旦那ちゃんが、余程タイヤがダウ時だったらしいので、もとにもどすか、と(ならばなぜ、『タイヤがまだあるじゃねぇかよ?!』とか、毎度、躁転している人間に、売り言葉に買い言葉で、超絶喧嘩になるんでしょうね。
宥めたって収まらないって良いマしけど、それ、随分前の話でしょ?
『君子豹変す』
って、しらんのかな。
キミも随分変わったよ。
例えキレて、口をきいてくれなくなっても、もっと優しかった。
今はどうでも良いらしい。
試しに、からだがつらいせいもあって、ドライブ行こうかなと言う旦那ちゃんが
『オタクさんは?どうするの?』
と訊かれたので。
「たとえば助手席に、リラックマのぬいぐるみが乗ってようが、黄色いトリが乗ってようが、私だろうが、キミには関係ないんだよね?走りたいだけなんだから(私と会話がしたいわけじゃ無い。鹿や、自販機の群れを見つけたりして、喜ぶのは私だけだしな。もう手もつながないし、キスもしない。ただの男友達としての同乗なら、今日の体調はキツすぎだ。)激しく眠いし、寝ちゃってて、ドライブの意味ないと思うよ」
『寝てれば良いじゃん』
(寝てると体支えられなくて、背中とか引き攣れるんですけどねぇ……自分で、最初の半年ぐらい大人しくしておけと言う理由だと、こじつけのヤサシサで、『穢らわしいと』遠ざけておいて、結婚した衣、する前も、一緒に住んでて、旦那ちゃんが帰ってくると、パンツいっちょでベッドに大の字になって酔っ払って寝てる、どうしようも無い女だったけど、優しかったな。年齢とともに、顔面が、旦那ちゃんの好みから、アウトになったんでしょうね。
「ぬいぐるみと同じなら、後ろのくも次郎を載せておくと良い、霧が出るそうだから気を付けて。俺はキミの隣に〈存在理由〉も〈存在価値〉も、見出せない。何故ならキミは、会話がしたいわけじゃ無い、タダ走りたいからだ。俺がくっついていったら邪魔になる」
『うん。走りたいだけ」
私は、軽とは言え、タイヤをエレベーターナシの階段で上りきり、ベランダで重ね直した頃には、方や鎖骨周辺だけでは巻く、傷も胸の奥も、引き攣れ、激痛に近く、背中は鈍痛とコリに襲われていた。
山道ドライブなんて無理。
ヤツ、『絶対に峠道とかいつの間にか入っていくし、俺は夜雨病が実らしく、変な車に追いかけられるし、頭こんな色にしてたら、なおさらだ。
晃も会いも、難しいな。
普通に話は出来るが、向こうは自分は一子悪いことはしていない、謝る必要は無いと考えているようだし、態度も飄々としたものだ。
男兄弟と住んで居るようだから、コレはコレで、良いのかな。
人生ってアマイデスか?しょっぱいですか?
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