ご無沙汰してたりしてなかったりします。
男装家の斎藤大河です。明日は男装オンリーライブでございます。
最近舞台とか映像の仕事ばかりで歌ったり踊ったりしてなかったから楽しみです。
ちゃんと寝れるやろか。笑
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さて。オープニングもそこそこに、今日は男装について考えるブログ第二回。
【2.男装したい!と思ったらやること。コツとかそういう諸々。】のおはなし。
(※検索等でこちらに初めて来られた方は男装について考えるブログ第一回を先にご覧ください。)
ちょっと今回すごく長くなりそうなので、コツとか諸々、の後に
系統別メイクや服装のコツを次週やっていきたいと思います。
今回はメイクや服装のチョイスよりまだ前の段階、
「自分はどの方向を目指せばいいんだ?」
ってお話をします。
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本日のお品書き
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1:まず決めなければならないこと
2:系統が決まらないなら目指す職種で系統決めるのもアリなのよ。
こんな感じで行きます。
それでは早速GO!
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1:まず決めなければならないこと
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男装をする際にまず決めないといけないものは何でしょうか。
「オシャレな名前?」
「似合うウイッグ?」
いいえ、それも大事なんですがね、
まず決めてほしいのはなんといっても「方向性」なんです。
これがないともうどうにもなりません。
そのあとに「外見」そして「内面」の順です。
逆に
「もうやりたい職種も目指してる方向もバッチリ決まってる!」
「どこどこで働いてる○○さんみたいになりたいってずっと思ってたから自分も○○さんと同じような恰好をして同じような業種で働くって決めてる!」
って方は今回読み飛ばしていただいて結構です。笑
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「正直方向性なんて何も考えてなかったしなんでもいいんだけど、じゃぁどこを目指せばいいのだよ?」
はい。
第一回でお話しした通り、現代の男装はだいたいざっくり4パターンに分かれるって事を前提に進めていきますが、
実は男装業界にも色々な職種があり、どいういう目的で男装したいかによって目指した方がいい方向が違います。
初めて男装をしようと思ってこのコラムを読んでいるガールズは、
「なぜ男装をしたいのか?」
これをまず明確にしてみて下さい。
例えば、
「学校の文化祭で男装カフェをする事になったけど、どうやってすればいいか解らないからこれを読んでいる。」
場合は、
まずコスプレ系、次点でヴィジュアル系をオススメします。
「えー?どうしてー?ウィッグのセットとかメイクとか難しそうじゃない?」
「私地毛短いし弟から服借りれるからナチュカジにしようと思ってたんだけど!」
ふむふむ、お気持ちわかりますよ。
しかしですね。
実は、宝塚系とナチュカジ系は初心者に最も向かない男装系統なんです。
宝塚系は化粧の中でつけまつげや口紅など女性がするメイクのアイテムを多く使う事から、立っているだけではまず男性に見えないので男性よりも男性らしいオーバーな立ち居振る舞いを普段から身に着けておかなければなりません。
ナチュカジ系は一見手が掛からず簡単に見えますが、
逆にきちんとメイクをしながらも男性らしく薄く見せるテクニックが必要であったり、
逆にノーメイクなのであれば元がかなり男性らしく整っている顔でない限りは妙に小汚くなってしまったり、顔の女の子としてのパーツが隠れずただ女子が学ランを着ているだけのような一番よくある事故が起きます。
あと、なるべく男子から服を借りないで下さい。
背丈や尻、胴回りが全く同じなら構いませんが、どの系統でも共通して大切なのはサイジングです。
うっかり自分より背丈の大きな服を借りてしまうと
ただの彼から借りたダボダボのパーカー着てる女子みたくなりかねません。
よっぽど
「ナチュカジがいい!」
「宝塚がいい!!」
というこだわりがあるのであれば大いにチャレンジしていただきたいと思いますが、
そうでないなら避けた方が無難と言えます。
と言うわけで次。
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2:系統が決まらないなら目指す職種で系統決めるのもアリなのよ。
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ん?どういうこと?
って感じかと思いますが、
今回のコラムでは、これを読んでる男装したいと思ってる子たちが
”男装で何かしらの職種に就くことを目標としている”
という前提で話をしています。
家で男装コスプレして満足!でも別に良いのですが、
どうせなら、ね。向上心向上心。って事で。
さて本題。
男装業界では
カフェ・バー・エスコート・パフォーマー(モデル・舞台含む)・ホスト
といった感じの業種があります。
その業種ごとに適材適所というものがありまして、
◆ソフドリオンリーカフェやコンセプトカフェがやりたいならコスプレ系。
◆お酒を出すカフェ、バー、ホスト、ならヴィジュアル系。
◆舞台・ライブはヴィジュアル系・宝塚系・コスプレ系。
◆エスコートがやりたいならナチュカジ系。
かなと、思います。
「えーそんなの関係ないんじゃないの?」
確かに、あまり考えない方向からのアプローチかもしれません、
実際カフェ・バーは雰囲気と言うものもあるので、それに合わせるならこれが一番適所かな。
くらいなのですが、
僕の経験上、
エスコートはナチュカジ以外の系統は避けた方が良いと思っています。
現存しているエスコート店のキャストも、ヴィジュアル系担当、と言われる人は居ても基本的につけまつげや濃いアイラインを引いている人は居ませんし、他店舗のヴィジュアル系要員と比べても圧倒的にメイクが薄いのです。
勿論これには理由があります。
失敗例を見ていきましょう。
【エスコート業にナチュカジ以外で行く。】
アイラインがっつり!日によってはつけまつげ!カラコン!
とバチバチメイクが必要なヴィジュアル系・宝塚系やウイッグをかぶったままのコスプレ系男装で行くとしましょう。
ケース1
ディズニーランドへエスコート。
スプラッシュマウンテンに乗って頭から水がバッシャリと掛かってしまった…!!更ににわか雨で豪雨に打たれつけまつげは片方取れるしアイライン溶けてドロドロ、眉毛はなくなる!やべえ!
ケース2
イベントの列待ち。
真夏の炎天下で3時間待たなくてはならず顔が汗でドロドロ、ウイッグの中はムレてやばい…!!
ケース3
良いところのホテルでディナーを。
「何?こんなところにコスプレ?」「化粧濃いあの男か女かわからんのはなんだ…?」周りからの視線が痛い…!
こういった場合、一緒に居るのが友達であれば化粧直しや顔面の薄さ濃さを調節したりなんなりとどうにかなりますが、お客様と一緒だとこれがどうしようもないんですね。
というわけで、これはそもそも営業形態が他のものと違いますし、
ずっと屋内に居るわけでもなく
長時間お客様と一対一で、しかもボロも見えやすい至近距離で一緒に過ごす可能性が高いエスコートはナチュカジ以外の男装ではリスクが高いということです。
さながら彼氏とお泊りが決定したけど実際化粧落としたらとってもおブスだから幻滅される事を恐れる彼女のような気持ちで挑まなくてはならなくなるわけですネー。
さて、いかがでしたでしょうか。
こんな感じで男装業界の裏側にも、企業秘密は守りつつ(笑)
これから始める子たちの手助けになりたいと(以下略
次回は
系統別!メイク、服のチョイスのしかた、コツについてお話しします。
更新は2/19を予定しておりまするー。
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筆者:斎藤大河(サイトウタイガ)
男装家
大阪府出身 東京都在住。
大阪芸術大学芸術学部卒
高校、大学と学生時代にコスプレを含むイベントの主催、企画運営等を担い、
2008年大阪のイベント型男装喫茶に在籍(獅子戸秋彦名義)運営補助の業務を担当。
2011年東京の大手男装エスコートサービス”ギャルソンと一緒(現ウィズコレクション)”に4年在籍し、イベントリーダー、人事等の業務を担当。
後に2015年に風男塾監修男装喫茶"チェンカフェ"に移籍。
2015年9月にチェンカフェユニットが解散したため、
現在はフリーで映像・CM・舞台、ライブ等の活動の傍ら、
旅行、金融、エンタメ系のライターを務める。
趣味は旅行。
twitter@3110_des
mail:t.saito701@gmail.com