児童ポルノ法改正案に対しまして。『単純所持禁止』にもの申す。 | たるい良和 オフィシャルブログ

児童ポルノ法改正案に対しまして。『単純所持禁止』にもの申す。

 今まで、創作物の表現規制に対しては反対する立場をとってきた。
 
 日本が他国に勝る、マンガ・アニメ・ゲームなど創作物のエネルギーが損なわれる結果だけで、犯罪の抑止力としての効果がなく、むしろ禁酒法のようにアンダーグラウンドな制作に移行するだけで、結果は改悪となる。

 近く、『質問主意書』で暴力性、性表現の規制によって、どの程度犯罪抑止として効果があったのか、結果のデータの提出を求めることとしたい。
 ゲームの暴力表現の規制も、暴力性を助長するかのような訴えであったが、ゲームの無い時代、ゲームの無い部族の方が、むしろ戦争、暴力、性的な犯罪が多いというデータさえ見受けられる。

 『児童ポルノ法』というと、その名称によって、うまく法規制がまとめられていくのだが、
 『単純所持禁止』は憲法第21条の「思想・良心の自由」及び「表現の自由」・「検閲の禁止」を侵害する。
 そもそも、その21条自体、自民党草案では「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」という条文を追加することとしている。
 ファシズム的に権力者が「公益及び公の秩序を害する」と判断したら、表現の自由が許ない。いつか来た道のようできな臭い。

 被害児童の人権保護は本当に大切だ
 しかし、単純所持禁止にはやはりまた、きなくさい臭いを感じる。

 匿名の通報」で警察が動き冤罪が発生する可能性が否定できないばかりか、むしろ権力に冤罪のまま捜査権を発動する手段を与てしまう。
 写真を忍ばせたり、データーをパソコンに送りつけたりしてでっちあげることもうがった見方をすればできないことではない。
 火の無い処に煙をあげ、社会的な信用を失墜させるに十分な内容である。
 
 私は、ゲームショップ・漫画屋など学生時代から経営したことがあるので、こういった規制によって、ゲーム・漫画・アニメの業界がやりだまにあげられ衰退することが体感として実感することができる。
 
 いたって、けしからんコンテンツを規制することによって、じつは、いたってまともなコンテンツの衰退局面をつくってしまったということになるのです。

 今まで議員連盟を立ち上げてみたり、訴えてみたり、様々なことをしてきたが、
 パフォーマンスに終わらない、実際に効果的な活動をしなければならない。

 以前まとめた 都条例に関するアンケートを結果

 朝も早くからメールで意見していただいた、友人に感謝致します。

                           やったるい!、たるい良和です。