資金調達(銀行借入)と債務超過 | 資金調達コンサルタント「ファイブ・トラスト」~円滑な銀行借入の実現

資金調達(銀行借入)と債務超過

 債務超過企業は資金調達が難しい。 これは当然のことと理解できるかと思います。

 でも、債務超過だから絶対に資金調達が出来ないかと言うと、そうでもありません。

 債務超過になった原因は何でしょうか? その原因は今の時点ではなくなっているのでしょうか? 債務超過でも、損益はどうなっているでしょうか?

 こういったことが、金融機関によって吟味されます。

 例えば、債務超過になったのは、過去に有価証券や不動産を売却したためであり、本業は黒字であるような状況なら、借入出来る可能性があります。

 もちろん本業が赤字でも、「金融検査マニュアル」では事業計画等の提出により、融資が出る可能性を示唆していますが(厳密には債務者区分の判定の仕方のみであり、融資を実行しろとは言っていません。)、赤字の状況では返済源資がなく、よほどしっかりした担保があっても借入は難しいでしょう。

 一方で、債務超過でも、オーナーの所有不動産を加えたり、オーナーからの借入を加味すれば債務超過が解消する場合、融資可能と判断してもらえます。

 その流れで、仮に赤字でも、オーナーの役員報酬が通常より高額で、その部分を減らしてもオーナー一族の生活に支障がなく、かつ減らせば黒字になるような場合、融資可能と判断される可能性があります。

 こういうオーナーの所有不動産や役員報酬について、借入申込時に材料としてお話する手もあります。

 但し、オーナーの役員報酬を減らしてほしいとか、所有不動産を担保に入れてほしいと、金融機関から言われる可能性はあります。


 
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