2014.8 真夏の夜の上野動物園 その2 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

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カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

夏の雨がしとしとと降る上野動物園は、少し静か。

どんより雲の下ではあるけれど、動物たちは知ってか知らずか、マイペース。

*その1~パンダたち~はこちら


東園のほうには大きな動物たちがたくさん暮らしていて、

その中でも一番は彼らじゃないだろうか。




映り込む緑。







ゾウもこの日は室内でおやすみ。

天井の高い部屋になんとか収まる巨体は、外から見ても

その大きさに圧倒されます。

でも、目と口は優しい表情なんだよね。

ガラス越しに、ゾウの巨体にこちら側の世界が映り込んで、

大きなスクリーンを見ているみたいでした。


さて、ここからは場所を移動して西園へと向かいます。

西園の途中の木々なんかにも、見上げてみると動物たちがいたりして

とても開放的です。


西園は東園に比べて大型の動物は少なく、ただちょっと珍しいというか

バラエティに富んでいる感じ。

その中でもやっぱり人気者な彼ら。




コミュニティ。







「今日はちょっと涼しいね」「てか雨うっとおしい」などという会話が聞こえてきそうな

ペンギンたちの群れ。

たくさんの親子連れやカップルたちに囲まれていました。


ペンギンって、学校の一クラスの中みたいに

4~5匹でグループを作って他愛もない世間話をしてみたり

あるいは一人でサッサッと輪から外れていき水辺に佇んで思慮してみたり

そういうコミュニティ感がすごくあると思う。

なんというか、人っぽい。

だからずっと見ていても飽きないのかも。


あとはやはりこの背筋のフォルムがいいですよね。

手のペラペラした感じとか。


しかしペンギンに負けず劣らず、個人的には彼らも好きなのです…




羽ばたく紅。







上野動物園にはフラミンゴの池があります。

すっくと立った首筋、かっこいい。

羽ばたくと黒縁の先にある紅色の翼が神々しく見えてこれまたかっこいい。

身体も大きいので風が舞う。

この色はもう彼らにしかない色なんですよね。






花のように。











曇天で少し暗い園内を照らす花の群れのように。

このサーモンピンクは尊い…


ちょうど彼らの池のお隣かな。

なんだか最近人気急上昇中な気がする、ポスターの顔にもなっていた

ハシビロコウさんに会いに行きます。


ハシビロコウと言えば、全然動かない鳥というイメージですが、

この日は雨だったからか、どこか居心地がよくなかったのか

ちょいちょい動いてくれていました(笑)




彫刻。







彼の持つ目力と、硬く鋭いくちばしに魅入ってしまうと、

そのゆっくりした一挙手一投足から目が離せなくなります。

とてもゆっくり顔の向きを変えて、とてもゆっくり一歩を踏み出す。

ここもやはり時の流れ自体が変えられてしまったかのよう。

雰囲気のある鳥です。


さて、西園には草食の動物たちが多く暮らしているのですが、

もちろん背の高ーい彼らもいます。




進化論。







高いところにある木の葉を食むべく首を伸ばしたと言われているキリンたち。

こんなに長くなるとは本人たちも思っていなかったかもしれない。

この長い首を器用に扱うだけでも大変そうですが、

キリンの優しいまなざしは母のよう。

身体の模様といい、ぴこっとした耳といい、可愛らしいですよね。


…ここまで来るとそろそろ怒られそうですが、

「夜の」動物園は??っていう。

確かに園内には夜までいて、夜行性の動物たちが動き回るのを

(主に室内で)見ていたりしたのですが、

いかんせん暗い+速いの二連撃でカメラが追い付かず…

雨はやまないし…

写真に瞬息の線みたいなものしか写らない状態。

うーんつまり、もう自分の目で確かめるしかない!という感じでした。すみません。。


かろうじて黄昏時に撮ったキツネザルたち。




しっぽ。







上野の中心、不忍池にほぼ放し飼いの状態で棲んでいて

自由に動き回る姿はとても楽しそうでした。

前を行くやつの背中に抱きついたり飛び乗ったり、いたずら好きのよう。

じゃれてるのが可愛かった。


当たり前のことではありますが、

地球上にはこんなにたくさんの種類の動物たちが暮らしていて、

自分もその大勢のなかのひとつ。

そういうことを、理屈ではなく感覚で認識できるのが動物園のいいところかなと。

単純に、普段触れ合えない彼らを見ているのはとても興味深く楽しい。

ぜひ真夏の夜に!行ってみてもらえたらと思います。