コンパクトカメラのレンズをM4/3で ~Yashica編~ | (有)篠工房

(有)篠工房

ここではカメラやオーディオについて危険な活動を紹介していきます。
あまり真剣に見てると戻ってこれなくなるかもしれません。適当に流して見て下さい。
なお、工房主はこのサイトを見て危険な状態に陥っても責任は取りかねます。

マイクロフォーサーズ規格が確立され今まで利用出来ずに悲しい余生を送っていたレンズが再び利用可能となりました。

多くのマウントアダプターが発売され交換式レンズで使えない物は無いのでは?という状態ですね。

しかしそんな時代でさえ見放され、悲しい余生を送るレンズもあります。

それはコンパクトカメラ等に固定されたレンズです。


ローライやコンタックス等一部のコンパクトカメラは今でも人気ですが一般向けに販売されていた多くのカメラは動作していても千円程度で叩かれております。

ショーケースに並ぶ一万程度のカメラも店員さんは「売れへんのは解ってんねんけど見栄えで置いてますねん」と。

そんな悲しいカメラからレンズだけでも救出すべく篠工房が挑みます。


今回のレンズはハーフカメラ最強の明るさを持つYashica Half14です。

レンズは『YASHINON-DX 32mm 1.4』が搭載されております。

残念ながらこの個体は巻き上げのギヤ破損で2回に1回、レリーズが出来ずシャッターが開かないという修理不可能なカメラです。

※改造当時はブログなんかする事はないだろうと考えており加工前、途中の写真は有りません。

本体を分解してレンズを外します。シャッターは開放状態で固定。

マウント部は安上がりな純正ボディキャップを加工し移植。ヘリコイドはもっと寄れるようにと改造。

その為、ピント調整時に全体が回転する仕様へと変わりました。

ちょっと不細工やけど私しか使わないんで問題無し!

というわけで出来上がり!!E-PL1に装着すると


(有)篠工房

お!バランス悪くないやんか。焦点距離32mmは35mm判換算で64mm。大まかに言えば標準レンズの分類。


(有)篠工房


しかもコンパクトで明るさ1.4。これならろうそく1本でも大丈夫やんか。

ただ残念なのは絞りの形状。


(有)篠工房


これは発売当初から問題視されていたようで絞り羽根が2枚の為、絞るといびつなダイヤ型になります。

当然ボケも千鳥のようなダイヤ型に。これはこれで面白いからエェか。

そして肝心の写りは


(有)篠工房


(有)篠工房


うん。開放はすさまじくとろけます。ピント合わせが大変です。

少し絞ると


(有)篠工房


(有)篠工房


(有)篠工房



(有)篠工房


ちょっとフレアが出たりもしますが十分実用品であります。

しっかり絞ると


(有)篠工房



(有)篠工房


解像度は上がりますね。無機質な建築物とか撮るの好きです。
フィルター径55mm、かぶせなら57mm。純正フード見つかるかな?

今回はとりあえず手元にあった

(有)篠工房


コニフードを利用しました。

しかし日中屋外では明るすぎて開放では露出オーバーになってしまうやん。しかもピントが薄くピンぼけ連発。

当時の利用者は目測式でどうピントを合わせていたんやろか?さすがのハーフ判でも開放なら確実ピンぼけ写真量産でメーカークレームになりそうですね。


最後に

真似してカメラやレンズを破壊しても当工房は一切責任を取りません。

改造は自己責任の範囲でお楽しみ下さい。

そしてCOLOR-YASHINON DX 35mm 1.8がM4/3マウントになる事を楽しみにしております。(笑)