毒か薬。

毒か薬。

日記と、本の感想について。

それ以外にもちょこちょこと。ホラーやギャグマンガの紹介もしていきたいです。

本や映画の感想を書いていますが、主観に走っています。参考になるかどうかは微妙なところ。

*コメント歓迎(ただし宣伝目的・無関係と思しきものは発見次第削除。間違っていたらごめんなさい。)

アメンバーの申請を許可することはありません。アメンバー限定の記事を書くつもりがないためです。ご了承ください。

Amebaでブログを始めよう!

 

 

「最恐スポットナビ」という本に書いてある、とあるページ。鈍振村で行われていた顔をくりぬいてそこに飯を盛る葬式の風習を読むと、スマホのナビが起動し「目的地に着きました」とアナウンスされるとその葬式の風習そのままの姿、通称「どんぶりさん」が現れる。持っているスコップで顔を突かれて失踪者が出たそばには、以前に失踪した人物の顔をくりぬかれた遺体が発見される。どんなに逃げようとしてもどんぶりさんが迫ってくる。逃れる方法は、被害者が増えないようにする方法はあるのか。

 

 

これは、本来は何も考えずにばーっと勢いで読んで「あーおもしろかった」と本を閉じるのが正解なのでしょう。

しかし何も考えずに読んで楽しめるまでの文章力はない。短編向きの話です。先が気になって最後まで読んでしまったけど、「だからなんなのさ」というのが最終的な感想でした。

 

ホラーの長編なら、怪異が起こって事件を調べていくうちに新たな事実が分かり、真相を究明していくことを期待します。なぜこのようなことが起こり、食い止めるにはどうすればいいのか。終盤へ向かうにつれてさらに被害は拡大し、凶悪さも増していく。物語としては盛り上がっていき、そして収束する。

 

しかしこれは、事件が起こるのみで終わってしまう。

事件を調査するという過程はあるものの大味で、食い止めようとする行為も作中での時間がないにしてもちょっと雑です。怪異が起こるようになった原因も弱い気がする。

 

物語の大筋を考え、それに沿って忠実に書き上げたような印象を受けます。こういうシーンを入れたい、書きたいという気持ちはあったのかな? もっとおもしろくなりそうなのにもったいない。ある程度は呪逃れの方法も描かれているので、そこはいいと思う。しかし書きながら「どうしてこういう行動をこの人物はとったのか」「なんでこうしているんだろう」みたいな疑問は湧いてこなかったのか。あの刑事さんは危ないことを知っていたのに。

 

編集者は周りが複数失踪していて、その直前の現象について知らないのは少々不可解。同僚の刑事は知っていたのだから、彼も知っていてしかるべき。それに周りが失踪しているのに落ち着いているのも気になる。しかしなぜ、他の編集者は「失踪」なのだろう。遺体は発見されていないのかな。そうだとしたら彼らだけなぜだろう。

 

刑事からメールが届いた上司は、なぜ一通だけだったのか。無事だったのか。

 

しかも最後。「これを描いて驚かせてやろう」みたいな意図は見えるのだけど、なぜそうなったのかはわからない。なんであの状態で話して動けるのか。あの場所の魔力ですか。でも警察が行ったら通常状態に戻ったみたいだし。

それに彼女は木乃伊取りが木乃伊になってしまったようですが、なぜ? 入院していたはずなのに? いろいろ強引です。

 

データで見ても危ないという話だったのに、一般に販売されても無事だったのはなぜでしょうか。作ったはずのない本だけが危ないのか。

 

疑問は尽きない。考えているのなら最後にまとめて記述してほしかった。流れでできない部分があっても、できる限りしてほしかった。

*初めに断っておきますが、今回は駄文です。

 

久しぶりです、こんばんは。

1月ももう下旬になってしまいました。

 

先月ヤフオクで8000円のお金を作ったのですが、年始に楽天ブックスで1万円散財したため貧乏の3xnwです。

しかも買ったのはゲームソフト。

やる暇があまりないというのに。

DS、PSPの積みゲーが山ほどあるというのに。

育休中でお小遣いが少ないのにー(自主減額)。

 

でもでもでも、気になっていたソフトだったんだ! 

積みゲーがたくさんあるから買うのを控えていたけど、在庫一掃セールで2,160円だったんだ!!

商品ページを見たら在庫があと10個だったんだ!

それまで知らなかったけど、説明を読んでいるうちに欲しくなってしまったものもあったんだ!

乙女ゲーでときめきが欲しかったんだ!

半額になっててお得だったんだ!!

バーゲンブックも気になったものを勢いで追加してしまったんだ!!

買うかどうか迷っているうちに売り切れになったら後悔すると思ったんだ!!!

 

というわけであっという間に1万えーん(つд⊂)エーン  ←変換候補に出てきたのでつけてみた

在庫あと10個だったものはその日のうちに売り切れになりました。

半額だったものも2,3日したら値段が上がってしまいました。

 

 

買って、悔いなし。

 

 

 

しかし貧乏です。マジ貧乏です。DAI語にするとMBです。さらにいうならマジで貧乏ありえないでMBAです。

あれ? MBAって書くとお金持ちそう。MBA! MBA! 貧乏から一周回ってお金持ちに。DAI語マジックすごい。

 

でもわかりにくいから本人以外使ってないんだろうな。

ネタとしてと、現実をごまかすにはとても便利なことがわかったので脳内で使っていこうと思ったけれど、金銭感覚がマヒしそうなので自粛します。

 

ちなみに私が今プレイしているのはDSのラジアントヒストリアです。おもしろいね、これ。

もちろん本棚に眠っていた積みゲー群からです。

3DSでリメイクされる前から開封して少しだけやっていたけど、本格的に進めたのは2か月前。

無論、まだ初めの方である。さらに付け加えるなら、買ったのはゲーム機の3DSが発売されるずいぶん前である。

 

 

私はストレスが溜まるとやたらゲームを買ってしまうという悪癖がある。

たいてい買った後にストレスたまってたんだなあと気づきます。

今回のブログは勢いに任せて書こうと思ったのに、あまり勢いがつかなかったのが残念です。

 

 

ミステリ作家である鹿谷門実は、日向京介という自分によく似た小説家と出会う。後日彼からこんな話を持ち掛けられる。「自分の代わりにとある集まりに出てもらえないか」と。それは仮面を被った人たちが奇面館と呼ばれる建物に集まって数日過ごすものだという。断ろうとした鹿谷だが、奇面館は中村青司が設計した建物だと聞いて引き受ける。

仮面を被って奇面館の主人や他の招待客と交流をする中、無残な遺体が発見される。なんと、頭部と両手の指が切断されていた。館シリーズ第9弾。

 

待ちわびていた館シリーズ!のはずなのに刊行された時期を全く知りませんでした。そして文庫化されたことを知ったのも最近でした。本屋や図書館行きたいなあ。じっくり本棚を見たいなあ。

 

建築家中村青司が設計した奇妙な建物で起こる殺人事件を描いた「○○館の殺人」というのが館シリーズです。今回は仮面集めが趣味だった影山透一氏が作らせた仮面のための建物、通称「奇面館」が舞台となります。時代は現実のものとは異なり、「十角館殺人」から作中での時は流れて1993年の出来事です。

 

仮面収集家であった影山透一が作らせた建物を、現在の持ち主影山逸史氏がとある条件を満たした6人の客を招待し、自身と同様に招待客にも仮面を被らせる。招待客もあだ名や職業名で呼ばれ、互いの顔はわからない。そんな一風変わった状況下で起こる殺人事件。

いかにも本格ミステリといった感じでわくわくします。こういった感覚を忘れていました。

 

しかもファンにはうれしい今までのシリーズが少し触れられていたりします。ああそうだ、この事件ではこうだったああだったと思い出しながら読むのも楽しかった。が、暗黒館だけほとんど思い出せない。シャム双生児のことが書かれていたような、しか思い出せない。女の子の双子がいたっけ……? 年か、年なのか。

 

(下)のあとがきでシリーズを読んでいなくても楽しめる、と書いてありました。楽しめるだろうけど、やっぱり過去作を読んでいるとより楽しくなると思うので、ぜひ! 私は十角館と迷路館が好きです。できれば刊行順で。時計館より前に黒猫館を読んで失敗したので。

 

(上)は事件が起こるまで、(下)は解決編です。(上)は牛歩のペースで読んでいたのですが、(下)は一気に読みました。先が気になって気になって睡眠時間削りました。

 

まず、切り取られた頭部と指についてはミステリのセオリーを外そうとする心意気が素敵です。外して、なおも読者を驚かそうとする意図に思いっきり引っ掛かりました。気に留めていなかった場面も一つに収束されていくのはさすが。

 

最後の方は畳みかけるように目を見張る展開。

これは現実味に乏しいぞ、無理あるぞと思ったけれど作者も承知の上のようなので、小説としてのおもしろさと意表を突くためだったのでしょう。手前で止めれば現実味が残っただろうけど、徹底的にやってました。もともと本格ミステリというのは現実味に乏しいもの。展開に納得できておもしろければそれでいい。それよりも「殺人鬼」を思い出したけれど、あれはスプラッターで気持ち悪くなったほどなので、読めないため封印。

 

館シリーズは10冊で終了と明言されているので次が最後です。どんな事件なのか楽しみ。