バラを見ていたら夕暮れが訪れて、
港町の茜空なんて素敵だと思い、そのまま海沿いをお散歩。
横浜の名所、赤レンガ倉庫の方へ向かいます。
*港の見える丘公園・バラ園はこちら 。
なんだかこの日は空がとても綺麗でした。
秋の空は一番美しく暮れると思います。
海の近くで、空が広いからそう感じたのかも。
羽根のように薄くかかる雲と、その隙間から
ほのかに朱を滲ませる太陽のひかり。
絵の具をひいた、空のキャンバス。
天使の羽。
港の雰囲気にとてもよく似合います。
これは港の見える丘公園から撮影。
夜になるとたくさんの人工物がキラキラして、また美しいでしょうね。
公園には、こんな光景も。
風になびく。
公園のそばに電信塔(?)のようなものが立っていました。
これを見て真っ先に、ジブリの『コクリコ坂から』
を思い出しました(笑)
そういえばあの作品も確か舞台は横浜でしたよね。
これとは全然関係ないと思いますが。。
さて、公園をあとにし、赤レンガ倉庫まで海沿いを歩きます。
かすかに潮の香りがする港町、風が通ってとても気持ちいいです。
ハッとするほどの夕焼けにも出逢えました。
空の水面。
波紋のように雲がぶわっと広がって、空の色と溶け合います。
思わず「わぁー」と声が出ました。
日が沈む一瞬しか味わえない、貴重な時間。
山下公園の脇を通り過ぎて、横浜港大桟橋に出ます。
国際客船ターミナルですね。
ここまで来ると、海は目の前、行く手にはみなとみらいの街並み。
造形。
みなとみらいの街は本当に芸術品のようです。
ビルの形や配置がきっちり計算された美しさ。
形を見たかったのであえてモノクロで撮ってみました。
ランドマークタワーの四角、クイーンズスクエアの波型、
コスモワールドの観覧車の弧、インターコンチネンタルの半月。
いつ見ても「人間ってすごいな」と思わされます。
大桟橋から、目的地の赤レンガ倉庫も見えてきました。
紅一点。
レンガ造りの色合いとか、倉庫の形とか、とにかく可愛いんです。
明治~大正時代に建設されたものですが、どことなく
その時代の良さ(まさに大正浪漫でしょうか!)を残しているところが
素敵です。
赤レンガ倉庫はいつ行ってもとても楽しいです!
特に雑貨好きな方にはおススメ。
倉庫の中はたくさんのお店が入っていて、どのお店も個性があり
見て回るだけでも一日いられる気がします。
ガラス細工、皮製品、日用雑貨、洋服…目移りします。
広場では何かのフェスタをやっていることも多いですし、
名物の横浜アイスクリンもおいしいです。
買い物をするつもりはなかったのに、
目が合って心を鷲掴みにされたネコのストラップを買ってしまった…。
ネコの表情が最高。
そんなこんなで時間も忘れて買い物を楽しんでいたら
外が暗くなってきたことに気づき、いったん海側へ出ました。
赤レンガ倉庫の脇から、ベイブリッジと海を見渡せます。
ここでも空が広い。
色づく雲。黄昏の見せる表情はいつも違って、
いつも驚きと発見があります。
淡く。
今日も一日が終わっていく、そんな実感。
赤レンガ倉庫も、ゆっくりと点灯していきます。
夜のはじまり。
暮れる空と海を眺めながら、こんな場所でバーにでも入って
お酒を楽しんだりしたらとても幸せでしょうね。
港町ならではの時間の過ごし方。
帰りはそのまま馬車道駅まで歩きました。
その途中、みなとみらいの夜景を見渡せる絶景スポットが。
何人か、カメラを構えている方を見ましたが、
人だかりという感じではなく、まさに穴場スポットでした。
夜景。
ビルの黒に明かりが映えるさまはまさに夜空の星。
本物の空に吸い込まれそうになりながら
輝きを放つ夜景が綺麗でした。
秋バラと、高い空と海風と。
きらきらと、異国情緒あふれる港町・横浜は
歩いているだけでも次第に足取りが羽根のように
軽くなっていきます。
また何も考えず、ぷらぷらと散歩したい街です。