☆前回までのあらすじ☆
突如現れ、我らがヒロインかずしちゃんをさらった魔王!
みんなは一致団結をし、かずしちゃんを助けることを決めた!
びの太以外は!
後編
第3話
「打ち砕け!魔王の身も心も何かも!」
裏山、頂上…
魔王「ワハハハハ!そろそろ約束の5時だな!あいつらが来る頃合いだ!ワハハハハ!どうしようあいつら来なかったら。マジどうしよう。」
魔王「俺、魔界でも友達できなくて毎日が退屈だったからちょっと人間界来て女の子さらってみよっかなー、ってノリで来たんだけどやっぱ俺ダメかな。人間界でも1人なのかな俺。」
魔王「ていうかあれだよね、俺と仲良くしない周りがおかしいんだよね。もっと俺と仲良くしろ。気軽にしゃべりかけてこんかいアホ。」
かずし「あの、」
魔王「あ、はい。」
かずし「ちょっとトイレ行きたいんでこのロープ外してもらっていいですか?」
魔王「あ、はい、すみません。」シュルシュル
かずし「ありがとうございます。あと約束通り5分¥1000000なんで。忘れないで下さいね。」
魔王「あ、はい。もちろんです。」
かずし「銀行振り込みだと税務署が所得税とりにくるんで絶対キャッシュでお願いします。住所書いといたんで、3日以内に支払いに来てください。」
魔王「あ、はい。」
かずし「じゃあみんなが来るまでには帰ってくるんで。トイレ行って来ます。私、約束は絶対守るタチなんで安心して下さい。」スタスタ
魔王「あ、はい、お気をつけて。」ペコリ
????「魔王!そこまでだ!!」
魔王「な!貴様らは!」
かずし「みんな…来てくれたのね!」
アンジャイ「もちろんだぜ、かずしちゃん。俺らが来たからにはもう安心しな。」
かずし「ありがとう…!私あの人にもう少しで犯されそうだったの…」
ネオス「何ィィィ!!貴様…魔王!てめえみたいなクズは絶対に許さん!!」
魔王「え~!?ちょ、かずしさん…約束が違う…」
出キス木「もうしゃべるな、お前。虫唾が走る。」
魔王「…え~!?」
アン「いいか魔王、よく聞け。この世には"やっていいこと"と、"やってはいけないこと"の2つがある。」
ネオ「安心しろ、魔王。あんたはただその、"やってはいけないこと"を、
"やっちまっただけ"だ。」
キス「そしてただそれが、
"俺達のカンに障っただけ"、だ。」
アン「『覚悟』、できてんだよな?もちろん。
…おい、あんたに聞いてんだぜ?魔王さん。」
ネオ「…ま、どんな応えが返ってこようが、」
キス「倒させてもらうが、な。」
ラドえもん「…さ~ってと、ちゃっちゃとやりますか~、
『鬼退治』。」
☆ノリノリ…みんなノリノリ!☆
後編
☆最終話
「正義は必ず勝つ!」☆
魔王「魔王ハチャメチャパーンチ!!」
ネオス「ギャアアアアア!!」
-ネオス、死亡-
アンジャイ「ネオスーッ!!!」
ラドえもん「ほらテメーらが役立たずだから早くもネオス死んじまったじゃねえか!」
出キス木「くそ…!ネオス君…!」
アン「哀しみに暮れてる場合じゃねーんだよ真面目野郎!空気読めよ空気!切り替え早くしろ切り替え!」
キス「いくらなんでも酷くないかそれは!?」
ラド「酷くねーよ。そこのブタゴリラの言う通りだ。んな1人や
2人死んだくらいでギャーギャー喚いてんじゃねーよ。いいからお前はさっさと家帰って洗濯物でもたたんでろ。」
キス「いや何言ってるんだよ、戦うよ僕も!!」
アン「いやいや、マジでお前用無し。いいからお前はさっさと家帰ってご飯でも炊いてろ。」
キス「炊かないよ!炊くとしても後日炊くよ!」
ラド「Wi-Fiに繋がってない時のiPod touchみたいなお前に用は無いんだよ。さっさと家帰って部屋の模様替えでもしてろ。」
キス「何でさっきから僕に衣食住を強要するんだよ!戦うってば僕も!!」
魔王「魔王ペッチャンコパーンチ!!」
キス「ギャアアアアア!!!」プチッ
-出キス木、死亡-
アン「出キス木ーッ!!!」
ラド「あーあ。だからあれほど家帰って卵でも掻き混ぜてろって言ったのに。」
アン「まったくだ。俺の言った通りにシーツ干してワイシャツにアイロンでもかけてればよかったものの。」
ラド「まあ、あいつはこん中で1番弱かったからな。戦う戦うが口癖の口ばっか人間だったし。」
アン「ああ。戦場では"情"を見せたヤツから死んで行くもんよ。あいつは兵士としてはまだ優しすぎた。天国であいつも満足してるだろう。やっと戦いから解放されて、な…。」
魔王「魔王グルグルパーンチ!!」
アン「ギャアアアアア!!!」
-アンジャイ、死亡-
ラド「アンジャイーッ!!!」
ラド「まああいつはこん中ではせいぜい中堅クラスだからな。自分の力を過信しすぎるからこうなったのだ。私のように最初から誰も信じず本能のまま戦っていればこんなことにはならなか」
魔王「魔王ウヤムヤパーンチ!!!」
ラド「ギャアアアアア!!!」
-ラドえもん、死亡-
かずし「ラドちゃーんッ!!!」
かずし「誰も信じず本能のままに戦ったゆえの結果ね。所詮、理性を失った生物なんてただの野獣。考えることをやめた時点で人間失格。死ぬ気で戦うヤツは死ぬだけ。これがあんたの教訓ってやつなのにそれを見失っ」
魔王「魔王グリグリパーンチ!!!」
かずし「ギャアアアアア!!!」
-かずしちゃん、死亡-
魔王「理論やら何やらで戦うことよりも論じることに重きを置いた貴様のミスだ。戦いというのは頭の中で行うものではない。どんな戦略家もそれ相当の腕力を持ってなければ何の意味も成さぬ。最初からお前からは死臭がしていた。」
魔王「ふー。家帰って生協待とっ。」
☆戦いからは何も生み出さない…!最後に残るのは虚しさだけ…!☆
ご愛読ありがとうございました!
下痢島先生の次回作にご期待下さい!