365の事情

純情と破滅の狭間で揺れる一人の男が勢いまかせで綴る短歌まがいな日常

世界はどうやら偶然の連続でできてるらしい

とりあえずの今日が明日の展開を変えていく…

そんな実感は正直ないけど
多分そんな仕掛けなんだろう



流れゆく日常を短歌めいた文章で綴る
「365の事情」




今日というごくありふれた一日を僕はいつまで憶えてるだろう

テーマ:


それでまた 絡めた指をほどくため 短いキスを何回も した


目覚めたらあなたが横にいる夢をもう何回も見ては真夜中


愛はまだここにあるよと何回もあなたに息を吹き込んでいく


おやすみを何回も言う あなたにはときどき「すき」って聞こえるくらい


何回も「ありがとう」って息の根を止めるつもりでつぶやいていた



テーマ:


未来へと走っています それはもう過去から逃げるように必死で


からっぽになりそうだからあったかい君とごはんが食べたくなった


元気です たまに死にたくなりますが、それより君のことが好きです


近づくと見えなくなってしまうから多分あなたの愛は大きい


もうダメだ…世界を敵にまわしても君が味方で安心しちゃう




テーマ:

人間のすることだもの間違ってキスをされたりするんだろうな


優しさを求めるくせに「すぎる」ってまるで余分なものみたいだね


妖精を見たんだ 君じゃないかって思うくらいにキレイだったよ


寝返りをうってあなたのそばにいく 世界をぜんぶ巻き込みながら


僕たちを待たせるような運命に期待するのはやめなよハニー



テーマ:

めくれてる本のはしっこから夢が消えていくのを静かに見てた



石鹸の泡がはじける音みたく いつかどこかの誰かのもとへ



まだそれは愛と等しい質量で胸に優しくのしかかる罪



誰からも否定されないジンクスを二人でずっと育てています



触ったら壊れてしまいそうなほど眩しいものでできた朝焼け

テーマ:

君からの連絡をただ待ち続け朝を迎えた日のような鬱


現実は優しい嘘でできていてゆっくり人を傷つけていく


レシートに記載されてる残高が君との恋の命日みたい


盗まれた君のハートを見つけても僕のものにはならないだろう


当たり前だったよねって懐かしむ当たり前などなくなればいい


テーマ:

ゆっくりと歩いてちょうどいいほどの街で暮らせる僕らになろう


いつかこの街ごと思い出になればいいと思えてしまう黄昏


「しばらくは会えなくなるね」遠距離の別れを惜しむような遺言


新しい夢であなたを待っていてしばらく目覚められそうにない


流されちゃいけないよって唇を君の唇まで近づける

テーマ:
月の短歌8首


遅ればせながら今夜の満月を君と重ねて見つめています


真夜中に何も分け合えないでいる中央分離帯で見た月


月並な言葉くらいでちょうどいい綺麗だねってただ伝えたい


お月さま もしも願いが叶うなら孤独な夜を消してください


本当に知らないことが多すぎてあなたは神秘的な月です


おとなしく眠りについた人たちを静かに照らす月になりたい


眠れない私の部屋に迷い込むあなたみたいな月明かりです


肉体に縛られていた魂を解き放ちたい月の重力

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