三菱ふそう MS513R | 廃車WonderAround

三菱ふそう MS513R

   三菱ふそう MS513R

 

撮影地:愛知県近辺

撮影日:2014/11

車両詳細:三菱ふそう・MS513R(岐阜バス→自家用 79年式)

 

別の目的地に車を走らせていた際に偶然見つけた廃バスです。岐阜バスが発注した「プリンセス55」と思われ、79年に10輌が導入された後期型です。関西の次に華美なバスが多かったと言える同地域の特注モデルで、観光バス黄金期の栄光を語り継ぐ遺産と言える廃バスです。

ミラー。

フロント部分は画像の有様でよく確認できませんでした。車番も不詳です。

特徴的な丸窓が元々岐阜バスグループの車両であった証となっています。

他にもこの飾り窓部分が星型の「カイゼル32」や「クイーン40」、この「プリンセス55」などの車両が存在し、70年代末期の観光バス黄金期の各社間の競争においてのサービス向上化などの理由で車両のデラックス化が図られました。

 

78年に導入されたプリンセス55はこの飾り窓がハート型やクローバーなど、様々な形状が存在しましたが、79年に導入された物は全て丸窓と変更されました。

観光バスということで、当然エアサス車ですので、この車高です。サブエンジン冷房と言うのも写真からお分かりいただけるでしょう。

自家用のステッカー。元々は岐阜バスで使用されていたと思われますが、カラーリングから新岐阜~名古屋空港間を走っていリムジンバスとして末期は使用されていたようです。

 

プリンセス55は4両が貸切落ちし、その空港特急のリムジンバスに改装されたようですのでその1両がその後に岐阜第一商業高校のスクールバスとして余生を過ごし、自家用登録されたものと推察いたします。 しかしながら、カラーが赤いラインなどを消しても微妙に空港特急カラーと異なります。

 

また、このような仕様で32人乗りの豪華サロンバスである「エンペラー32」というモデルもあるのですが、もしそちらが払い出されて空港カラー風に自家用時代に塗り替えられている・・・という可能性も否定は出来ず、もしそちらならもっとやばい代物です。明らかな外観上の判別箇所はプリンセス55は折り戸、エンペラー32はスイング式の乗降扉となるのですが、確認できませんでした。

サイドの窓は通常のものより天地に大型の固定窓が採用されています。かなり金の掛けられたモデルです。

サイド。内部はしっかりと倉庫と活用されているようで目張りされていることから、改装されたのか、それともかつての栄華を残しているのかは分かりかねますが、このモデルは55人乗りの一般車扱いでしたが天井にはシャンデリアを備えた一般車ながら豪華な仕様となっていました。

このようなバスが送迎用バスというのも凄いですね。

まだこのような車両が残っていた事自体が素晴らしいの一言です。

リアです。かつてはもっと姿が良く見える状態だったようですが、このように管理者により姿が見えないようにされてしまいました。

かつて観光バスブームから各社で競争率が激化し、バブルの影響もあり豪華なバスが各社で登場した時代がありました。こういったバスは廃バスでも少なく、残存しているだけでも素晴らしいですね。

 

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