2011.8 京都外めぐり 3日目 その2 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

京都外めぐり、3日目その2は引き続き嵐山です。

*その1~嵐山・天龍寺~はこちら


半日しかいなかったのに、嵐山ではものすごくたくさんのいい景色を

切り取ることができたので、続き。

今回は、たまたま時間が余ったので寄ってみたお寺が

本当に素晴らしい景観で、ただ夢中にカメラを向けるばかりでした。


偶然の出会いに感謝。これが旅の良いところですね。


さて、その素敵なお寺さんというのが、常寂光寺です。


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かぶさる紅葉。














竹林の小道の終点で、本当は渡月橋の方へ

引き返すつもりだったのですが、思ったより時間があったので

奥嵯峨の方へ足を向けてみました。

その上り坂の途中に、ひっそりと佇んでいたのがこのお寺。


こじんまりとした仁王門の手前、頭上にはずっと紅葉の高いトンネルが。

柔らかな黄緑色の葉一枚一枚が、光を透かして、陰影を揺らめかせます。

その姿が、本当に美しくて。

秋はもっともっと、大変な景観になるのでしょうね。


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計算された絵画のように。













常寂光寺の中は、まさしくどこを撮っても絵になる状態。

光の射し方まですべて計算され尽くしているような気がして、

そのはっきりとしたコントラストが、西洋の油絵のようにも見えました。

紅葉が空を覆って、夏にはありがたい日陰を作ってくれていました。


山の上に本堂が建っています。

(ちなみにこの山は百人一首で有名な小倉山です)

紅葉の切れ目からは、すっかり雨も上がって晴れ渡った空と、

嵯峨ののどかな風景が見下ろせました。


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スカイブルー。







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紅葉、光る。








夏に光る紅葉もいいものですね。


小さなお庭もあって、そこには小川が流れていました。


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涼みましょうか。













この光の落ちてくる具合が、逆にとても涼しく見えるんです。

きらきらと、静かで、眩しい。

夏の躍動感、ふとした時の静けさ、光の温かさ、

そんなものをたくさん感じられる、本当に素敵なところです。

季節ごとに、与えてくれるものがきっと違うのだろうなぁと思うので、

また何度でも訪れたいお寺です。


常寂光寺、京都の中でも2番目に好きなお寺になりました。

(1番目はこのあと出てきます…)

去りがたく、何度も何度も仁王門を振り返りながら、お寺を後にしました。

偶然見つけたものに、心を動かされる。震える。

この出会いを、とても大切にしたいです。

旅はいいなぁ。



目を潤す景色を堪能した後は、嵐山公園を通って渡月橋の方へ戻ります。

嵐山公園は小さな山のようになっていて、坂道が続く公園です。

途中、「見晴らし台」があるというので、少し息を切らしながら上へ上へと

登っていきました。

やがて視界がパッと開ける場所へ出ます。


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山あいを行く。














谷間を流れる雄大な桂川の水面に、

小さな木造りの観光船がいくつか、滑るように浮かんでいました。

なんと風流な景色。

舟に揺られる心地よさと、水面のすぐ近くを行く珍しい感覚、顔に受ける川風。

昔から川下りが人々に愛される理由がわかる気がします。

次に来たときは、桂川の香りを感じに、あの舟に乗ろう。


公園を出たあとは、桂川沿いにまっすぐです。

やがて、渡月橋が姿を見せてくれました。


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月を渡る。













嵐山のシンボルといえばこの橋ですね。

名前もかっこいい。

橋の上の空を移動していく月を見上げて、昔の上皇さまが


「くまなき月の渡るに似る」


という感想を述べたということが由来だそうです。

昔の人の感性は信じがたいほど純粋で美しいですね。

感心してしまいます。

それが現代にもしっかり残って、こうして嵐山の中心地にどっしりと道を

構えている様子はとても安心するし、微笑ましくもなります。


さて、今日の楽しみのひとつ、それは嵐山で食べたかったお昼ごはん!

午前だけでかなり歩いて、お腹もぺこぺこだったので、急ぎ足でお店へ。


嵯峨とうふ 稲」というお店。

その名の通り、豆腐料理のお店です。

天龍寺正門のすぐ向かい側にあります。


豆腐といえば京都の名物料理ですが、その中でも

嵐山・嵯峨野は有名な土地だそうです。

ヘルシーでおいしいお豆腐料理をいただきに、いざ!


豆腐も大好きですが、湯葉ももっと好きだったので

手桶くみあげ湯葉御膳」を注文しました。


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お豆腐づくし。








くみあげ湯葉はじめ、生麩、ごま豆腐、デザートでわらびもちなど、

おいしいものづくし。

幸せランチタイム。

特に湯葉は、トロトロとしている中にしっかりした歯ごたえがあって、

そして何より大豆の味がとても濃い!

湯葉をすべていただいたあとは、手桶にポン酢を少し足して、

そのまま豆乳をいただけてしまいます。


肉も魚もないのに、お腹いっぱいになった上、

なんだか健康体になった気もして(効果早っ!)、

午後からの旅へ向けて活力をいっぱいもらいました。



雅な雰囲気にゆるりと浸ってしまう嵐山。

今まであまりその魅力に気づいていなかったのですが

今回を機に大好きな土地になりました。

京都の市内とはまた違う、自然と共存しながら昔の風情を守る感じ。

今度はまた別の季節に、別の顔を見に行きたいです。



さて、午後からは、京都市内に戻ります。

午後いっぱい、まるまる「新撰組ゆかりの地めぐり」へ。

新撰組大好き人間としては血が騒ぎます。

「3日目 その3」はこちら