【カイロ時事】シリア内戦の打開を目指す国連・アラブ連盟共同のブラヒミ特別代表は27日、シリア情勢の悪化を憂慮し、移行政権樹立をはじめ「真の変化」が必要だと訴えた。移行期間については「選挙後に終わる」と述べ、混乱収拾に向けた構想の一端を明らかにした。
首都ダマスカスで記者団に語った。特別代表は「シリア国民は真の変化を必要としている。移行期の権力を担う政権を構築しなければならない」と強調した。
シリア情勢をめぐっては、アサド政権と反体制派が同意する暫定政権を樹立し、アサド大統領は任期の2014年まで権力の座にとどまる政権移行案が、米ロも関与して水面下で協議されているとの情報もある。ただ、特別代表やロシア側はこうした計画の存在を否定。反体制派もアサド大統領の即時退陣を求める姿勢に変わりはない。