前橋市は31日、市内の高齢者福祉施設の入所者ら18人が下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴え、このうち90歳代の女性1人が死亡したと発表した。女性からはノロウイルスが検出され、市は集団感染とみている。
市保健所によると、25日から31日にかけ、前橋市樋越町の「養護盲老人ホーム明光園」で入所者16人と職員2人に症状が出た。女性は29日に誤嚥(ごえん)性肺炎で死亡。他の17人は快方に向かっているという。
保健所が立ち入り調査したが、感染源は特定できていない。市は手洗いの徹底と、手すりなどの塩素消毒を呼びかけている。