会社のお昼休み中に、息子から電話がきた。
「オレの昼飯が無い!」
母、不覚にも今日から給食がない、ということをすっかり忘れていた。
しかし、息子はうっかり母とつきあってすでに11年。
昼食が用意されてない位で困るほどヤワには育ててない。
真意は別のところにあるはず。
案の定、「オレ、そうめん作って食べたいんだけど、火使ってもいい?」と
ガス使用許可を求めるのが、電話の趣旨であった。
我が家は日中、子供一人になるので
「大人がいない時に友達を家に入れない」
「一人でガスは使わない」
などのルールを設けているのだが、
ガスについては、6年生になってから「許可制」になっている。
火の取り扱いには気をつけるよう注意して
使用を許可した。
それにしても、難易度は低いがそうめんなど
一度も作ったことがないはず。
それを、一人でチャレンジするとは。
相変わらず、食に関する事に対しては
スバラシイ自主性と積極性を発揮してくれる息子である。
少し前までは
「ああ、この積極性の数パーセントでも、お勉強の方に
わけてくれたら・・・」と、儚い希望を持ち、
「自主性がないわけじゃないんだから、いつかきっと
自分で勉強してくれるはず」と、甘い夢を見ていたが、
最近は、キッパリと諦めた。
好きなことにしか自主性は発揮されない。
興味のないことに積極的にはなれない。
私がどれだけ言っても、勉強のとりかかりは遅い。
できれば後回し、あわよくば回避、という姿勢が見え見えである。
「やらなくては」という気持ちがあるにはあるのだが、
勉強に興味はないのだろう。
一方、食に関することは、「やりなさい」と一言も言われなくても
勝手に作っている。
積極性・自主性という性質の有無ではなく、
興味の対象の有無なのだ。
という、しごく当然なことに、ようやく最近気付いた。
正確に言うと、思いしった。
じゃあ、それを踏まえて
中学受験をどう乗り越えるか。
できるだけ子供の興味のある事と、勉強をリンクさせるのが
まずは、てっとり早い方法ではある。
息子よ。
比の問題です。
そうめんのかけつゆは、1:5で希釈のこと。
200ccのかけつゆを作るのに、原液は何ml必要でしょうか。
単位にも注意してね。
・・・てな感じでしょうか。
なつ