メインフォーラム振り返り<8/7 大浦天主堂> | 第31回 日韓学生フォーラム

第31回 日韓学生フォーラム

31期メンバーが、来年夏のメインフォーラムまでの活動を随時お伝えしていきます。説明会・合宿などイベントの詳細も更新します。

 午前中に原爆資料館と平和記念公園に行った後、メンバーは二手に分かれて大浦天主堂とグラバー園に行った。私が訪れた大浦天主堂は、カトリックの教会堂で、1865年(元治2年)に建立された日本最古の現存するキリスト教建築物である。韓国では日本よりもキリスト教が広く信じられており、韓国メンバーにとっては興味深い場所であろう。日本メンバーも、事前の勉強会で遠藤周作の著作を読み、書評を書くことで、キリスト教に対する理解を深めてきた。
 大浦天主堂は、正式名称である「日本26聖人殉教者天主堂」からもわかるように、1597年日本で最初に殉教した日本26聖人たちに捧げられた教会である。
日本26聖人とは豊臣秀吉の命令によって処刑された26人のことである。さらに、1865年3月17日に大浦天主堂にて隠れキリシタンが発見された。このように、日本のキリスト教史にとって非常に重要な場所である。
 普段宗教について考える機会はあまりなく、キリスト教の歴史についても学校で習った知識のみで実感がなかった。だが、事前活動で得た知識、そしてこの大浦天主堂、さらにはのちに行った長崎歴史文化博物館への訪問を通して、当時の日本のキリスト教に対する態度が体で感じられた。(北澤佑介)