監獄もチャンスに変える発想力。
脳力開発の生みの親、故・城野宏先生の15年に渡る監獄生活を書いております
過去記事はこちらでどうぞ。
過酷な囚人生活を受け入れたことからパラダイムシフト
殺されるまでは自分の命。
どうせ生きるのならば自分の持てる力を発揮して、ゆかいに楽しく生きてやろう
そう考えた途端に、環境は変わらないのに見え方が変わってしまいました。
思えば同じ房内の囚人たちは、すべて中国人。
当たり前ですがみんな中国語を話します。
中国語を学ぶには絶好の環境
しかも四川・雲南・広東・江西・湖南・華中・華南など、出身地は中国全土に渡り、
積極的に地方の方言を吸収できる語学教師がたくさんいます。
後日談として、帰国後北京政府の要人が来日、城野宏先生と面会した時、
「私は北京語しか話せないが、城野先生あなたは中国じゅうの方言をすべて話せてスゴイ」
と感心して帰ったというエピソードがあります
また、監獄は人種のるつぼ。
現政府に対する抵抗勢力として大事件を起こした連中が多かったですが、
政治家・軍人・学者・官僚の他、暴力団の親分・殺人犯・強姦魔・宗教団体の教祖に、
詐欺師から墓盗人など、バラエティに富んだ体験学習の教師がたくさんいます
監獄は、囚人と社会との連絡を遮断される場所ですが、
その氣になれば(頭を使えば)、それなりに社会の情報収集は可能。
工作費、情報費は一切かからず、すべて先方の経費負担で、
メディアを凌ぐ質と量の中国情報を当事者から得ることが出来るのです
本当の価値ある情報は、生身の人間が一番持っていますよね。
事実は小説よりも奇なり。
自分の置かれた現状を受け入れたら、愚痴・不平・不満・弱音を吐いていても仕方ない。
積極的にポジティブな要素を見ようとすると、どんな劣悪な環境でもあるものなんですよね。
後の「脳力開発」「情勢判断学」の指針に結実する人間観察の場として、
監獄は絶好のチャンスの場となりました。
まさに「ありがとう」です。
ありがとうございます。