活動紹介 - フィールドトリップ3 - | 第32回 日韓学生フォーラム

第32回 日韓学生フォーラム

日韓学生フォーラム(JKSF:Japan-Korea Student Forum)は、
1986年に発足し、来年創設30周年を迎える、
日韓の大学生による国際討論・交流プログラム(非政治・非営利・非宗教)です。
英語による直接対話を通して、より深い相互理解を目指しています。


こんばんは!
今回の記事はフィールドトリップ3についての記事になります。

8月15日に私たちは定林寺を訪れました。
定林寺(チョンリムサ)は、百済の都がプヨに置かれていた時代に建造された仏教寺院で昨年、他の百済関連遺跡共にUNESCOの世界遺産に登録されました。
百済と日本の結びつきは深く、仏教や文字などの多くが百済から日本に伝えられたことはみなさん知っていると思います。
定林寺は、寺院中央にそびえたつ5層の石塔がみどころです。
定林寺内には石塔と博物館があり、私たちはまずガイドさんに従って博物館の中で説明を聞きました。
ガイドさんの説明は韓国語で行われたのですが、内容も大変難しく、韓国側のメンバーは英語で説明するのに非常に苦労していたようでした。
ガイドさんの説明の中で、印象に残っているのは、定林寺の石塔が厳密な比例の形態を持つ点でした。
一層部と四層部の高さの和が二層部と三層部の高さの和と等しく、高さが高くなるにつれて一点に向かって収束してゆきます。
石塔の頂点を三角形の頂点とみなすと、そこから下に向かって広がる二等辺三角形のような構図をとり、完全なシンメトリーの形態を持っていました。
このような建築技術も日本に伝来したことだろうと想像しながら、見ていました。


(定林寺の石塔にて)

次に私たちが向かったのは、宮南池(クンナムジ)でした。
読んで字のごとく、宮殿の南側にある池です。
蓮の花が咲いた池が周囲に広がり、なにか仏教的な雰囲気が感じられます。
中心部には百済の武王が作らせた大きな人口の池があり、池の中央にある東屋に橋まで架かっている大変美しい場所です。
百済の武王と新羅の姫、善花が憩ったと言われるロマンチックな場所なのですが、暑さに疲れた私たちは思い思いの方法で涼を楽しみました。


(宮南池にて)

架谷 健太郎