変革求め集う認知症当事者  | フレイルも認知症も減らない日本

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Nobody is in possession of the ultimate truth.

ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安

認知症当事者の意見が
行政を動かす時が来ました。



毎日新聞より。


変革求め集う当事者 
優しい街づくり願い

 

 認知症に関する世界最大の会議「第32回国際アルツハイマー病協会(ADI)国際会議」が4月26日から29日まで国立京都国際会館(京都市左京区)で開かれた。

ADIと「認知症の人と家族の会」(本部・京都市)が主催。

78カ国から約4000人が集まり、認知症の人の参加は過去最多の約200人に達した。

今回は「ともに新しい時代へ」がテーマ。世界で約4680万人(2015年)の認知症の人がいると推計され、共生社会づくりが共通課題となる中、当事者参画▽地域社会▽災害▽若年性認知症--など多彩な切り口で議論が交わされた。

前回国内開催の2004年は、実名で発表した当事者は2人だけだったが、今回は多くの当事者が発言。「認知症新時代」の到来を印象づけた会議の内容を報告する。


 ■出会いで前向きに

 
社会を変えるために認知症の本人ができることは何か。今会議の大きなテーマの一つで、活発な意見が交わされた。

「認知症とともに生きるわたしたちからの希望のリレー~当事者から当事者へ~」と題した28日のワークショップでは、本人たちでつくる「日本認知症ワーキンググループ(JDWG)」が企画や運営を担い、当日も壇上で発言した。

 強調されたのが、本人同士が出会い、話し合うことの大切さ。

JDWGのメンバー、丹野智文さん(43)=仙台市=は39歳でアルツハイマー型認知症と診断されながら、不安を抱える認知症の人の相談に応じる団体「おれんじドア」を地元で運営する。

団体名は「当事者が当事者と出会う『入り口』」の意味で、「私は元気な当事者たちと出会い、この人のようになりたいと思って前向きになれたから」と設立理由を話す。

 JDWGは、認知症の人らが積極的に声を上げ、政策を提案することを活動理念の一つとする。

共同代表の藤田和子さん(55)=鳥取市=は「誰かによって集められる『居場所』ではなく、より良く生きられる社会を作り出すため自ら立ち上がって集まる場。話し合ったことを必要な人や場所にどんどん提案し、変えていくことが必要」と力強く語った。

 支援する側の姿勢を問う意見も。

6年前にレビー小体型認知症と診断された平みきさん(58)=仮名=は、不要な手出しをせず、一方で積極的に講演活動などの機会を与えてくれた知人との出会いが自身を前向きにしてくれたことを紹介。

「最初から何もかもやってもらっては頼り切りになる。本当に必要なところだけ助けてほしい。認知症になっても、能力はまだまだある」

JDWGでは、支援者を「サポーター」ではなく「パートナー」と呼ぶ。

丹野さんはユーモアを交え「皆さん意外とおっちょこちょいで、私も皆さんをサポートしている。お互い水平の立場だから」とその理由を語る。

別のワークショップでは、JDWGに加え、別の4団体(全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会▽男性介護者と支援者の全国ネットワーク▽レビー小体型認知症サポートネットワーク▽認知症の人と家族の会)が集結し、連携して国などに働きかけていくことを確認した。