燻す なつかしの六一〇ハップ | 漆喰シーサー作家のつれづれ日記

漆喰シーサー作家のつれづれ日記

沖縄で漆喰シーサーをツクってます。
日々のことをつれづれと書き綴ってます。

燻し銀が好きだ

あの、深みのある輝きと

濃淡の表情

渋さの極みだと思う


愛用のウォレットには

http://gosuke.dokkoisho.com/IMG_8273.JPG

古銭の一園銀貨コンチョが付いている

拘りのロードームの龍

http://gosuke.dokkoisho.com/IMG_8264.JPG

自分で燻したかったから

燻しはオーダーしていなかった。


※画像リンクは五助屋レザー様



さて、燻し銀にするために燻し液なるものを調べる

色々あるが、要は硫黄だ

硫黄と反応した銀は燻されたように

黒く変色する

温泉などに入るとアクセサリーなどが

変色するアレだ

六一〇ハップなる硫黄系入浴剤が燻し液として

広く使われていたのは、シルバーやレザーの

世界では常識のようだ

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E4%B8%80%E3%80%87%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%97


残念ながら諸事情により六一〇ハップは現在販売されていない

(そこら辺の事情にも色々物申したいのだが、今回は割愛)

市販の燻し液を購入しても良かったのだが

なぜか六一〇ハップにこだわってしまった。

惜しまれながら消されてしまった六一〇ハップ

幼い頃の汗疹に六一〇ハップ、寒い日は六一〇ハップ

独特な香り、色、思い起こせば六一〇ハップなつかしのアイテム

やはりココはこだわるポイントだった


いろいろ調べた挙句、石灰硫黄合剤なる農薬が

http://item.rakuten.co.jp/gardening/412398/#412398

六一〇ハップとほぼ同じ成分であることがわかった。

入浴剤と農薬が同じ・・・

(この辺にも面白い話もあるが割愛する、興味がある方は温泉、石灰硫黄合剤で検索)

入浴剤の六一〇ハップは購入できないが

更に安価で手軽に石灰硫黄合剤、ホームセンターで購入可能

六一〇ハップは販売できなくなったのに石灰硫黄合剤は安価で購入OK

変な話だ、似たものなのだが・・・


まぁさておき


石灰硫黄合剤コレで燻し液(六一〇ハップ)の代用が可能であるはず・・・多分

もちろん危険性も調べておく

強アルカリ性(石灰由来):皮膚や粘膜に付くと溶解します

硫 黄            :酸と反応して毒性の高いガスを発生します。

直接触れるな、酸と反応させるなということですな、

使用時ももちろん、薬品の管理には十分気をつけねば・・・

石灰硫黄合剤ホームセンターにて500ml 400円で購入

市販の燻し液に比べると格安、いや破格だろう。


さっそく燻し作業開始

適当な容器(ペットボトルをカットして使用)に湯(40~60℃程度)を入れ

石灰硫黄合剤を少量いれ攪拌、濃度によって燻される速度や度合いが変わる

私は100mlほどの湯にストローで3cmほど取った石灰硫黄合剤を投入

そこに銀貨を割り箸で挟んで入れる・・・銀貨みるみる変色!!!

こりゃ大成功。好みの色になるまで時々上げて色を見ながら燻す。

十分に燻されたらよく水洗いして乾燥。

後は好みの色合いまで研磨

お手軽で行くなら100円ショップで銀磨きクロス購入して使うもよし

練り歯磨き粉で磨くもよし

ピカールでもOK(少し荒いか)

磨きすぎたと思えば、また燻せばよし

なんせ500ml、さらに薄めて使用するので一生分の燻し液を作れそうな量だ(400円だし)

満足するまで燻したり磨いたりできるだろう。


ぶじコンチョも燻し、久しぶりに六一〇ハップの香り(正確には石灰硫黄合剤の香り)も嗅ぎ、満足。

愛用のウォレットもグッと趣のある雰囲気にステップアップ

ついでに世の中の不思議や思惑にも触れ色々考えさせられました。

六一〇ハップ・・・製造メーカーさん悔しかっただろうに

今でも多くの人が素晴らしい入浴剤として再販を望んでいる様子。