「思い出」宇宙旅行1億円 アストロリサーチ、個人向け衛星ビジネス

 宇宙関連ベンチャーのアストロリサーチ(横浜市保土ケ谷区)は8日、1辺が10センチのアルミ合金製「マイボックス」に写真や手紙、宝飾品、遺灰などの思い出の品を詰めて宇宙に打ち上げ、衛星として地球を周回させる「マイサットパーソナルサービス」を個人向けに開始すると発表した。世界で初の試みという。
 同社は、ロシアや中国など各国の宇宙企業とネットワークがあるとし、前ライブドア社長の堀江貴文被告とは共同で宇宙旅行ビジネスをはじめる計画も進行中だ。
 今回のサービスは、各国で衛星を打ち上げる際にできるロケットの余剰打ち上げ能力を利用する「ピギーバック(相乗り)」を利用したもので、高度600~800キロの周回軌道に投入する。
 価格は1億円で、思い出の品は20年から30年間にわたり地球上空を飛び続ける。その間、1日2回は日本上空を通過するという。
 2年以内の打ち上げを目指し、その後は年間に20~30件の受注を目指す予定。