2011.11 甲府・昇仙峡紅葉めぐり 2日目 その3 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

秋の色彩、昇仙峡その3です。

*その2はこちら


仙娥滝のお土産エリアを抜けて、さらに川沿いを行ったところに

昇仙峡ロープウェイはあります。

ロープウェイって楽しいですよね、空中散歩。

高いところから見下ろす山々は絶景としか言いようがありません。


標高1,000mを超える高みまで、いざ上ります。


ロープウェイから見下ろす色づいた山の景色は、まさに絵画。

絵の具を溶いた筆を立てて、ぽんぽんといろいろな色を

落としていったかのような。

混ざる色合いが華やかで、いつまでも見ていて飽きません。


山頂駅でまず出迎えてくれたのは、日本で一番のこの方。


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誰よりも高く。














日本の誇る美しい山、富士山です。

この、どっしりと構えたひとつのシルエット…

いつ見ても感動しますし、日本って素晴らしいなぁと感じます。

空と溶け合うような色合いがまた美しくて。


ここの山頂からは、日本で一番高い山(富士山)のほか、

高さ2位(北岳)、4位(間ノ岳)も一望することができます。

柵もなにもない、本当に岩場が突き出しているだけの展望台から

南アルプスの連峰を180度以上、望むことができます。


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空を刷く。









白い絵の具を、大きなブラシでサッと散らしたような雲。

アルプスの山は青く、海の水平線でもなく地面の地平線でもない

山の端をでこぼことなぞる新しい空との境目に

吸い込まれそうでした。


足下の山は色づき、深い秋色です。


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秋色の海。









本当に目の前をさえぎるものが何もないので、

足をがくがくさせながら(笑)、岩の先ギリギリまで歩を進めて

秋の海を覗いてみました。


こちらはそんな自分を覗く頭上の空。


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日輪。
















360度広がる濃い青。

太陽を取り巻く雲。

とても幻想的でした。


山頂でしばらくこんな景色を眺めて、再びふもとに降ります。

遅めのお昼に、名物のほうとうをいただいて、

腹ごしらえも済んだところで、来た道を引き返します。


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やさしい味。









行く道と、帰る道って、同じ道だけどやはり見え方が違いますよね。

太陽の位置も変わるので、そう感じるのかもしれません。


ブログその2でとっておいた、昇仙峡の名所「覚円峰」へ。

近づく道に午後の太陽の光が美しく射し込みます。


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透かす。









強い午後の日射しで、紅葉の葉に幹が透けて見えました。

本当に絵画みたいです。

「写真のような絵」はあるけど、「絵のような写真」と思うのは

あまりなくて、それほど美しいと感じたのでしょうね。


そして、覚円峰。

白い肌をした大きな大きな岩が聳えています。

そこにいい形で光が当たるのが、午後の時間帯なんです。


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抜けるような空の青と、言葉のいらない白、そして秋の赤。

色彩をこんなに豊かに感じられる人間の目は素晴らしいです。

仙娥滝に続き、桃源郷パート2だなと思いました。


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仰ぐ。









黄色とも合いますね。

白い肌が、押し寄せる色のただ中にあってなお白く見える。

でも、主張しているというよりは、調和。かつ自分は自分。

という風に見えて、とてもかっこよく見えました。



昇仙峡の渓谷のみち。

とにかく目が眩しくて、「どこを撮っても絵になる」という言葉が

そのまま当てはまるほどの、色彩に満ちた場所でした。

語彙が少なくて申し訳ないのですが、素晴らしい、という一言に尽きます。

一日でたくさんの色を吸収して、自分も豊かになったような。

秋が深まる頃、冬の前の最後の輝き、ぜひ一度味わってみてください。



最後に。

覚円峰のふもとに凛と立つ、もみじの木が

空に向かって手をいっぱいに広げていました。

見送ってくれているように。


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また、来年。