その1~たんばらラベンダーパーク~はこちら 。
一度沼田駅に戻って、路線バスに乗り換えて吹割の滝へ。
バスに50分ほど揺られると、滝の入口に着きます。
「東洋のナイアガラ」と呼ばれる吹割の滝は、その名の通り
大きな岩の割れ目から、大量の水が激しく落ちていく豪快な滝です。
夏の水辺はとても心地良く、また水の流れを追うのが好きな身としては
滝を見に行くのはとても楽しみでした。
道路から入口の看板を見つけて脇道に入り、
しばらく木造りのお店が立ち並ぶ坂を下っていきます。
下りきると、そこからは「吹割渓谷」として、遊歩道が整備されています。
下るほど、マイナスイオンの効果なのか、涼しい空気が漂って、
水の音が間近に聞こえてきます。
水の音。
実は、水の流れをさまざまな表情でカメラに収める練習も
兼ねていたのですが、これはまた難しいですね。
シャッタースピードを遅くして、白い糸のような流れを表現したかったのですが
背景とのバランスとか、スピードが遅い分全体がぼやけてしまうだとか、
試行錯誤しながら撮っていきました。
まだまだ勉強&実践が必要だと実感。がんばります。
川沿いの道を、滝に向かって歩いていきます。
見守る先。
水底には、流れが描き出した自然の紋様がくっきりと。
水の紋様。
色々な自然の色がいっぺんに写りこんだ、面白い写真になりました。
滝の近くまで来ると、いよいよごうごうという激しい水の音が
脳を直接揺さぶります。
重く深い音に包まれる、不思議な感覚とともに、すぐ目線の高さに
岩の割れ目を流れ落ちる滝が現れました。
東洋のナイアガラ。
滝があまりに近くに見えるので、思わず吸い込まれそうになるほど。
水しぶきを上げてドォォォと水が落ちていくさまは、圧巻でした。
とても迫力のある滝です。
豪快な音が心に沁みるのを感じながら、滝のまわりをぐるっと回って
上流の方に向かいます。
上流側から滝の方を振り返ると、こんな感じ。
降り注ぐ。
上流の方はかなり開けていて、底が浅い部分が広く続いており、
川に入って遊んでいる子供たちがたくさんいました。
川遊びってとてつもなく楽しかった思い出があります。
自分も靴を脱いで、川に入ってみると、冷たくてするっとした感触が足を包みました。
水がとても綺麗で、日の光の模様がそのまま足の甲に落ちてきます。
しばらく川に浸かったまま、ほっと一息。
遊歩道は、川沿いを離れ、少し森の中を上っていきます。
木漏れ日。
夏の強い日差しを柔らかく解きほぐしてくれる様子が
綺麗だったので。
ここからは山道になり、上っていくと、滝を上から見下ろせる
観瀑台に行くことができます。
さすが渓谷…結構、高低の差が激しい道でした。
途中、川を横切る吊り橋も渡ることができ、冒険気分です。
風通しの良い吊り橋からの眺めもまた美しいです。
雄大な流れ。
しばらくは両側を森に囲まれて、川の見えない坂道が続くのですが、
途中の「観瀑台まで○m」という看板に励まされつつ、道をたどっていきます。
この道は「詩のこみち」という名がついていて、途中途中に滝を詠んだ俳句が
彫られた句碑が立っています。
休憩しつつ、俳句に思いを馳せるのもまた楽しみのひとつですね。
観瀑台は3か所あるのですが、第一観瀑台からの眺めはこんな感じです。
上からの眺め。
これくらいの高さまで登るので、結構急な山道です(笑)。
近くの方が、滝の迫力は感じられるのですが、こちらからは
滝の全容が分かるので、こういう形に割れ目が入っていたのか~など
新しい発見がありました。
第二、第三とめぐり、今度は下り坂を下り切ると、吹割大橋に出ます。
道路に戻ってきて、渓谷一周完了です。
水の流れは自然が作り出す神秘のひとつですね。
どんなに見ていても飽きません。
帰りのバスが来るまで少し時間があったので、改めて滝のそばへ。
少し日が暮れて、一日の終わりが近づく雰囲気を感じ取れます。
また会いましょう。
水面から顔を出す細枝が、水の旅路を見守っているような、
またねと言っているような、そんな風に見えました。
四季折々の表情を見せてくれる滝でもあるので、また紅葉の季節や、
今の時期だと雪化粧でしょうか、そんな顔も見に行ってみたいなと思います。
日帰りの旅でしたが、暑さとともに、小さい頃夏休みに死ぬほど遊んだ記憶を
呼び起こしながら、"夏"を満喫した一日となりました。
大人の夏休みが、子供の夏休みになってもいいですよね。
夏は、やっぱり一番大好きな季節です。