHの音が大きい。その上でゲインも高すぎるので使い辛さがある。
-20dbのスイッチが付いているが、これを使うと音質的魅力が大幅に下がるので
実使用に耐えない。良質なボリュームコントロール付きのパワーアンプか(FMのパワーなど)
ゲインの低いパワーアンプと組み合わせて運用するのがよいと思う。

 

 

これで終わり

 

 

 

 

 


 



※ アクシス担当者の方に頂いた回答を転載します。


 

◆グランドリフト・スイッチについて 

 


一言でいうと聴感上、ノイズが少なく音質が好ましく感じるほうにセットしてください。

違いがないようでしたらどちらでも構いません。

------------------------------------
◆グランドリフト・スイッチ:
ご注意:スイッチを動かす際は、必ずボリューム絞った状態にして行なってください。
ボリュームを絞らない場合、スピーカー等を損傷する恐れがあります。
オーディオ・システムにおいて、グランドはきわめて重要な意味を持っています。
グランド方法の詳細や推奨方式については、本取扱説明書に付属の技術資料5を
ご参照ください。資料では主にスタジオにおけるグランドについて解説していますが、
その原則はオーディオ・システム全般にあてはまるものです。ここでグランド・リフトと
いう場合、 内部グランドがシャーシもしくは電気的アースに接続されていない状態を
指しています。◆いかなる場合も、筐体の1ヶ所のみをグランド
に接続しなければなりません。多数のグランド接続を行なうことは、
グランドループその他好ましくない結果しかもたらさないため、
絶対に避けなければなりません。◆本機のグランド・リフト・スイッチは、
リアパネル左端に設けられています。このスイッチを左側に設定した場合、
グランドは電気的アースに接続され、右側に設定すると、グランド・ループを断
つことができます。どちらの位置が正しいかは、システムの設置のしかたに
よって変わってきますが、最初は右側の位置(グランド・リフトされた状態)に
して試してください。他のコンポーネントがアースされていない場合、
もしくはすべてがグランド・リフトされている場合、スイッチはふつう左
側の位置にセットしておきます。

------------------------------------


※ 実際にスイッチは左側のほうが圧倒的に音が良かったです。