禁断のKRELL

初期KRELLの製品に出会って
人生観が変わるほどの衝撃を受ました。
それ以来再燃したオーディオ熱の赴くままに、
古今東西の銘機を正直に、
感じたままに語って行きたいと思います。
過去記事は頻繁に加筆修正しています。


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禁断のKRELL







"世界最高峰"の弦楽、声楽再現!

 







ホーンドライバーの魅力について



 

 


女性ヴォーカルの塗れた唇が触れる音、



息を継ぐ熱い吐息の表現、
まさにリスナーを陶然とさせる暖かで豊潤なメロウサウンドへの世界へといざなう、

そこにさらに付与されたA級アンプの鮮度と しなやかさ
そして熱気を伴い強烈なエネルギー感と浸透力をもって筆者の心に迫ってくる。


だが、これほどまでに魅力的なコンプレッションドライバー+ホーンの世界に


もうひとつ、太陽と月のように表裏で重なり合う、"ホーンの魅力"とは全く異なる




もうひとつの魅惑の世界があるのだ。




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それが芸術と熱い情熱の国、イタリアの生んだ



”奇跡の音楽変換器”







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ソナスファベール エレクタ・アマトールである。

Sonus faber     ELECTA AMATOR 

その名前はラテン語で「選びぬかれた友人」を意味する。

無垢材を使いフル・ハンドメイドで作られた非常に美しいエンクロージュア、
いわゆる”箱”を強固に固めて、余計な響きを出さない、







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そんな現代の中心的設計思想とはまったくの真逆の伝統工芸の世界、
温もりのある良質な木材の豊かな響きをそのまま音作りに投影させ、
所謂付帯音 ”箱鳴り”を積極的に生かした音作りをしている。
実際、その音作りは木材の深い響きをふんだんに生かした大変味わい深いもの、








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作者のフランコ・セルブリンはそんな音楽の芸術を深く愛する国
「陸のヴェネツィア」と呼ばれる北イタリアの町ヴィツェンツァの木工職人

(歯科医師)だ。




その中でも最高峰が、Sonus faber ELECTA AMATOR です。
トゥイーターにDynaudioのT330という、最高の高性能ユニットを搭載した
アマトール、T330は市価で一本、5万4千円もする、ウーファーは
スキャンピーク製の特注品で5万8千円、普通は商売として、このような価格の
ユニットは採算が見合わない。 商売抜きでエンジニアの意地、そして
ソナスファーベル社(イタリア語で、音の工房)の命運を賭けた、まさに
採算度を度外視した戦略モデルであり、セルブリン入魂の処女作だったのです。
(価格は代理店に問い合わせました) ブラジリアンローズウッドと記載されている
エンクロージュアの木材はハラカンダ材と呼ばれる大変貴重な高級木材であり、
アマトールを持っていた方はご存じですが、キャビネットを叩いてみると
非常に硬質な質感があり、セルブリンが考える理想的な"音の響き"を持ってい
ます。アマトールは1988年に生産されたモデルですが、原産地ブラジル政府は
1992年に締結されたワシントン条約に基づいた完全な禁輸措置を取っており、
これがアマトールがミニマのように復刻ができなかった原因のひとつなのでしょう。
ユニットの価格だけでペア22万(!)25年前の現行当時でも高級木材だった
ハラカンダ材を惜しみなく投じたアマトールは、フランコ・セルブリンが
スピーカーという"楽器"作りに費やした熱い情熱、そして物凄い意気込みを
感じます。バッフルの前面には音の反響防止に”本皮”が張り込まれ、
大変手の込んだフル・ハンドメイドで作られている。大変高価なトゥイーター

ユニットを切り込んで 二つのユニットを極限まで近づけた、
より理想の"点音源"に近づけられた妥協のない設計思想。
だが、このようにつらつらと書き並べられたスペックなぞ遠くへ差し置いても


その再生音はただただ、


素晴らしいの一言に尽きるだろう・・・!



質量は一本15キロ、


サイズは小型スピーカーの範疇にはいるものだが、
そのサイズからは絶対に信じられないほど豊かで広がりを持つ
朗々とした低音の響き、

それは、並んで展示してある38センチ、ウーファーのフロアー型
スピーカーが鳴っているものと思えるほどのスケールをもって
再現される。

太い絵筆で"空間"というキャンバスに書き綴ったような
極彩色の油絵の絵画を思わせるような鮮やかで非~常に(!)濃厚な空間表現

このスピーカーで聞く"女性ヴォーカル"は、



他のなにものにも、どのようなものにも例えようがないぐらいの
蠱惑的な音色である。


まさにリスナーの心を虜にする "泣かせる音"がするのである。


他のどんなスピーカーとも比べ物にならないほど
ELECTA AMATORで聴く女性ヴォーカルは艶やかで色っぽい・・・・・・
ヴァイオリンの弦の響きの音色の、なんという艶やかで瑞々しい響きだろう・・!

 

まさしく、存在自体が奇跡。



女性ヴォーカル、


そして弦楽器の再生にかけてはELECTA AMATORこそ、







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"世界最高峰"のひとつであると、





ここで断言してしまおう。









音楽を愛する熱い情熱の国、イタリアが生んだトランスデューサー自体が
芸術作品と呼んで良い、
現時点においても他に二つとない孤高の存在なのである。






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第一作が1988年の

” ELECTA AMATOR ”






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第二作が1990年の


" MINIMA "



ミニマ(ラテン語で"小さい"を意味する)は筆者も長年愛用していました。
質量は6キロ、エレクタに比べると二周りは小さいけれど、やはりサイズからは

考えられないほど豊かな低音が再生でき、
エレクタより明るめの音色で溌剌とした
音楽表現が忘れらない、もともと中古市場では人気があったが、
インターネットの普及でこれら、"オールドソナス"の人気が爆発した。









※この記事を書いた数か月後にエレクタアマトールを購入しました。
さらに一年後、ミニマを再度購入しました。


その後のソナース社は、その素晴らしい美音と
工芸作品と呼んでなんらはばかりない大変美しいスピーカーで
世界的大成功を収めた。

しかし、ソナースもまたクレルと同じように、
その”真実の輝き”を放つ作品は最初期の作品に留まるもの、と思う。

いや、断言する。







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仕上げの美しさはさらに増したが、エンクロージュアのつくりは素人目で観てもわかるぐらい簡略化された。

なにより現在は測定器に頼り、"耳"で音決めをしていた時代を忘れてしまったものと思う。

星の数ほどあるハイエンド・オーディオ機器メーカー

(その実態のほとんどは少数の従業員のガレージメーカー)

それらのメーカーの現代のスピーカーの水準平均値は近年本当に高くなっているそれは各社で共通するコンピューターの音響解析ソフトを製作過程で使用するようになったからだ、と言われている。基本的に間違った音は出さず、無難に仕上がるのだろう、だがコンピューターで作ったものは所詮人間が耳で、感性で作ったものには、本質的に遠く及ばない。

********という日本で最大かつもっとも影響力のある
雑誌ではオールドから次の世代に引き継がれるとき、

新型のソナスを聞いて、旧型を買いに走る人が沢山出るだろう、
とセンセーショナルに書きたてたものだ。

もともとメーカー、輸入代理店から多額の賂を受け取り、
古いものはダメ、新しく出た"新製品"ばかりが素晴らしい!
という一辺倒で礼賛を繰り返すオーディオ雑誌にしては異例ともいえる
扱いだろう。




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データ、測定器などでは決して真の音楽性は掴み取れない





ソナースは結局、


エレクタアマトール、


ミニマ、


そして最初のリファレンス


ガルネリ・オマージュで終わった、と思う。


オールドの年代には他にミニマアマトールなどもあったが、
これは失敗作だったと思う。


MAは写実調でモニタースピーカーに近い音質に変わり、味わいが薄れた。






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現在のものやミニマ以降のモデルも決して悪くない、

アマトールは台込み定価でいうと100万近い大変高額なスピーカーだったが、
ミニマはスケールこそ劣るものの、定価で24万、オリジナルの最後期には
新品で16.8万というこなれた値段まで行っていたは記憶に新しい。

やはりその素晴らしさに要望が大きかったのか、ミニマは最近同社の
手によって復刻された、イタリアは経済が低迷しており、さらにユーロ高の
影響で 90年で24万だったミニマは結果的に日本に再輸入されると
45万という 冗談のようなプライスタグが付けられ、筆者は興味を無くした。



そして、ミニマはアマトールと比較できるほど高度な音楽性を持っていたのだ。

サイズ的にはむしろガルネリに近かったのだが、ミニマは10倍近い値段
のガルネリにかなり近い音が出せる"傑作スピーカー"だったのだ。

しかしながら、オールドを過ぎてピークを越えたソナスの
ミニマよりさらに低価格の初代コンチェルティーノモデルですら、




そう、


あれは三宮ジョーシンの視聴室で何気なく鳴らされていた音だったけど
そのスイートで豊潤な響きの甘い"女性ヴォーカル"の音色には思わず目
を細めて時間すら忘れて聞き入ってしまう、エントリークラスのモデルですら
それほどの魅力に溢れたスピーカーだったのです。

あれはまだ震災前だから15年以上前になりますね、

でもあの音色は今でも決して忘れないですよ。





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とはいえ、

念を押しておきますが、ソナスのブックシェルフの中では、

初代アマトール、ミニマに限ると思います。





そして濃厚さ、スケール感ではアマトールがミニマに大差を付けます。
小型ゆえのセンシティブな魅力ではミニマが好ましく感じます。
筆者の個人的な好みではアマトールの方が断然好みです。
アマトールの真価を聴くためには大き目の音量で朗々と鳴らしてやってください。
A級アンプがお勧めです。



音楽性に加えて、音楽再生には欠かせないスケール感も重視したいなら、
エリプサ、ストラディバリオマージュも素晴らしかったです。
広い部屋や資金力があるなら、この二機種の方も良いかとも思います。



将来の目標にして頑張ってください。






ELECTA AMATOR再生動画




ソナスファベール社訪問記事







( メロウ ”mellow"とは、甘美なさま、豊潤なさまを指す言葉。この場合は泣けたり、切ないを意味する)




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