田辺三菱製薬 パーキンソン病治療薬を持つニューロダームをM&A | フレイルも認知症も減らない日本

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ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安

「ラジカヴァ」発売、
おめでとうございます。



日本経済新聞より。



田辺三菱
1200億円で
イスラエル社買収 
米で神経疾患向け拡充

 
田辺三菱製薬は24日、ナスダック上場でイスラエルの製薬会社ニューロダームを約11億ドル(1241億円)で買収すると発表した。


ニューロダームはパーキンソン病の治療薬を開発するバイオベンチャー。田辺は海外展開に出遅れていたため買収で巻き返す。

国内製薬大手は成長力を維持しようと大型M&A(合併・買収)を相次ぎ実施しているが、同様の動きが業界中堅でも活発化してきた。

田辺三菱はニューロダームを10月に全額出資子会社とする。取得価格は、先週末21日の終値に17.5%のプレミアムを乗せた一株39ドル。

ニューロダームは2003年設立で、現在は自社開発したパーキンソン病治療薬候補2つと認知障害治療薬候補1つの臨床試験(治験)を欧米で実施している。

片方のパーキンソン病治療薬候補は最終段階の第3相治験に進んでおり、19年度に欧米で発売する計画だ。

 
パーキンソン病は進行性の難病で、慢性的な足の震えや動作が緩慢となるなどの症状が出る。患者の9割は原因が不明。患者数は米国で100万人以上、全世界では1000万人を超えるとされる。症状を抑える治療薬はあるが根本的な治療法はない。

田辺三菱によるとパーキンソン病治療薬の現在の市場規模は米国、欧州ともに1000億円。同社はニューロダームの新薬の売上高が20年度に400億円規模になると見ているもようだ。

田辺三菱は8月に、自社開発した神経難病
ALSの治療薬「ラジカヴァ」を米国で発売する。

自社の新薬を米国で初めて自社販売する。ニューロダームのパーキンソン病治療薬も同じ神経疾患領域のため、「ALS治療薬の事業基盤を活用でき相乗効果を見込める」(三津家正之社長)という。

田辺三菱の海外事業はこれまで製薬大手に製造販売権を提供しロイヤルティー収入を得てきた。今回の買収を機に、今後は自社開発した新薬を自力で販売することで収益力を高める考え。

競合他社では武田薬品工業が2月、54億ドル(約6200億円)で米製薬会社アリアド・ファーマシューティカルズを買収。5月には同社が開発・申請していた肺がん治療薬の販売許可を米国で取得した。

08、09年には塩野義製薬や大日本住友製薬が相次ぎ大型買収に踏み切り米国市場に参入した。田辺三菱は21年3月期に米国売上高を800億円に伸ばす目標を掲げている。