海と風と柔らかな日射しを感じるひたち海浜公園。
ネモフィラの咲き誇る、一面青の「みはらしの丘」を抜けて
道路をまたぐ橋を渡ると、開けた大草原が見えてきます。
風が吹きわたる様子が目に見える。
*その1~ネモフィラの花~はこちら 。
草原の向こうには、ランドマークの観覧車の姿。
子供と来ても楽しい、ちょっとした遊園地がこの先にあります。
そんな親子連れを見守る、この季節を彩る花畑を目指して
草原をいつもより大きな歩幅で横切りました。
お目当ては、ポピーの花です。
Spring has come!
見渡す限りの青い景色もまた海の中にいるようで
素晴らしかったですが、こうしたカラフルでひらひらと優雅な
花の大群も目を見張るほど素敵です。
素直に美しいと思える光景。
春に湧き立つ姿は命そのものです。
lady red.
ポップなカラーで撮ってみました。
何だろう、この花は綺麗な女の人の風になびくスカートみたい。
そんな女性らしさをすごく感じますね。
垂直線。
花が葉っぱより一段と高いところまで伸びて、
すっくと茎一本で立つ姿はそれでいて凛々しい。
つぼみは頭を垂れているんですけどね。
花が咲いたときに、一番、誰よりも高く。
気高い花です。
雲ひとつない空には眩しく、目に焼きつくような赤、桃。
競い合うようでありつつ、調和もしている。
そういうところが自然はいいなと思います。
ポピー畑の真ん中には小さなアルミの橋があります。
赤い波。
周りを赤で埋め尽くされて、
橋自体が幻のようにも見えます。
写真を撮っているあいだに、若いご夫婦と、
お年を召したご夫婦がこの橋を渡っていかれました。
花畑の中心に寄り添うようにして立つご夫婦の姿は
どちらもとてもいい風景でした。
心なごむ。
あとさき。
そして彼らが通り過ぎたあとを、
優しく見守るポピーたち。
穏やかな春の昼下がり。
さて、ポピーの花言葉も調べてみました。
まず、ポピーって芥子の仲間だったんだ…ということを知り驚き。
花言葉もいろいろあるみたいで、花の色によっても違うのですが、
「陽気で優しい」とか、赤は「慰め」「感謝」という意味もあるそう。
白の「忘却」「眠り」というのも好きです。
ですが、一番しっくりきたのはこれ!
恋の予感。
はあと型です。
気づいて何枚も撮りました。
かわいらしい!
さて、花畑をぐるりとまわりこむと、背景に遊園地が見えてくる
場所に出ます。
ここから眺める、風に揺れるポピーの花は
先ほどとはまた違った情感を与えてくれます。
夢のなかみたいな世界。
ファンタジー。
海浜公園には、至るところにその季節の花が咲き誇り
この公園をすべて見るには、一日必要そうです。
それくらい広くて、とにかく自然。
本当は海際のエリアまで行って、海のそばに生える植物とか
砂丘観察とか(笑)いろいろしたかったのですが
バスの時間があっという間に来てしまったので、泣く泣く公園を後に。
また別の季節に、今度は行けなかったエリアを回りたいなと思います。
最後に、この日たくさんの写真を彩ってくれた立役者を。
空をなぞる。
彼もまた、春の色合い。