Mimesis 28ME × Mimesis 8.2 × Cello Duet350 比較 | 禁断のKRELL

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GOLDMUND Mimesis 28ME × Mimesis 8.2 × Cello Duet350  比較







Mimesis 28MEは S/N比、透明感でDuet350を大きく上回る。

Mimesis 28MEは 空間がCelloよりはるかに広く、FレンジもDuet350より広帯域。

両者の比較で一番差が大きいのは透明感ですね。



いいかえると、広帯域になった分、音像が希薄に、音が薄くなったと感じられる。
性能が上がり透明感が増した分、音色がそっけなく感じられる。


1991年のDuet350と2003年のMimesis 28MEの比較では12年の開発年代の差は大きく、
Hi-Fi性能ではあからさまにMimesis 28MEの方が上であり、聞けば手に取るように分かる。


反面、ダイナミクスとか躍動感ではDuet350の方が優れている。
Mimesis 28MEはニュートラルな色付けのないプリで聴くと、艶が少し不足して物足りないと感じる。
これは脚色の強い機器に慣れた筆者の感覚の問題だろう。


Mimesis 28MEのように、ここまで透明感が高いと、音を濁らせる脚色を削ぎ落とした音作りになるのは必然である。



Mimesis 28MEは名機の誉れ高い
Mimesis 27MEプリと組み合わせると化ける。



ゴールムンドを純正ペアで評価しないのはいささか可哀想かも知れない。



Mimesis 8.2とMimesis 28MEを比較してみると、

一桁ムンド (初期ムンド製品) にしかなかった、強烈なムンド臭(色付け)の魅力では
Mimesis 8.2の方が好みで、音楽の聴き心地のよさでは8.2の方がずっと上だと感じるが、
オーディオ機器としての性能が Mimesis 8.2 は Duet350 や Mimesis 28ME と比較すると
低く感じられる。8.2の低域は弾むような弾力があるが、筆者の好みからすると柔らかすぎる。
簡単にいうと音色は凄く良いが、絶対的なオーディオ性能が足りない8.2という感じ。
Mimesis 28MEはオーディオ機器としての性能が三台中で明らかに一番高いのだが、
28MEはオーディオ的な音で、どこか音楽が静的で躍動しない、これはもう好みの問題であって優劣ではないと思う。




Mimesis 8.2 音色では一番だが、オーディオ性能が不満な、mm8.2、

Mimesis 28ME オーディオ性能で一番だが、音色が不満な(?) mm28ME、

Duet350 音色で二番手、性能も二番手だが、満足できる。 Duet350




という消去法で Cello Duet350が残った。このアンプは自然なムンドより迫力があり、
ドンシャリに近いバランスで、筆者のようにコッテリとした味付けが濃いモデルを好む人には
向いていると思います。


追記するとMimesis 8.2は聞き惚れるような音色では一番好ましかったが、
高次元の音楽性という意味ではDuet350の方がやはり上である。


Mimesis 28MEは拙宅の様なJBLよりも、B&WやAVALONなどの空間表現力に長けた
現代スピーカーで鳴らすべきでしょう。



やはり自分の場合はレビンソンのテイストが好きなようです。