裁判官て、勉強ばっかりして世の中の情報に疎いのかと思ってたのですが、意外とよく知ってるんですね。自転車の事故が社会問題になっているということを知った上で、この判決を出したのでしょう。見せしめのために実刑判決を受けたこの男性は不運ではありますが、この判決を知った人が少しでも注意することで同じような事故を減らすことに繋がって欲しいという、名奉行ぶりと言えるのかもしれません。

 が、車を運転していた人が無罪放免というのはいかがなものでしょう。車で人をひき殺したが、自分は悪くないとか、あいつのせいでとか、言い訳をするチャンスを作るのは良くないと思います。

 自動車にはブレーキが付いていつわけで、早いタイミングでブレーキを踏めば、この事故は防げたのです。高速道路を走っているのではないのです。同じフィールドには自動車も居れば歩行者も居るということを、自動車を運転する人は常に意識して運転しないといけません。

 道路の反対車線に自転車が居るのが見えた時に、「あの自転車はこっちに来ないだろう。」と考えるならスピードを落す必要はないけれど、「あの自転車はこっちに来るかもしれない。」と考えるならスピードを落す必要があります。
 これは運転免許を取る時によく言う「だろう運転」と「かもしれない運転」の違いで、警察としては「かもしれない運転」を推奨しているはずです。

 この裁判官は運転免許を持っていないのかな?

-<以下引用>---

大阪・タンクローリー事故 事故引き起こし実刑判決の自転車の男「俺が悪いんですか」

大阪市浪速区で2011年5月、タンクローリーが歩道に突っ込み2人が死亡した事故で、直前に自転車で道路を横断し、事故を引き起こした男に、大阪地裁は禁錮2年の実刑判決を言い渡した。
大阪市浪速区の国道で2011年5月、タンクローリーが歩道に突っ込んだ。
しかし、禁錮2年の実刑判決が言い渡されたのは、運転手ではなく、自転車に乗っていた男だった。
事故現場の道路には、大量の血痕が残されていた。
この事故で、歩道にいた49歳の男性と75歳の男性が、住宅と車の間に挟まり死亡した。
事故当時、警察は、タンクローリーを運転していた男性を現行犯逮捕したが、のちに処分保留で釈放した。
タンクローリーの運転手は「隣の車線を走っていた車が、急に車線変更してきたので、当たると思い、ハンドルを切った」と話した。
隣の車線を走っていたワゴン車の運転手も、処分保留で釈放された。
この事故で、重過失致死罪で起訴されたのは、自転車に乗っていた越智 茂被告(60)だった。
なぜ、越智被告だけが起訴されたのか。
自転車に乗っていた越智被告は、信号機のない道路を安全確認をせずに横断し、その自転車を避けようと、ワゴン車が進路を変更した。
さらに、ワゴン車を避けようとしたタンクローリーが、歩道に突っ込んだという。
事故のきっかけは、自転車だった。
28日、大阪地裁の真鍋秀永裁判官は、「注意の欠如は甚だしいばかりか、信号待ちという当然の事柄を嫌がり、周囲の交通に多大な影響を及ぼす行為に自ら進んで出たもので、安易かつ身勝手である」とし、越智被告に禁錮2年の実刑判決を言い渡した。
判決後、何か述べたいことがあるかと聞かれた越智被告は、「俺が悪いんですか。向こうは車で殺したんですよ」と、強い口調で言った。
事故からおよそ4カ月。
2人死亡という事故が起きた現場では、ルールを無視して横断する自転車があとを絶たなかった。
(11/28 17:19 関西テレビ)

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00212457.html