劣悪な環境を思い通りに変える脳力。
脳力開発の生みの親、故・城野宏先生の中国での監獄生活を書いております
過去記事はこちらでどうぞ。
どんな過酷な状況や環境でも、今ある条件を活用して、
思い通りの状況・環境に変えてゆくのが本物のリーダー。
例えば監獄の強制労働で課せられたマッチ箱づくり。
ノルマは同房者の17人で一日5000個
不器用で手際の悪い者もいるし、
冬になれば寒さで手がかじかみ、作業がなかなかはかどらない。
でもノルマが達成できないと、所長から鉄拳が飛びます
効率を上げるためにはどうすればいいか?
それまでの3段階の動作を2段合理化、1動作でつくるように工夫してみたら、
一氣に効率が3倍向上しました
また、食料事情が悪い監獄の食事を改善しようと、養鶏を試みます
所長の許可は得たものの、もちろん一切の援助はなし。
監獄中を歩き回って集めた、鉄くずや廃物を拾い集めてきて、
ハンマーやシャベルなどを作るのに一年
「道具もないんじゃ無理だよ」と冷ややかに見えていた仲間達も、
城野宏先生が昼寝の時間も作業に没頭する姿に影響され、
一人二人と手伝いに加わるようになりました。
こうしてやっと2年目にして監獄の中庭に念願の鶏小屋が建ちます
3年目からいよいよ鶏の飼育がスタート。
最初は3羽のメンドリから始め、コツコツ増やし3年で3000羽までいきました
本物のリーダーは、執拗・執念です。
これには監獄の所長も感心、
「城野の努力はたいしたものだ。学ぶべきものがある。」と労働模範として表彰。
3000羽の養鶏は、監獄での食生活を豊かにしただけではありません。
余った卵を獄外に売り、得た現金で監獄内の環境を改善することもできました
また、「何ごともやればできる」
という実例が、囚人仲間にやる氣と勇氣を呼び起こしました。
真のリーダーの心得10ヶ条 第一条
「悪条件の中で、建設を推進出来る者が、真のリーダーである。
不足条件を整備していく“もと”を創ることこそ、変革の中心」
人生・仕事とは、条件づくりなんですよね。
良い条件でうまく行くのは、あたり前。
悪条件の中でこそ、リーダーの存在意義と実践が問われるのです。
あきらめずに、コツコツと手と口と足、目と耳と鼻を動かしていれば到達します。
ゴールをイメージしながら、創意工夫・行動している時って、ワクワクしますよね
ありがとうございます。