僕にはわからない

中島らも　『僕にはわからない』　

96年か97年のころに読んでました。ずいぶん昔のことなので内容はかなり忘れている。もう手元にはない。

中島らもはオカルトや超常現象などを肯定するのでもなく、かといって否定するのでもなく、不思議がるというような立場で、超常現象を面白がっている。

そんな主張がこの『僕にはわからない』に書いてあった気がする。

傑作推理小説『ガダラの豚』の取材のためにアフリカに旅行して呪術師にインタビューする話題が載っていたような気がするが、いまいち思い出せないな。

呪術師がアフリカでクリニックを新設するから寄付をしてくれ、と中島らもにお願いの手紙をよこして、中島らもが印税の一部を、その呪術師に送ったことがあったはずだが、この本に書いてあった話題であるかどうか、忘れている。

『僕にはわからない』は面白いエッセイなので、機会があれば読んでみてください。

値段もいまどきの文庫にしてはかなり安い。お買い得です。